佐賀県の中部に位置する、人口約6,000人の小さな町「大町町」。隣接する武雄市や佐賀市とは異なる、のどかな田園風景が広がる魅力的な町です。今回は、大町町の歴史、文化、観光スポット、特産品などを紹介します。
佐賀県で最も小さな町!大町町の概要
大町町は、佐賀県のほぼ中心部に位置する町で、杵島郡に属しています。佐賀県で最も小さな町であり、面積は約11.50平方キロメートル、人口は約5,925人です。東京都千代田区とほぼ同じ面積であり、人口密度は515人/平方キロメートルです。
大町町の自然と地形
豊かな自然に囲まれた町
大町町は、豊かな自然に恵まれた町です。町内には、標高416メートルの聖岳や、六角川などの河川、杉谷池や砥石川池などの湖沼があります。聖岳からは、大町町や周辺地域の美しい景色を一望できます。
温暖な気候
大町町の気候は、北部の丘陵の影響で温暖で、降水量も比較的多いのが特徴です。そのため、農業が盛んです。
大町町の歴史
古代からの歴史
大町町は、古くから人々が住んでいた地域で、歴史的な遺跡も数多く存在します。
町村制施行と町制施行
- 1889年(明治22年)4月1日:町村制の施行により、大町村及び福母村の区域をもって、大町村が発足。
- 1936年(昭和11年)1月1日:町制施行して、大町町となる。
合併協議と撤回
2007年11月13日に隣接する武雄市に合併協議を申し入れましたが、2010年7月に町民の意向が変わったとして合併協議申し入れを撤回しました。
大町町の産業
農業と畜産
大町町では、米、麦、キュウリ、イチゴなどの農業や、養鶏などの畜産が盛んです。
かつての炭鉱
かつては、町内に杵島炭鉱があり産炭地として栄えていましたが、1960年代のエネルギー事情の変化により閉山しました。
主な企業
- 佐賀三洋工業
- 九州住電精密株式会社
- 日立金属株式会社佐賀製作所
- 佐賀鉄工所大町工場
大町町の文化と観光
歴史的な建造物
- 土井家住宅: 江戸時代後期に建てられた、国の登録有形文化財。当時の暮らしを垣間見ることができます。
- 横辺田代官所跡: 佐賀藩の代官所があった場所で、現在は史跡公園として整備されています。
- 回転経蔵: 福母八幡宮にある、珍しい回転式の経蔵。
自然豊かなスポット
- 聖岳展望所: 聖岳山頂からの景色は、まさに絶景!大町町や周辺地域の雄大な自然を満喫できます。
- 楠の群生林: 樹齢数百年の楠の大木が群生する、神秘的な森。
- 長寿の滝: 伝説によると、この滝の水を飲むと長生きできるといわれています。
イベント
- ソウケ市: 毎年9月27日~29日にかけて開催される、大町町最大のイベント。地元の特産品や農産物、手作り品などが販売されます。
- おおまち納涼まつり: 8月14日に開催される夏祭り。花火大会やステージイベントなど、夏の夜を盛り上げます。
- おくんち: 10月19日に開催される、大町八幡神社と福母八幡宮の秋季例大祭。
ご当地グルメ「たろめん」
細めのうどんを、ショウガを加えた牛骨出汁スープに入れ、豚肉や野菜の具をのせた麺料理です。第二次世界大戦後、炭鉱員が中華料理店でよく食べていたことから生まれたソウルフードです。
大町町へのアクセス
最寄りの空港
- 佐賀空港
最寄りの駅
- JR九州佐世保線 大町駅
バス
- 祐徳バス: 佐賀市、武雄市、小城市、江北町を結ぶ路線バスを運行しています。
- まちバス: コミュニティバス。国道34号以外を通るルートを運行しています。
車
- 高速道路: 最寄りのインターチェンジは、長崎自動車道武雄北方インターチェンジ・多久インターチェンジです。
- 一般国道: 国道34号
まとめ
大町町は、豊かな自然と歴史、そして温かい人情あふれる町です。ぜひ一度、大町町を訪れて、その魅力を体感してみてください!
大町町についてのクイズ
大町町の面積は約何平方キロメートルですか?
大町町は佐賀県のほぼ中心部に位置し、面積は約11.50平方キロメートルです。この広さは東京都千代田区とほぼ同じで、人口は約5,925人と小さな町であるため、非常に高い人口密度(515人/平方キロメートル)を誇ります。このような規模の小さな町で、豊かな自然と歴史的な背景を持ちながら、地域の人々が温かい交流を楽しむことができます。これが大町町の魅力の一つでもあり、訪れる人々にとって心に残る体験を提供しています。
大町町で盛んな産業は何ですか?
大町町では米、麦、キュウリ、イチゴなどの農業や、養鶏などの畜産が盛んに行われています。多くの地域のように、耕作可能な土地が豊富で、自然環境も農業に適しています。そのため、地元の農産物は新鮮で美味しく、旅行者にも人気があります。かつては炭鉱地帯としても栄えていましたが、現在は農業の振興が地域経済の中心となっており、地域の特産品は観光の一環としても重要な役割を果たしています。
大町町の歴史的な建造物として登録されているものは何ですか?
大町町にある土井家住宅は江戸時代後期に建てられた国の登録有形文化財です。この建物は、当時の暮らしや文化を知る貴重な資料となっており、観光客にとっても訪れる価値があります。また、土井家住宅は大町町の歴史的な雰囲気を感じることができるスポットであり、建物自体も美しく保存されています。こうした地域の文化遺産を学ぶことで、訪れた人々は大町町の魅力をより深く理解できるでしょう。
大町町のご当地グルメとして知られている料理は何ですか?
大町町のご当地グルメとして「たろめん」が知られています。この料理は細めのうどんをショウガを加えた牛骨出汁スープに入れ、豚肉や野菜の具をトッピングしたもので、第二次世界大戦後、炭鉱員が中華料理店でよく食べていたことから生まれたソウルフードとして親しまれています。大町町を訪れた際には、ぜひ地元ならではの味を楽しんでいただきたい料理です。観光客にとっても、新しい食文化を体験する良い機会となります。