瀬戸内海の穏やかな風と緑豊かな自然に抱かれた、岡山県浅口郡里庄町。倉敷市や広島県福山市にも近く、ベッドタウンとしての役割も担う一方で、古き良き伝統と活気あふれる現代が調和する、魅力的な町です。
地理と歴史：穏やかな風景の中に息づく、豊かな文化
里庄町は、岡山県の南西部に位置し、浅口郡に属する唯一の自治体です。町の中央部から北西部にかけては比較的平坦な地形が広がり、その他は山林に覆われています。瀬戸内地方特有の美しいため池が点在し、のどかな風景を作り出しています。虚空蔵山や毛野無羅山といった山々も町の景観を彩り、豊かな自然に恵まれた環境です。
隣接自治体とのつながり
- 東側：笠岡市
- 西側：浅口市
里庄町という地名は、かつて存在した「里見村」と「新庄村」の村名から一文字ずつ取ったものです。歴史は古く、江戸時代には、備中国浅口郡に属する村として栄えていました。
沿革：時代の流れと共に歩む、町の変遷
- 1889年（明治22年）6月1日：町村制施行により、浅口郡里見村と新庄村が発足。
- 1905年（明治38年）4月1日：里見村と新庄村が合併し、里庄村となる。
- 1950年（昭和25年）6月1日：町制施行。里庄町となる。
同郡内の鴨方町、金光町、寄島町の3町が合併し浅口市となり、現在では里庄町は合併の動きはありません。
人口と暮らし：穏やかな環境の中で育む、地域の魅力
里庄町の人口は、2023年（令和5年）5月31日時点で11,016人です。近年は、人口減少傾向にあるものの、穏やかな自然環境や住みやすさから、移住者も増加しています。
人口推移：過去と現在をつなぐ、町の歩み
| 年 | 人口 |
|---|---|
| 1970年 | 7,445人 |
| 1975年 | 8,216人 |
| 1980年 | 9,038人 |
| 1985年 | 9,975人 |
| 1990年 | 10,589人 |
| 1995年 | 10,583人 |
| 2000年 | 10,782人 |
| 2005年 | 10,823人 |
| 2010年 | 10,916人 |
| 2015年 | 10,929人 |
| 2020年 | 10,950人 |
年齢別人口：世代間交流が育む、活気あふれる地域
里庄町は、高齢化が進む一方で、若い世代も定住し、活気あふれる地域となっています。世代間交流が盛んで、地域全体で子供たちを見守る温かい雰囲気が魅力です。
行政と経済：伝統と革新が融合する、発展を続ける町
里庄町は、町民の意見を反映した政策を実行し、住みよい環境づくりを目指しています。経済面では、農業を基盤としつつ、食品加工業や伝統工芸など、多岐にわたる産業が発展しています。
産業：地域の特性を生かした、多様な産業
- 農業: 米、野菜、果物などの生産が盛んで、特産品として「里庄町産米」や「里庄町産トマト」などが知られています。
- 食品加工業: 古くから素麺の産地として知られており、現在でも多くの食品工場が操業しています。
- 伝統工芸: 「大原焼」と呼ばれる焼き物が有名で、伝統を守りながら新たな作品を生み出しています。
主な企業：地域経済を支える、活力ある企業
- 扶桑薬品工業岡山工場
- エスタカヤ電子工業
- 安田工業
- アカセ木工
- アサヒグループ食品岡山工場
- サンラヴィアン
教育と文化：次世代を育む、豊かな教育環境と文化
里庄町には、子供たちの未来を育む教育機関と、地域文化を継承する施設が充実しています。
教育機関：未来を担う子供たちを育む、質の高い教育
- 里庄町立里庄西小学校
- 里庄町立里庄東小学校
- 里庄町立里庄中学校
文化施設：伝統と芸術が息づく、心の豊かさを育む場所
- 仁科芳雄生家: ノーベル物理学賞受賞者である仁科芳雄博士の生家。
- 仁科会館: 仁科芳雄博士の業績を展示する施設。
- 里庄町立図書館: 読書を通して学びと心を育む、地域住民のための図書館。
交通とアクセス：快適なアクセスで、暮らしと観光を繋ぐ
里庄町は、車や公共交通機関でアクセスしやすい立地です。
鉄道：JR山陽本線で、快適なアクセス
- JR西日本 山陽本線: 里庄駅
