岩手県紫波郡紫波町は、盛岡市と花巻市の間に位置する、歴史と自然が豊かな町です。近年は、公民連携によるまちづくり「オガールプロジェクト」で注目を集め、活気あふれる街へと生まれ変わっています。
紫波町の魅力
紫波町は、豊かな自然と歴史、そして活気ある街並みが魅力の町です。
1. 自然豊かな環境
紫波町は、北上川が流れ、東側には北上高地、西側には奥羽山脈が聳える、自然豊かな環境に恵まれています。町内には黒森山や東根山などの山々が連なり、四季折々の美しい景色を楽しむことができます。
- 黒森山: 標高594.5mの紫波町最高峰。山頂からは360度の眺望を楽しめます。
- 東根山: 標高400mほどの山で、登山初心者でも気軽に登れます。
2. 歴史と文化
紫波町には、長い歴史と伝統が息づいています。
- 志賀理和氣神社: 日本最北の式内社。平安時代に称徳天皇によって創建されました。
- 高水寺城跡: 室町時代に斯波氏が築いた城。その後、南部氏によって郡山城と改称されました。
- 平井家住宅: 江戸時代に建てられた豪農の家。主屋など6棟が国の重要文化財に指定されています。
3. 活気あふれるまちづくり
近年、紫波町は「オガールプロジェクト」という公民連携によるまちづくりを進めています。
- オガールプロジェクト: JR紫波中央駅前を中心とした都市整備プロジェクト。
- オガールプラザ: 商業施設、図書館、文化施設などが集まる複合施設。
- オガールタウン日詰二十一区: 新規住宅街。
- 岩手県フットボールセンター: サッカー場、フットサル場、トレーニング施設などを備えた施設。
紫波町の歴史
紫波町は、古くから人々が暮らし、歴史の舞台となってきた地です。
古代から中世
- 平安時代: 称徳天皇によって高水寺が創建されました。
- 平安末期〜鎌倉初期: 奥州藤原氏の一族・樋爪氏の本拠地となります。
- 鎌倉時代: 源頼朝が高水寺に「走湯権現」を勧請しました。
- 室町時代: 足利氏の別家・斯波氏が現在の古舘地区に高水寺城を築き、当地を支配しました。
近世
- 安土桃山時代: 南部氏が進出しました。
- 天正16年 (1588年): 信直の攻撃によって斯波氏は滅び、高水寺城は「郡山城」と改称されました。
- 慶長年間 (1596年 – 1615年): 郡山城下の日詰町を中心に奥州街道の宿駅が設けられ、宿場町として栄えました。
- 寛文4年 (1664年): 八戸藩分立により、土館村、稲藤村、上平沢村、片寄村の4村が飛地領として八戸領志和に代官所が設置されました。
- 寛文7年 (1667年): 郡山城が廃城となりました。
- 元禄年間 (1688年 – 1704年): 日詰町に近江や美濃商人が居住し、貨幣経済が発展しました。
近代
- 1889年 (明治22年): 町村制施行により、日詰町、古館村、水分村、志和村、赤石村、彦部村、佐比内村、赤沢村、長岡村が誕生しました。
- 1955年 (昭和30年): 9町村が合併し、紫波町が発足しました。
紫波町の産業
紫波町は、農業、工業、商業など、多様な産業が発展しています。
農業
- 水稲: ヒメノモチなど、良質な米が生産されています。
- 果樹: りんご、ぶどう、洋なしなどが栽培されています。
- 野菜: きゅうりなどが特産品です。
- 畜産: モチモチ牛、紫波黒豚などが飼育されています。
醸造業
紫波町は、日本三大杜氏のひとつである南部杜氏の発祥地とされています。
- 日本酒: 月の輪酒造店、紫波酒造店、高橋酒造店、吾妻嶺酒造店など、多くの酒蔵があります。
- ワイン: 紫波フルーツパークなど、ワイナリーも存在します。
- サイダー: 紫波サイダリーなど、サイダリーも存在します。
工業
- 電子機器製造: 電子部品、半導体など、最先端の技術を駆使した製品が製造されています。
- 食品加工: 農産物を加工した食品、菓子などが製造されています。
商業
- 観光業: オガールプロジェクトや歴史的な史跡など、観光客向けの施設が充実しています。
- 小売業: スーパーマーケット、コンビニエンスストアなどが町内に数多く点在しています。
紫波町の観光
紫波町には、歴史、自然、文化など、さまざまな魅力あふれる観光スポットがあります。
歴史的な史跡
- 志賀理和氣神社: 日本最北の式内社。
- 高水寺城跡: 室町時代に斯波氏が築いた城。
- 郡山城跡: 南部氏が築いた城。
- 平井家住宅: 江戸時代に建てられた豪農の家。
自然豊かなスポット
