栃木県矢板市:豊かな自然と歴史が織りなす魅力的な街

栃木県北部に位置する矢板市は、高原山や箒川などの豊かな自然に恵まれた、歴史と文化が息づく街です。古くから黒曜石の採掘地として栄え、近年では交通の要衝として発展を遂げています。温泉や観光スポットも充実しており、自然と歴史を満喫できる魅力的な場所です。

概要

矢板市は、栃木県北部の高原山南麓に位置し、山岳地帯、森林、里山に囲まれた自然豊かな街です。市内には箒川、宮川、内川などの河川が流れ、豊かな水資源に恵まれています。

北部山岳・森林地帯には、全国名水百選に選ばれた尚仁沢湧水の水源となる「高原山水源の森」や、森林浴の森100選に選定された「栃木県民の森」、八方自然休養林、八方ヶ原などがあり、ハイキングや環境教育に最適な場所となっています。

中部には、南北に小高い丘が連なる塩那丘陵の尾根に挟まれた平地があり、水田地帯が広がっています。南部は関東平野の北端ともいえる平地と小河川に刻まれた丘陵地からなり、塩谷町から流れてくる荒川に接しています。西部は箒川、江川流域に那須野が原に連なる平地が広がり、水田地帯となっています。

地理

矢板市は、東京より北へ約130km、県庁所在地宇都宮より北へ約30kmの位置にあります。東北本線(宇都宮線)でそれぞれ2時間30分、30分の距離です。

市域を南北に通り、片岡地区は幅1000mの地域に、国道4号、東北本線(宇都宮線)、東北自動車道、東北新幹線が集中しています。各交通機関はこの片岡で丘陵地帯に入り、関東平野から那須野が原へと移っていきます。

  • 高原山

河川

  • 那珂川水系:箒川、荒川、内川、中川、宮川、江川

隣接している自治体

  • 大田原市
  • 那須塩原市
  • さくら市
  • 塩谷郡:塩谷町

歴史

有史以前

矢板市北部にある活火山・高原山を構成する一峰である剣ヶ峰が原産の黒曜石を使用した石器が、当市より200km以上離れた静岡県三島市や長野県信濃町の遺跡で発見されています。産出時期は古いものでは今から約3万5千年前の後期旧石器時代と考えられており、その採掘坑遺跡(高原山黒曜石原産地遺跡群)は日本最古のものと推定されています。

氷期の寒冷な時期に人が近付き難い当時の北関東の森林限界を400mも超える標高1,500m近い高地で採掘されたことや、従来の石器時代の概念を覆すような活動・交易範囲の広さ、遺跡発掘により効率的な作業を行っていたことなどが分かってきて注目を集めています。また、この新しい発見により日本人の起源、人類の進化をたどる手掛かりになると言う研究者の発言も報道もされています。最新の研究では南関東を中心に高原山産の黒曜石製石器が広範囲に流通していたことが分かってきています。

  • 矢板市教育委員会は平成20年度調査で、1万2千年〜1万5千年前に製作されたと推定できる国内最大級の尖頭器とその採掘坑跡を発見したと発表しました。また同時に19年度の調査で発掘した黒曜石採掘坑跡は1万9千年前のものと推定していたが、放射性炭素年代測定により8千5百年〜9千年前の縄文時代早期のものと修正を行いました。

  • 市西部の幸岡地区などで貝殻の化石、矢じりなどが発掘できます。

有史以降

  • 724年(神亀元年):行基が剣ヶ峰に法楽寺を建立。
  • 795年(延暦14年):木幡神社創建と伝わる。
  • 803年(延暦22年):法楽寺雷火により焼失。
  • 806年(大同元年):平城天皇の勅願により、徳一が法楽寺本尊を現在の寺山観音寺に移し、七堂伽藍を建立。
  • 901年(延喜元年):沢村観音寺開山。
  • 1127年(大治2年):那須氏神田城を築城。この頃堀江頼純塩谷を領す。
  • 1199年(正治元年):塩谷朝業、川崎城築城。
  • 1200年(正治2年)頃:法橋行縁が入寺し、荒廃していた寺山観音堂を中興。
  • 1315年(正和4年):御前原城築城。
  • 1595年(文禄4年):川崎城廃城。岡本正親、泉を領す。
  • 1636年(寛永13年):日光北街道整備。
  • 1644年(正保元年):御前原城廃城。泉騒動により岡本家改易、泉領は幕府直轄地となる。
  • 1695年(元禄8年):会津中街道整備。
  • 1884年(明治17年):奥州街道(現国道4号)開通。
  • 1886年(明治19年):東北線開通。
  • 1886年(明治19年):山縣有朋、伊佐野農場(現山縣農場)を開く。

