大阪と京都の中間に位置し、両都市のベッドタウンとして発展を続ける高槻市。都会的な街並みと、山間部ののどかな風景が調和する、魅力あふれる街です。歴史ロマンあふれる古墳群や、豊かな自然に囲まれた摂津峡など、見どころ満載！
概要
高槻市は、大阪府の北摂三島地域に位置する、人口約34万人の市です。1943年（昭和18年）に市制施行され、大阪府下9番目の市となりました。
地名の由来
「高槻」という地名は、古事記や日本書紀に登場する神武東征に由来するとされています。征伐に成功した天皇が、三島の土地を褒美として与えた際、その軍隊の旗印が月をかたどっていたことから「高月」と名付けられたと言われています。
その後、戦国時代に槻（欅の古称）の大木のある場所に本陣が立てられたことから、「高月」が「高槻」に転じたという説が有力です。
地理
高槻市は、東西に狭く、南北に長い市域を持ち、北端を北摂連山、南端を淀川が区切っています。地勢は北高南低で、市内の最高標高はポンポン山の678.7m、最低標高は柱本の淀川河川敷の3.3mです。
山岳
北摂山系の山々が連なり、ポンポン山、三好山、黒柄岳、明神ヶ岳、高ヶ尾山、阿武山などがあります。
河川
淀川、芥川、女瀬川、桧尾川など、多くの河川が流れ、豊かな水環境を育んでいます。
地形
高槻市は、山地、谷底平野、丘陵地、台地、沖積低地と、多様な地形が組み合わさっています。北部は北摂山地、南部は大阪平野の北部を形成する三島平野が広がり、市街地はJR京都線と阪急京都本線を中心に発展しています。
気候
高槻市の気候は、瀬戸内海気候の周辺部に位置し、夏と冬に降水量の少ないのが特徴です。年間平均気温は約16℃、湿度も高く、年間を通じて過ごしやすい気候です。
歴史
高槻市は、古くから人々が住んでいた地域であり、約2万年前の旧石器時代の遺跡が発見されています。
古墳時代
日本でも有数の古墳群地帯であり、今城塚古墳など、多くの古墳が残されています。今城塚古墳は、継体天皇陵として知られており、高槻市の歴史を象徴する存在です。
中世
室町時代には、富田が一向宗（浄土真宗）の拠点として栄え、戦国時代には三好長慶や高山右近が拠点としました。
近世
江戸時代には、西国街道の宿場町として発展し、高槻藩が置かれました。
近代
明治時代には、隠れキリシタンの集落として発展しました。
現代
1970年代以降、大阪市と京都市のベッドタウンとして発展し、人口が急増しました。近年は、少子高齢化や都心回帰などの影響で人口は減少傾向にありますが、それでも大阪府内有数の都市として発展を続けています。
行政
市長
現職は濱田剛史氏で、2011年5月1日から3期目を務めています。
行政機構
高槻市役所は、市長部局、議会、行政委員会、水道事業部、自動車運送事業部、消防本部などで構成されています。
市役所庁舎
高槻市役所は、1971年に桃園町に移転しました。庁舎は第13回BCS賞を受賞するなど、優れた建築として知られています。
議会
高槻市議会は、定数34の議員で構成されています。
市のマスコット
高槻市のマスコットキャラクターは「はにたん」です。2011年6月に市民から募集された31体の中から選ばれました。
スポーツ
高槻市は、サッカーの街として知られており、Jリーグのガンバ大阪と、なでしこリーグのスペランツァFC大阪高槻がホームタウンとしています。
文化
音楽
高槻市は、音楽活動が盛んで、高槻ジャズストリートや摂津響Saalなど、音楽を楽しむための施設やイベントが数多くあります。
将棋
高槻市は、桐山清澄など、多くの棋士を輩出していることから、「将棋のまち」として知られています。2018年には日本将棋連盟と包括連携協定を締結し、2023年度を目処に大阪将棋会館を高槻駅前に移転する予定です。
経済
産業
高槻市の産業は、第三次産業が中心で、小売業やサービス業が盛んです。特にJR高槻駅周辺は、大型商業施設が集積し、大阪府三島地域最大級の商業集積地となっています。
特産品
高槻市には、葦簾（よしず）、服部越瓜（しろうり）、トマト、イチゴなど、多くの特産品があります。
観光
高槻市には、歴史、自然、文化など、さまざまな魅力があります。
歴史文化
- 今城塚古墳: 継体天皇陵とされる、日本最大級の前方後円墳
- 高槻城跡: 高山右近が城主を務めた、歴史ロマンあふれる城跡
- 普門寺: 国指定の名勝庭園を持つ、古刹
- 高槻市立歴史民俗資料館: 高槻市の歴史と文化を学ぶことができる施設
自然
- 摂津峡: 芥川の上流に広がる渓谷美。雄大な自然を楽しめる。
- ポンポン山: 高槻市のシンボル的な山。ハイキングコースとしても人気。
- 鵜殿のヨシ原: 淀川河川敷に広がるヨシ原。大阪みどりの百選にも選ばれている。
イベント
