栃木県芳賀郡市貝町は、豊かな自然と歴史文化が調和する、魅力あふれる町です。 都会の喧騒から離れ、のんびりとした時間を過ごしたい方におすすめです。
市貝町の概要
市貝町は、栃木県南東部に位置し、芳賀郡に属する町です。面積は64.25平方キロメートル、人口は約10,710人です。町の木はスギ、町の花はキク、町の鳥はキジバトです。
自然豊かな環境
市貝町は、小貝川が流れ、御岳山(伊許山)、観音山、だんご山などの山々に囲まれた自然豊かな町です。
美しい景観
- 芝ざくら公園: 春には一面にピンク色の芝桜が咲き乱れ、多くの観光客が訪れます。毎年4月中旬から5月上旬には「芝ざくら祭り」が開催され、賑わいをみせます。
- 芳那の水晶湖: 芝ざくら公園に隣接する人造湖で、周囲の自然と調和した美しい景観を誇ります。
貴重な生態系
- サシバの繁殖地: 市貝町北部の水田の多い丘陵地帯は、絶滅危惧種の渡り鳥・サシバの日本有数の飛来地となっています。近年では、サシバの保全活動や「サシバの里」として町おこしが行われています。2014年には「道の駅サシバの里いちかい」が開設され、サシバの生態や保全活動について学ぶことができます。
- 多田羅沼: 灌漑用として造成された人造湖で、貴重な湿生植物の宝庫です。
歴史と文化
市貝町は、古くから人々が生活してきた歴史のある町です。
町名の由来
市貝町の前身である市貝村は、市羽村と小貝村の合併により成立しました。その際に、旧村名から1文字ずつ取られて「市貝」と命名されました。市羽村も、市塙村と赤羽村から取られた合成地名です。
歴史年表
- 1920年(大正9年)12月15日:真岡軽便線(現在の真岡線)七井駅 – 茂木駅間が開業。
- 1954年(昭和29年)5月3日:市羽村・小貝村が合併し、芳賀郡市貝村が発足。
- 1963年(昭和38年)4月1日:国道123号が制定。
- 1972年(昭和47年)1月1日:町制施行し市貝町となる。
- 2011年(平成23年)3月11日:東北地方太平洋沖地震で震度6強を観測。
行政区域変遷
市貝町は、明治時代から現在に至るまで、いくつかの行政区域変遷を経てきました。
年 | 月日 | 行政区域変遷 |
---|---|---|
1889年(明治22年) | 4月1日 | 町村制施行により、市羽村、小貝村が発足。 |
1954年(昭和29年) | 5月3日 | 市羽村・小貝村が合併して市貝村が発足。 |
1972年(昭和47年) | 1月1日 | 市貝村が町制施行し市貝町になる。 |
武者絵資料館
300年前に建てられた民家を改装した資料館で、江戸時代から現在までの武者絵のぼりをはじめ、絵皿、壺、屏風、型紙、古文書など100余点が展示されています。
産業と観光
市貝町は、豊かな自然を生かした農業や、歴史文化を活かした観光が盛んです。
産業
- 花王栃木工場・栃木研究所: 紙おむつ「メリーズ」や生理用品「ロリエ」等の生産を行っています。
- 惣誉酒造: 地酒「惣誉」を製造する日本酒メーカーです。
観光スポット
- 真岡鐵道: 町の代表駅である市塙駅と隣駅の多田羅駅にSLもおかが停車します。SLの迫力とレトロな雰囲気を楽しむことができます。
- 道の駅サシバの里いちかい: 2014年4月開所。サシバの生態や保全活動に関する展示や、地元産の農産物販売などがあります。
まとめ
市貝町は、豊かな自然、歴史文化、そして温かい人々で溢れた、魅力的な町です。都会の喧騒から離れ、ゆったりと過ごしたい方におすすめです。ぜひ一度、訪れてみてください。
市貝町についてのクイズ
市貝町に位置する自然景観として知られている公園はどれですか?
芝ざくら公園は、市貝町の春のシンボル的存在であり、毎年4月中旬から5月上旬にかけて、一面に広がるピンク色の芝桜が訪れる人々を魅了します。この公園は、地元の人々だけでなく、観光客にも人気で、多くの人が春の訪れを楽しみに訪れます。「芝ざくら祭り」が開催されることでも知られ、地域の活性化にも寄与しています。美しい景観と共に、地元の特産品や食文化を味わうことができるため、訪問者にとって魅力的なスポットとなっています。
市貝町が発足した年はいつですか?
市貝町は1954年(昭和29年)5月3日に、市羽村と小貝村が合併することで設立されました。これにより、両村の歴史や文化が融合し、新たな地域の町として歩み始めました。町制施行は1972年(昭和47年)1月1日に行われ、市貝町として正式に発足しました。このように、市貝町は地域の歴史に深く根ざした背景を持ち、合併によって地域の特性を活かした町作りが行われてきました。
市貝町にある絶滅危惧種の渡り鳥が繁殖する場所の名前は何ですか?
市貝町北部の丘陵地帯は、絶滅危惧種の渡り鳥・サシバの日本有数の飛来地として知られています。この地域は特に水田が多く、サシバの繁殖に適した環境が整っています。また、近年ではサシバの保全活動が地域おこしの一環として行われており、2014年には「道の駅サシバの里いちかい」が開設されました。この施設を通じて、地域住民や訪問者がサシバの生態や保全に対する理解を深めることができ、自然環境の大切さを実感することができます。