蜃気楼と埋没林の街、魚津!魅力いっぱいの富山県東部の都市を徹底解説!

富山県東部に位置する魚津市は、雄大な立山連峰を望む富山湾に面した、自然と文化が調和する街です。蜃気楼やホタルイカ、魚津埋没林など、日本海ならではの景観と貴重な自然遺産を有し、歴史と伝統、そして活気あふれる現代が共存する魅力的な都市です。今回は、魚津市の魅力を徹底的に解説していきます。

概要

魚津市は、富山市の市街地より北東に約22kmに位置する日本海(富山湾)に面した都市です。1952年(昭和27年)に市制を施行しました。

かつては北陸街道の宿場町、富山湾の港町、魚津城等の城下町、寺社群の門前町、商業・産業都市として栄えてきました。現在は新川地方中核都市圏である魚津都市圏の中心都市となり、周辺都市に比べて大型の郊外型商業施設の出店が多く見られます。また、あいの風とやま鉄道線と富山地方鉄道本線の乗り換えが可能なため、立山黒部アルペンルートや黒部峡谷鉄道(トロッコ電車)など観光地へのアクセスも良好です。

都市情報

基本データ

項目 内容
面積 200.61km2
総人口 38,140人(推計人口、2024年7月1日)
人口密度 190人/km2
隣接自治体 黒部市、滑川市、中新川郡上市町
市の花 カノコユリ
市の花木 ツツジ
市の木 マツ

市章

魚津市章は、カタカナの「ウ」をモチーフとし、三方に突き出すデザインは、市勢の飛躍的な発展と、蜃気楼・埋没林・ホタルイカという三大奇観を表しています。波頭は、日本海の良港を表すとともに、「津」の感覚を表現し、市民の融和・団結を象徴しています。

キャッチコピー

“蜃気楼の見える街 魚津”

自然・地理・地勢

魚津市は、富山平野の東部、新川平野のほぼ中央に位置し、北西には富山湾が広がっています。市域の地形は、北西部の富山湾に面した海岸部から、南東部にかけて徐々に標高が高くなり、最大標高2,415mの毛勝山付近は、中部山岳国立公園に指定されています。市内からは、立山連峰をはじめとする3000m級の山々を望むことができ、雄大な自然に囲まれた環境となっています。

山岳

  • 僧ヶ岳
  • 駒ヶ岳
  • 毛勝三山(毛勝山、釜谷山、猫又山)
  • 大明神山
  • 天神山(松尾山)
  • 白倉山
  • 松倉山
  • 大杉山
  • 滝倉山
  • 大猫山

気候

魚津市の気候は、日本海側気候に属し、太平洋側と比べて湿度が高く、冬は雨や雪の日が多いのが特徴です。夏にはフェーン現象が起こり、最高気温が35℃を超えることもあります。年間を通して、温暖で過ごしやすい気候となっています。

河川・水辺

  • 片貝川
  • 早月川
  • 布施川
  • 角川
  • 鴨川(神明川)
  • 小川寺川
  • 坊田川
  • 大座川
  • 入川
  • 中川

水循環

魚津市は、富山湾から立山連峰に連なる山岳部まで、わずか25kmの間に広がる急峻な地形を持つため、水の循環が一つの街で完結しています。山間部で降った雨や雪は、片貝川や早月川、地下水となって富山湾へと流れ込み、再び蒸発して雲となり、雨や雪となって山に戻るという循環を繰り返しています。

市街地・住宅街

魚津市の市街地は、富山湾に面した海岸線沿いに形成されています。中心となるのは、JR魚津駅周辺で、市役所や商業施設などが集中しています。国道8号線沿線には、大型の郊外型商業施設が立ち並び、近年は住吉地区にMEGAドン・キホーテUNY魚津店やパワーコメリホームセンターなどがオープンするなど、発展を続けています。

