東京都の秘境!人口160人ほどの小さな島「青ヶ島」の魅力に迫る!

「青ヶ島」という名前を聞いたことはありますか?東京都の伊豆諸島南部に位置する、人口わずか160人ほどの小さな島です。

東京から南へ358.4km、最も近い有人島である八丈島からも68km離れた場所にあり、そのアクセス困難さから「秘境の島」とも呼ばれています。

青ヶ島は、火山活動によって形成された二重カルデラを持つ島で、その雄大な自然は多くの観光客を魅了しています。今回は、そんな青ヶ島の魅力を、アクセス方法や観光スポット、特産品などを詳しく紹介します。

人口わずか160人!日本の地方自治体で最も人口が少ない島

青ヶ島村は、東京都八丈支庁が所管しており、東京都島嶼部にある他の町村と同様に郡には所属していません。2024年8月1日現在、人口はわずか166人。日本の地方自治体の中で最も人口が少なく、そのほとんどが村役場職員や学校教員、建設作業員とその家族で占められています。

そのため、平均年齢は離島としては低く、40歳代前半。村内には小学校と中学校が併設された「青ヶ島村立青ヶ島小中学校」がありますが、生徒数が少ないため、島民が里親を引き受けて1年間通学する「留学」制度を設け、休校を免れています。

世界が注目する!「死ぬまでに見るべき世界の絶景」に選ばれた青ヶ島の絶景

青ヶ島は、2014年にアメリカの観光保護NGO「One Green Planet」が「死ぬまでに見るべき世界の絶景13」という記事で紹介したことで、世界的に有名になりました。