- 黒森山: 紫波町最高峰。
- 東根山: 登山初心者でも気軽に登れる山。
- 山王海ダム: 水上レジャーを楽しむことができます。
- 紫波フルーツパーク: りんごやぶどうなどの果樹園。
文化施設
- オガールプラザ: 商業施設、図書館、文化施設などが集まる複合施設。
- 野村胡堂・あらえびす記念館: 作家・音楽評論家、野村胡堂の資料を展示しています。
イベント
- 山屋の田植踊: 重要無形民俗文化財。
- 紫波町夏まつり: 毎年8月に開催される、町民参加型のイベント。
紫波町で暮らす
紫波町は、住みやすい町として知られています。
教育
- 高等学校: 岩手県立紫波総合高等学校
- 中学校: 紫波町立紫波第一中学校、紫波町立紫波第二中学校、紫波町立紫波第三中学校
- 小学校: 紫波町立日詰小学校、紫波町立赤石小学校、紫波町立古館小学校、紫波町立西の杜小学校、紫波町立紫波東小学校
医療
- 病院: 紫波町には、総合病院、診療所などが数多くあります。
- 救急: 24時間体制で救急医療に対応しています。
福祉
- 介護施設: 介護老人保健施設、特別養護老人ホームなど、高齢者向けの施設が充実しています。
- 子育て支援: 保育所、幼稚園、子育て支援センターなど、子育て世代を支援する施設が充実しています。
交通
- 鉄道: JR東北本線が通っており、盛岡市、花巻市などへのアクセスが便利です。
- 道路: 東北自動車道が通っており、県内外へのアクセスが良好です。
- バス: 岩手県交通の路線バスが運行しています。
紫波町へのアクセス
車
- 東北自動車道 紫波ICから約5分
- 盛岡市内から約20分
- 花巻市内から約30分
鉄道
- JR東北本線 紫波中央駅から徒歩すぐ
航空機
- 花巻空港から車で約40分
まとめ
岩手県紫波郡紫波町は、歴史と自然が豊かな町であり、近年は「オガールプロジェクト」で注目を集め、活気あふれる街へと生まれ変わっています。
- 豊かな自然環境: 北上川や山々など、美しい自然に恵まれています。
- 歴史と文化: 志賀理和氣神社、高水寺城跡など、歴史的な史跡が数多く存在します。
- 活気あふれるまちづくり: オガールプロジェクトにより、新しい施設や商業施設が建設され、街が活性化しています。
- 住みやすい環境: 教育、医療、福祉など、生活に必要な施設が充実しています。
紫波町は、自然、歴史、文化、そして活気あふれる街並みを満喫できる魅力的な町です。ぜひ一度訪れてみてください。
紫波町についてのクイズ
紫波町の自然豊かな環境では、どのような山があるでしょうか?
紫波町には自然豊かな環境が広がっています。その中で特に注目されるのが黒森山と東根山です。黒森山は標高594.5mで紫波町の最高峰であり、山頂からは360度の美しい眺望を楽しむことができます。登山初心者でも気軽に登れる東根山もあり、四季折々の美しい景色を楽しむことができるため、地元住民だけでなく観光客にも人気があります。北上川の流れや周囲の山々が見せる自然の美しさは、訪れる人々に癒しを与えてくれます。
紫波町にある日本最北の式内社は何ですか?
紫波町にある志賀理和氣神社は、日本最北の式内社として知られています。この神社は平安時代に創建され、その歴史は長いものです。地元の人々にとって信仰の対象であるだけでなく、観光地としても多くの訪問者が訪れます。歴史的な背景を持つ神社は、地域の伝統や文化を感じることができるスポットでもあり、周辺の自然環境と相まって心安らぐ場所です。
紫波町のオガールプロジェクトの中心となる場所はどこですか?
オガールプロジェクトは、紫波町の活気あるまちづくりを推進する一大プロジェクトで、JR紫波中央駅前を中心に都市整備が行われています。このプロジェクトの一環として、商業施設や文化施設が集まるオガールプラザの建設が進んでおり、地域住民のみならず観光客にも便利な施設となることが期待されています。また、新規住宅街の整備やフットボールセンターの建設も行われ、地域全体の活性化が図られています。
紫波町で栽培されている特産品として正しいものはどれですか?
紫波町は豊かな自然を背景にさまざまな農産物が栽培されています。その中でも特に重要な特産品は水稲で、ヒメノモチなどの良質な米が生産されています。米だけでなく、りんご、ぶどう、洋なしなどの果物や、きゅうりといった野菜も特産品として知られています。また、畜産業も盛んで、モチモチ牛や紫波黒豚が飼育されており、地域の食文化に貢献しています。