沿革・歴史

魚津市は、古くは「大道」や「魚堵」と呼ばれていました。702年に越中国(現在の富山県域)に属し、その後、北陸街道の宿場町や富山湾の港町として発展していきました。江戸時代には加賀藩の支配下となり、魚津城が築城されました。1952年4月1日に、周辺の11町村と合併し、魚津市が誕生しました。

重要な歴史的出来事

  • 746年:越中守大伴家持が、片貝川、早月川、信濃の浜(魚津海岸の旧称)にちなんだ歌を詠む。
  • 1335年:松倉城や魚津城をはじめとする城群が魚津に築城される。
  • 1582年:魚津城が織田信長の家臣によって攻略される。
  • 1595年:小津が現在の「魚津」に改称される。
  • 1908年:官設鉄道北陸線(現在の北陸本線)の富山 – 魚津間延伸により魚津駅が開業。
  • 1918年:米騒動が魚津で発生。
  • 1930年:魚津港改修工事の際、魚津埋没林が発見される。
  • 1952年:下新川郡魚津町外11村が合併して、魚津市が発足。
  • 1956年:魚津大火が発生。
  • 1975年:魚津市総合体育館が完成。
  • 1981年:現在の魚津水族館が開館。
  • 1982年:魚津ミラージュランドオープン。
  • 1995年:魚津埋没林博物館(ねっこランド)がリニューアルされる。
  • 2004年:海の駅蜃気楼がオープン。
  • 2015年:北陸新幹線長野 – 金沢間が開通。
  • 2020年:魚津市がゼロカーボンシティ宣言を行う。

行政

市長

  • 村椿晃(2016年5月10日 – 現在)

警察・消防

  • 魚津警察署
  • 富山県東部消防組合消防本部

国・県の機関

  • 魚津合同庁舎
  • 富山県魚津総合庁舎

市の機関

  • 魚津市役所
  • 魚津市議会

経済

魚津市の経済は、農業、漁業、工業などが複合的に発展しています。

第一次産業

  • 農業:りんご(加積りんご)、梨(友道梨)、ぶどう(西布施ぶどう)
  • 漁業:ホタルイカ、魚津寒ハギ、ブリ、白エビ、ベニズワイガニなど

企業

  • タワーパートナーズ セミコンダクター
  • アットフィールズテクノロジー株式会社
  • 日本カーバイド工業魚津工場
  • 石川製麺
  • オーアイ工業
  • ビニフレーム工業
  • シキノハイテック
  • 魚津酒造
  • アイザック
  • セイキ
  • 北陸精機
  • ダイヤモンドエンジニアリング

商業施設

  • MEGAドン・キホーテUNY魚津店
  • 魚津ショッピングスクエア サンプラザ
  • アップルヒル
  • ヤマダデンキ テックランド魚津店
  • ケーズデンキ魚津店
  • ジョーシン魚津店
  • DCM魚津店
  • コメリパワー魚津店

交通

鉄道

  • あいの風とやま鉄道線:魚津駅
  • 富山地方鉄道本線:西魚津駅、電鉄魚津駅、新魚津駅、経田駅

道路

  • 北陸自動車道:魚津IC
  • 国道8号
  • 富山県道

バス

  • 富山地方鉄道
  • 魚津市民バス

観光・レジャースポット

博物館

  • 魚津水族館
  • 魚津埋没林博物館
  • 魚津歴史民俗博物館
  • 尾崎かまぼこ館

レジャースポット

  • ミラージュランド
  • 魚津総合公園
  • 海の駅蜃気楼
  • 片貝山ノ守キャンプ場

温泉

  • 金太郎温泉
  • 満天の湯
  • 北山鉱泉

文化財

特別天然記念物

  • ホタルイカ群遊海面
  • 魚津埋没林

重要無形民俗文化財

  • 魚津のタテモン行事

イベント・祭事

  • じゃんとこい魚津まつり
  • たてもん祭り
  • せり込み蝶六
  • 海上花火大会
  • よっしゃ来い!!CHOUROKUまつり
  • 戦国のろし祭り

