栃木県南東部、芳賀郡に位置する茂木町は、那珂川が流れ、豊かな自然に恵まれた町です。鮭の名産地としても知られ、近年では「モビリティリゾートもてぎ」が誕生し、国内外から注目を集めています。歴史と自然、そしてモータスポーツが織りなす魅力あふれる茂木町をご紹介します。
地理と歴史
茂木町は、栃木県南東部に位置し、東西に長く、北は那須烏山市、南は茨城県笠間市と接しています。町の中央部を那珂川が流れ、その豊かな水資源は古くから人々の暮らしを支えてきました。
隣接する自治体
- 栃木県
- 那須烏山市
- 芳賀郡益子町
- 芳賀郡市貝町
- 茨城県
- 笠間市
- 常陸大宮市
- 桜川市
- 東茨城郡城里町
歴史
茂木町の歴史は古く、鎌倉時代にまで遡ります。室町時代には、茂木氏は当地を治め、城下町として発展しました。江戸時代には、日光街道の宿場町として賑わいをみせました。
年表
- 1889年（明治22年）4月1日 – 町村制施行により、茂木町、逆川村、中川村、須藤村が誕生。
- 1920年（大正9年）12月15日 – 真岡軽便線（現在の真岡線）七井駅 – 茂木駅間が開業。
- 1954年（昭和29年）8月1日 – 茂木町、逆川村、中川村、須藤村が合併し、現在の茂木町が発足。
- 1997年（平成9年）8月 – 「ツインリンクもてぎ」開業。
- 2011年（平成23年）9月30日 – 茂木町営バス廃止。翌日より「茂木町デマンドタクシーめぐるくん」へ移行。
- 2022年（令和4年）3月1日 – 「ツインリンクもてぎ」が「モビリティリゾートもてぎ」へ改称。
人口と行政
茂木町の人口は約11,000人（2020年）。近年は人口減少傾向にあるものの、豊かな自然と住みやすさから、移住者も増えています。
行政
- 町長: 古口 達也（2002年から）
衆議院
- 栃木県第4区（茂木町、小山市、真岡市、下野市（旧石橋町、国分寺町）、栃木市（旧大平町、藤岡町、都賀町、岩舟町域）、芳賀郡、下都賀郡）
- 佐藤 勉（自由民主党）
教育
茂木町には、町立の小学校4校、中学校1校、高等学校1校があります。教育機関の充実により、子供たちが安心して学び、成長できる環境が整っています。
教育機関
- 高等学校
- 栃木県立茂木高等学校
- 中学校
- 茂木町立茂木中学校
- 小学校
- 茂木町立茂木小学校
- 茂木町立逆川小学校
- 茂木町立須藤小学校
- 茂木町立中川小学校
交通
茂木町は、真岡鐵道真岡線と国道123号、国道294号が通っており、比較的交通アクセスが良い地域です。
鉄道
- 真岡鐵道
- ■真岡線
- 天矢場駅 – 茂木駅
- ■真岡線
バス
- JRバス関東
- 水都西線：作新高校前 – 東武宇都宮駅 – 県庁前 – JR宇都宮駅西口 – 宇大前 – 道場宿 – 芳賀町工業団地管理センター前 – 芳賀温泉ロマンの湯 – 祖母井 – 市塙駅入口 – 天矢場 – 道の駅もてぎ北 – 茂木駅
- 茨城交通
- 高速バス「関東やきものライナー」 益子駅・茂木さかがわ館前 – 秋葉原駅 ※毎日運行
- モビリティリゾートもてぎ – 石塚 – 茨大前 – 水戸駅北口 ※土休日のみ運行
- 那須烏山市営バス
- 須藤地区の一部で運行。
事前予約型乗合タクシー
- デマンド交通めぐるくん
- 運行時間帯：7:00～18:00（平日：10 便/日、土曜：5 便/日の運行。毎便4台の配車）
観光
茂木町は、自然豊かな環境を生かした観光地として知られています。モータスポーツを楽しめる「モビリティリゾートもてぎ」や、自然の中に佇む「大瀬観光やな」など、魅力的な観光スポットが数多く存在します。
観光スポット