その雄大な自然は、多くの観光客を魅了し、世界中から観光客や取材班が押し寄せています。

青ヶ島の魅力①:二重カルデラの絶景

青ヶ島最大の観光スポットは、なんと言っても「二重カルデラ」です。

約4,000年前に起きた巨大な噴火によって形成された外輪山と、その中にできた内輪山が重なり合ってできた独特な地形です。

外輪山には、標高423mの大凸部があり、そこから見渡す景色は圧巻!雄大なカルデラの地形と青い海のコントラストは、まさに絶景です。

青ヶ島の魅力②:地熱を利用した温泉やサウナ

青ヶ島には、火山活動によって生まれた地熱を利用した温泉やサウナがあります。

温泉は「ふれあいサウナ」と呼ばれ、海水を沸かして作ったもので、無料で利用できます。

サウナは、地熱によって温められた蒸気を使って作られており、独特の体験ができます。

青ヶ島の魅力③:豊かな自然と文化

青ヶ島は、豊かな自然に囲まれた島で、多くの動植物が生息しています。

また、独自の文化も育まれており、伝統的な祭りや芸能などが受け継がれています。

特に、毎年8月10日に行われる「牛祭り」は、島内最大の祭りで、多くの島民が参加します。

青ヶ島へのアクセスは?飛行機と船の2つの方法

青ヶ島へのアクセスは、飛行機と船の2つの方法があります。

飛行機

八丈島空港から青ヶ島ヘリポートまで、東邦航空のヘリコプター「東京愛らんどシャトル」が毎日1往復しています。所要時間は約20分。

八丈島の底土港または八重根漁港から青ヶ島の三宝港まで、伊豆諸島開発の貨客船「あおがしま丸」が週4往復ないし5往復就航しています。

所要時間は約3時間。ただし、天候に左右されやすく、欠航となる場合も多いため、事前に運航状況を確認することが重要です。

青ヶ島で味わえる!島の特産品

青ヶ島には、島ならではの特産品がたくさんあります。

特産品①:青ヶ島焼酎「青酎」

青ヶ島酒造が製造する「青酎」は、島で採れたサツマイモを原料とした芋焼酎です。

「青酎」は、その深い味わいと香りで、多くのファンを魅了しています。

特産品②:地熱で作った「ひんぎゃの塩」

青ヶ島で採れた海水と、島で湧き出る地熱を使って作られた「ひんぎゃの塩」は、ミネラル豊富な塩です。

独特のまろやかな味わいは、料理の味を引き立てます。

特産品③:島寿司

伊豆諸島で作られる伝統的な寿司「島寿司」は、青ヶ島でも人気です。

青ヶ島では、酢飯に練り辛子と醤油漬けにした様々な近海魚刺身をのせて食べるのが特徴です。

青ヶ島を満喫する!おすすめの観光スポット

青ヶ島には、魅力的な観光スポットがたくさんあります。

観光スポット①:神子ノ浦展望広場

神子ノ浦展望広場からは、黒潮の流れと、かつて青ヶ島の住民が上陸や荷揚のために使っていた神子ノ浦を一望できます。

観光スポット②:尾山展望公園

尾山展望公園は、青ヶ島の二重カルデラの地形を一望できる絶景スポットです。

観光スポット③:大凸部

大凸部は、外輪山の北西に位置する標高423mの山で、青ヶ島の最高地点です。

尾山展望公園と同様に、青ヶ島の二重カルデラの地形を一望できます。

青ヶ島で過ごすなら!おすすめの宿泊施設

青ヶ島には、民宿やペンションなど、宿泊施設がいくつかあります。

おすすめ宿泊施設①:民宿「御宿為朝」

「御宿為朝」は、青ヶ島で最も歴史のある民宿で、アットホームな雰囲気で迎えてくれます。

おすすめ宿泊施設②:民宿「民宿マツミ荘」

「民宿マツミ荘」は、家庭的な雰囲気で、美味しい島料理が味わえる民宿です。

おすすめ宿泊施設③:民宿「民宿杉の沢」

「民宿杉の沢」は、自然豊かな場所に位置する民宿で、静かに過ごしたい人におすすめです。

青ヶ島への旅は一生の思い出になる!

青ヶ島は、アクセスは決して簡単ではありませんが、その分、訪れた人々に忘れられない感動を与えてくれる島です。

雄大な自然、豊かな文化、そして温かい人々との触れ合い。

青ヶ島への旅は、一生の思い出になること間違いなしです。ぜひ一度訪れてみてください。

青ヶ島村についてのクイズ

青ヶ島村の人口は現在おおよそ何人ですか?

青ヶ島村の人口は2024年8月1日現在、約166人です。この村は東京都八丈支庁が所管しており、日本の地方自治体の中で最も人口が少ない島です。人口の大半は村役場職員や学校教員、建設作業員などで占められており、平均年齢も低く、40歳代前半という特異な状況が見受けられます。また、青ヶ島には小学校と中学校が併設され、少ない生徒数のため、「留学」制度を設けて、子供たちが島外に通学する仕組みもあります。このような背景が、青ヶ島村の地方での魅力を高めています。日本の他の離島と比べても、青ヶ島の人口の少なさは特異なもので、村としてのアイデンティティを大切にしつつも、限られたリソースの中で地域コミュニティを維持している様子が伺えます。

青ヶ島が「死ぬまでに見るべき世界の絶景」に選ばれた年はいつですか?

青ヶ島は2014年にアメリカの観光保護NGO「One Green Planet」によって「死ぬまでに見るべき世界の絶景13」という記事で紹介され、世界的に有名になりました。青ヶ島の澄んだ自然環境と独特な地形は観光客を魅了し、記事を通じて自然の素晴らしさが広く認識されることとなりました。この紹介により、多くの観光客が青ヶ島を訪れるようになり、観光業が活性化し、地元経済にとっても重要な要素となりました。青ヶ島が特に注目されているのは、火山活動によって形成された二重カルデラというユニークな地形から来る自然の美しさが、その名にふさわしい絶景を生んでいるためです。

青ヶ島にある無料の温泉は何と呼ばれていますか?

青ヶ島にある無料で利用できる温泉は「ふれあいサウナ」と呼ばれています。このサウナは、海水を沸かして作られており、地熱を利用した蒸気で温められています。青ヶ島の自然環境を活かしたこの施設は、訪れる観光客にとってユニークな体験を提供しています。特に、青ヶ島は火山活動によって形成された島であるため、地熱資源が豊富で、温泉やサウナといった施設の運営が可能です。観光客は、青ヶ島の特有の環境を感じながらリラックスできる貴重な体験ができるのです。このような温泉文化は、青ヶ島の観光の魅力を増す要因のひとつとなっており、訪れる人々に喜ばれ続けています。

青ヶ島で行われる島内最大の祭りは何ですか?

青ヶ島で行われる島内最大の祭りは「牛祭り」です。この祭りは毎年8月10日に行われ、多くの島民が参加します。牛祭りは、青ヶ島特有の文化や伝統を感じられる貴重なイベントであり、島民にとって大切な意味を持つ行事となっています。青ヶ島は独自の文化が息づいており、祭りを通じて地域の絆や豊かな文化が受け継がれています。牛祭りでは、地域の特産品や料理も楽しむことができ、観光客にも島の魅力を直に体験できる機会を提供します。この祭りに参加することで、観光客は青ヶ島に住む人々との交流ができ、島の生活を垣間見ることができる貴重な体験となります。

青ヶ島へのアクセス方法はどれですか?

青ヶ島へのアクセス方法は飛行機と船の2つです。八丈島空港から青ヶ島ヘリポートまでは、東邦航空のヘリコプター「東京愛らんどシャトル」が毎日1往復しており、所要時間は約20分です。また、八丈島の底土港または八重根漁港から青ヶ島の三宝港まで、伊豆諸島開発の貨客船「あおがしま丸」が週4往復ないし5往復就航していますが、所要時間は約3時間と長めです。青ヶ島は東京から358.4km、八丈島からも68km離れており、アクセスが難しいため、事前に運航状況を確認することが重要です。このアクセスの難しさが「秘境」としての青ヶ島の魅力も含んでおり、訪れる人々に特別な体験を提供しています。