バス：地域住民の足として、生活を支える
- 浅口市と共同で無料運行する「寄島～里庄線」: 町内各地と浅口市を結ぶバス路線。
道路：広域ネットワークを繋ぐ、快適な道路網
- 高速道路: 山陽自動車道（町内に施設は一切ない）
- 一般国道: 国道2号
- 県道: 岡山県道64号矢掛寄島線、岡山県道286号里庄地頭上線など
観光とイベント：自然と歴史が織りなす、魅力的な観光スポット
里庄町には、豊かな自然と歴史を感じることができる観光スポットやイベントが数多くあります。
観光スポット：自然と歴史に触れる、魅力的な場所
- 仁科芳雄生家: ノーベル物理学賞受賞者である仁科芳雄博士の生家。
- 鳶尾山城址: 戦国時代に築かれた城の跡。
- 里庄町役場: 町の歴史を感じることができる、レトロな建物。
イベント：地域の魅力を発信する、多彩なイベント
- 里庄町夏祭り: 夏の夜空を彩る、賑やかなイベント。
- 里庄町秋祭り: 秋の収穫を祝い、地域住民が一体となるイベント。
まとめ：自然と歴史が調和する、穏やかな魅力が光る町
里庄町は、穏やかな自然環境と豊かな歴史文化に恵まれた、魅力的な町です。地域住民の温かい人情に触れ、伝統と革新が融合する活気あふれる町で、心安らぐ時間をお過ごしください。
里庄町についてのクイズ
里庄町はどの地域のどの位置に位置しているか？
里庄町は、岡山県の南西部に位置し、浅口郡に属しています。この町の中央部から北西部には比較的平坦な地形が広がり、周囲は山林に覆われており、自然環境も豊かです。里庄町は、瀬戸内海の穏やかな風を感じることができ、美しいため池が数多く点在していることから、のどかな風景が広がっています。隣接する自治体には、東側に笠岡市、西側に浅口市があり、これらの地域とともに交通が便利です。里庄町は、その立地条件や文化的背景から、地域の生活や伝統を重視しながら発展してきた町でもあります。
里庄町の人口は2023年の時点でどうなっているか？
里庄町の人口は2023年5月31日時点で11,016人です。近年は人口減少傾向にあるものの、穏やかな自然環境や住みやすさから移住者も増加しているという特徴があります。また、若い世代も定住しており、地域全体で子供たちを見守る温かい雰囲気があります。高齢化が進んでいる一方で、世代間交流も盛んに行われており、地域の活力を生んでいます。このように、里庄町は自然と人との調和が感じられる地域です。
里庄町で有名な伝統工芸品は何か？
里庄町で有名な伝統工芸品は「大原焼」です。この焼き物は、地域の豊かな土を活かして作られており、伝統を守りながら新たな作品を生み出しています。大原焼は、その美しい色合いやデザインが特徴で、地域の人々に愛されています。里庄町には、他にも地域の特性を活かした農業や食品加工業など、多様な産業が発展していますが、伝統工芸もその一翼を担っています。地域の良質な素材を使用し、職人の技が光る作品は、訪れる人々にとっても魅力的です。
里庄町の教育機関はどれか？
里庄町には、質の高い教育を提供する教育機関が整備されています。その中には「里庄町立里庄中学校」があり、町の未来を担う子供たちを育む役割を果たしています。他にも、地域の小学校である「里庄町立里庄西小学校」や「里庄町立里庄東小学校」があり、教育環境は充実しています。教育機関は、地域の人々にとって非常に重要な役割を持ち、次世代を育成するための基盤となっています。これにより、里庄町は地域の文化を継承しつつ、子供たちの未来を明るく照らしています。
里庄町で行われるイベントはどれか？
里庄町で行われるイベントの一つに「里庄町夏祭り」があります。このイベントは夏の夜空を彩る賑やかな催しで、地域住民が集まり、一緒に楽しむことができる場となっています。また、秋には「里庄町秋祭り」が開催され、収穫を祝い地域住民が一体となって盛り上がります。これらのイベントは、地域の人々の交流の機会を提供するだけでなく、伝統文化を次世代に伝える重要な役割も果たしています。里庄町の魅力を発信するイベントは、訪れた人々にも楽しんでもらえる内容となっています。