特産品・名産品

  • 加積りんご
  • 友道ナシ
  • 西布施ぶどう
  • 魚介類(ホタルイカ、魚津寒ハギ、ブリ、白エビなど)
  • かまぼこ
  • 黒作り
  • 寒ハギラーメン
  • 深層水ソフトクリーム
  • 魚津漆器

著名な出身者

  • 石川歩(プロ野球選手)
  • 沖田×華(漫画家)
  • 佐土原かおり(声優)
  • 吉田忠雄(実業家、YKK創始者)

まとめ

魚津市は、富山湾の美しい景観、蜃気楼やホタルイカなどの貴重な自然遺産、歴史と文化、そして活気あふれる現代が調和する魅力的な都市です。豊かな自然に恵まれ、歴史を感じることができる街として、多くの観光客を魅了しています。ぜひ、一度訪れて、魚津市の魅力を体感してみてください。

魚津市についてのクイズ

魚津市の面積はどのくらいですか?

魚津市は200.61 km2の面積を持つ都市です。この面積は富山県全体の中でも一定の広さを誇り、自然環境や市街地を有効に活用しています。魚津市は富山湾に面しており、北西には立山連峰が広がるため、自然の美しさが際立っている地域です。また、市域には急峻な地形が多く見られ、海岸部から山岳部まで短い距離で多様な地形が存在します。この広い面積は、農業や漁業、観光名所の開発においても重要な要素となっています。さらに、魚津市は地理的な特性を生かし、地域振興にも力を入れています。

魚津市のキャッチコピーは何ですか?

魚津市のキャッチコピーは「蜃気楼の見える街 魚津」です。蜃気楼は魚津市の特徴的な自然現象の一つであり、特に春や秋の時期に、日本海の上で見られます。この現象は、大気の条件によって変化し、まるで海上に浮かぶような幻想的な景色を形成します。魚津市はこの自然現象の発生地として知られ、多くの観光客が蜃気楼を観賞しに訪れます。加えて、魚津市では蜃気楼をテーマにしたイベントや、観光資源としての活用など、地域振興につなげる取り組みも盛んに行われています。それにより、魚津市は自然環境との共生を図りながら観光および地域経済の発展を目指しています。

魚津市が市制を施行した年はいつですか?

魚津市は1952年(昭和27年)に市制を施行しました。それまで魚津地域は複数の町村に分かれており、池田町や高岡町、長江町など11の町村が統合されて市が成立しました。この市制施行は、地域の行政効率の向上を目指したものであり、魚津市としてのまとまりを強化しました。その後も魚津市は商業や工業の発展を遂げ、観光面でも蜃気楼や埋没林、豊富な自然資源を利用した地域振興が進みました。市制施行から数十年を経て、現在のような発展した都市へと成長しています。

魚津市に面している湾はどれですか?

魚津市は富山湾に面している都市です。富山湾は、日本海の一部であり、山々に囲まれた優れた景観を持つことで知られています。この湾は、漁業や観光資源として多くの人々に利用され、また、自然環境が豊かであり、多様な生態系が存在しています。魚津市では、富山湾を利用した観光業や漁業が発展し、特に新鮮な海の幸を楽しむことができる地域としても人気があります。さらに、富山湾は蜃気楼や美しい夕日が観察できるスポットとしても多くの観光客を引き寄せています。

魚津市の主要な山岳はどれですか?

魚津市の主要な山岳の一つとして毛勝山が挙げられます。毛勝山は、標高2,415 mで、北西には富山湾が広がり、南東には新川平野が広がる非常に美しい地形を形成しています。毛勝山は中部山岳国立公園に指定されており、四季折々の自然景観や登山を楽しむ観光客が訪れるスポットです。魚津市内からは立山連峰やその他3000m級の山々も望むことができ、この地域の魅力を高めています。また、毛勝山周辺は多様な動植物が生息しており、自然観察やハイキング、登山などアウトドアアクティビティが充実しています。