- モビリティリゾートもてぎ
- さまざまなモータースポーツイベントが開催される、日本を代表するモータースポーツ施設です。
- 大瀬観光やな
- 那珂川に架かる、伝統的なやなです。新鮮な鮎料理が楽しめます。
- 茂木城
- 茂木氏の居城跡です。現在は石垣などが残っています。
- ふみの森もてぎ
- 文化複合施設で、図書館や美術館、イベントスペースなどがあります。
- もてぎの森ダリア園
- 5月下旬から6月にかけて、約100種、10万株のダリアが咲き乱れます。
- 妖精の森
- 茂木町南部、焼森山ミツマタ群生地です。春には、白いミツマタの花が咲き乱れ、幻想的な風景が広がります。
特産品
茂木町は、豊かな自然に恵まれたことから、さまざまな特産品が生まれています。
特産品
- ゆず
- 茂木町は、栃木県内でも有数のゆずの産地です。
- しいたけ
- 茂木町は、しいたけの栽培にも適した環境です。
まとめ
茂木町は、豊かな自然と歴史、そしてモータスポーツが融合した、魅力あふれる町です。自然を満喫したい方、モータスポーツを楽しみたい方、歴史に触れたい方、それぞれに魅力的な体験を提供してくれます。ぜひ、茂木町を訪れて、その魅力を体感してみてください。
茂木町についてのクイズ
茂木町はどの川に沿って位置していますか？
茂木町は那珂川に沿って位置しています。那珂川は、茂木町の中央部を流れ、町の生活や自然環境に大きな影響を与えています。川の豊かな水資源は地域住民の生活を支え、農業や釣り、観光業などに利用されています。また、那珂川では毎年鮭漁が行われており、鮭は茂木町の名産品の一つです。川に沿った美しい自然環境は、観光地としても魅力的です。茂木町を訪れる観光客は、那珂川の風景を楽しむことができるほか、川でのアクティビティや生態観察など、様々な体験ができます。
茂木町が歴史的に宿場町として賑わったのはどの時代ですか？
茂木町は江戸時代に日光街道の宿場町として賑わいを見せました。江戸時代は、幕末の動乱の時代とともに商業が発展し、日本各地から人々が集まりました。茂木町はその地理的な位置から重要な交通の要所となり、宿場町として多くの旅人が行き交ったのです。このため、周辺には多くの商店や旅館が立ち並び、地域の発展に寄与しました。現在でもその歴史を感じさせる建物や風景が町には残っており、訪れる人々に歴史の深さを伝えています。
茂木町の高等学校はどのような学校名ですか？
茂木町には、「栃木県立茂木高等学校」が存在します。この高等学校は、地域の教育機関として重要な役割を果たしており、多くの生徒が通っています。学校の教育方針は、学力の向上だけではなく、心身の成長や社会性の発展を重視しています。地域の特色を生かしたカリキュラムや活動が実施され、生徒たちが多様な経験を積む機会が設けられています。また、学校周辺の豊かな自然環境は、生徒たちにとって学びの場だけでなく、安心感やリラックス効果をもたらし、心豊かな成長を促しています。
茂木町のモータースポーツ施設は何と呼ばれていますか？
茂木町には「モビリティリゾートもてぎ」という日本を代表するモータースポーツ施設があります。もともとは「ツインリンクもてぎ」として知られていましたが、2022年3月に名称が変更され、より広範囲なモビリティにフォーカスした施設となっています。ここでは、様々なモータースポーツイベントが開催されており、レース観戦だけでなく、体験走行や自動車関連のイベント、さらにはファミリー向けのアトラクションも充実しています。このように、モビリティリゾートもてぎは、モータースポーツファンだけでなく、家族連れや観光客にも楽しめる多様なアクティビティの場となっているのです。