- 高槻ジャズストリート: ゴールデンウィークに開催される、街全体を舞台にしたジャズイベント
- 高槻まつり: 毎年8月第1週に開催される、賑やかな夏祭り
- 市民スポーツ祭: 10月に開催される、市民参加型のスポーツイベント
交通
高槻市は、交通アクセスも良好です。
鉄道
- JR京都線: 高槻駅は、新快速が停車し、大阪駅や京都駅へのアクセスが便利です。
- 阪急京都本線: 高槻市駅は、特急が停車し、大阪梅田駅や京都河原町駅へのアクセスが便利です。
バス
- 高槻市営バス: 市内各地を結ぶ、便利なバス路線があります。
- 阪急バス: 茨木市や摂津市方面への路線があります。
- 京阪バス: 枚方市方面への路線があります。
道路
- 国道171号: 東西を貫く、大阪外環状線
- 新名神高速道路: 高槻ICが設置され、高速道路網へのアクセスが向上しました。
高槻市に住む
高槻市は、住みやすい街としても知られています。
教育
小学校、中学校、高等学校などの教育機関が充実しており、子育て環境が整っています。
医療
病院や診療所が数多くあり、医療体制も充実しています。
住環境
緑豊かで、落ち着いた住環境です。自然に囲まれ、ゆったりと暮らしたい方におすすめです。
文化
歴史、自然、文化など、さまざまな魅力があり、豊かな暮らしを送ることができます。
まとめ
高槻市は、大阪と京都の利便性を享受しながら、自然と歴史文化に恵まれた、住み心地のよい街です。都会と自然の調和がとれた魅力的な高槻市に、ぜひ訪れてみてください。
高槻市についてのクイズ
高槻市の地名の由来は何ですか？
高槻という地名は、古事記や日本書紀に登場する神武東征に由来するとされています。軍隊が成功裡に征伐を行った際、その旗印が月をかたどっていたことから「高月」と名付けられたと伝えられています。この後、戦国時代に大木のある場所に本陣が置かれたことによって、「高月」が「高槻」に転じたという説が有力です。このように、高槻市の地名は古代の歴史と深く結びついており、地域の文化やアイデンティティを形成する重要な要素となっています。地名の由来はその土地に住む人々の歴史を物語ると言えます。
高槻市の最高標高はどれくらいですか？
高槻市の最高標高は、ポンポン山の678.7mです。市内には北摂山系の山々が連なり、ポンポン山は市のシンボルともいえる存在です。ポンポン山にはハイキングコースが設置されており、市民や観光客にとって人気のレジャー場所となっています。最低標高は淀川河川敷の3.3mで、地形的には北高南低の特徴を持っています。高槻市は多様な地形を有しており、豊かな自然環境が魅力の一つです。自然環境を楽しむことで、心と体のリフレッシュも可能です。
高槻市の現在の市長は誰ですか？
高槻市の現職市長は濱田剛史氏です。彼は2011年5月1日から市長を務めており、すでに3期目に入っています。市長としての施策により、高槻市の行政は地域の活性化や市民サービスの向上を目指しています。市長のリーダーシップは、市政に対する信頼度や市民の生活向上に大きな影響を与えるため、市民からの支持が重要です。市政においては、地域住民との密接なコミュニケーションや意見を反映する姿勢が求められます。
高槻市が「将棋のまち」として知られる理由は何ですか？
高槻市が「将棋のまち」として知られるのは、多くの棋士を輩出しているからです。特に、桐山清澄など著名な棋士がこの地に縁があります。将棋が盛んな地域であり、将棋イベントが頻繁に開催されることから、地域の活性化にも寄与しています。また、2018年には日本将棋連盟と包括連携協定を締結し、2023年度には大阪将棋会館を高槻駅前に移転する予定です。これにより、将棋文化を更に広めることを目指しています。
高槻市の特産品には何がありますか？
高槻市の特産品には、葦簾（よしず）、服部越瓜（しろうり）、トマト、イチゴなどがあります。特に葦簾は、かつては川の周辺で用いられた伝統工芸品で、地域の文化や風物詩と深く関わっています。また、服部越瓜（しろうり）は地元の特産物として知られ、地産地消の観点からも重要視されています。これらの特産品は、高槻市の農業や食文化を支える重要なファクターであり、市外への知名度向上にも寄与しています。
高槻市での音楽活動を行う施設やイベントは何ですか？
高槻市は音楽活動が盛んな地域で、特に「高槻ジャズストリート」というイベントが有名です。このイベントはゴールデンウィークに開催され、市全体を舞台にしたジャズイベントであり、地元のアーティストを始め、多数のミュージシャンが参加します。また、摂津響Saalなど、音楽を楽しむための施設も充実しており、地域の音楽文化を高める役割を果たしています。このような音楽イベントは、地域の活性化や住民の交流を促進させる重要な機会を提供します。