近代

かつては塩谷郡役所があり、古くは栗山村、藤原町(共に現在の日光市)、塩原町(現在の那須塩原市)、塩谷町など塩谷郡一円の木材、家畜の集積地として繁栄しました。現在は栃木県庁塩谷庁舎、塩谷広域行政組合、塩谷消防本部、国際医療福祉大学塩谷病院など塩谷地区の中心機関が置かれています。

1959年(昭和34年)頃まで東武鉄道矢板線が矢板駅-新高徳駅間を結んでいましたが、自動車交通の発達とともに現在は廃線になっています。近年は東北本線(宇都宮線)、国道4号、東北自動車道矢板インターチェンジが集中する交通の要衝となっています。

地名の由来

「矢板」の地名の由来については、確定的なものはなく諸説あります。例えば、美田という意味の「八重田(やえた)」が転じたもの、あるいは、田畑を焼く「焼田(やきた)」が転じたものという説がありますが、美田に関するような伝承はなく、焼田焼畑については、この地方のどこでも行われていたものなので、それを特別に地名にするような要素はほとんどありません。

また、土留めの板という意味の「矢板」が地名となったとも考えられますが、そのきっかけが全く不明であり、またそれを推測するのも難しく、これも根拠に乏しいです。矢板市の市名となった矢板市大字矢板は、矢板氏の発祥の地でもあるのですが、地名が先ではなく、矢板氏という一族が支配したことで、その土地が矢板と呼ばれた可能性もあり、これも推測の域を出ません。

市の沿革

  • 1889年(明治22年)4月1日:町村制施行により塩谷郡矢板村、泉村、片岡村を設置。
  • 1895年(明治29年)6月25日:矢板村が町制施行し矢板町となる。
  • 1954年(昭和29年)12月31日:矢板町が那須郡野崎村の一部を編入。
  • 1955年(昭和30年)1月1日:矢板町、泉村、片岡村の新設合併により矢板町が発足。
    • 新町の名称については、当初は塩谷町とすることになったが矢板町の議会や町民が反対し知事の裁定で矢板町に決定している。
  • 1955年(昭和30年)4月1日:矢板町の一部(旧片岡村大字松島)を氏家町(現在のさくら市)に分合。
  • 1958年(昭和33年)11月1日:矢板町が市制施行し矢板市となる。

行政

  • 市長:森島武芳(2024年4月17日就任、1期目)

歴代市長

氏名 就任 退任 備考
1 大桶直一郎 1889年(明治22年)4月22日 1899年(明治32年)4月21日
2 坂巻金一郎 1899年(明治32年)4月22日 1911年(明治44年)4月20日
3 三堂地兼松 1911年(明治44年)4月20日 1915年(大正4年)4月19日
4 小野崎吉一郎 1915年(大正4年)4月23日 1919年(大正8年)4月22日
5 大沢寅平 1919年(大正8年)4月23日 1923年(大正12年)4月22日
6 大桶由郎 1923年(大正12年)4月23日 1927年(昭和2年)4月22日
7 八木沢要作 1927年(昭和2年)4月23日 1928年(昭和3年)6月25日
8 矢板寛 1928年(昭和3年)9月20日 1930年(昭和5年)6月3日
9 君島岩夫 1930年(昭和5年)7月3日 1934年(昭和9年)7月2日
10 加藤都一郎 1934年(昭和9年)8月4日 1942年(昭和17年)8月3日
11 高柳宰正 1942年(昭和17年)8月4日 1945年(昭和20年)10月31日
12 福島郁 1945年(昭和20年)11月1日 1947年(昭和22年)4月4日
13 高橋保平 1947年(昭和22年)4月5日 1954年(昭和29年)12月31日
  • 矢板市(町)長
氏名 就任 退任 備考
1 大島喜一郎 1955年(昭和30年)2月17日 1959年(昭和34年)2月16日 1958年11月1日から市長
2 高柳宰正 1959年(昭和34年)2月17日 1963年(昭和38年)2月16日
3 山縣有信 1963年(昭和38年)2月17日 1974年(昭和49年)7月22日 在任中死去
4 大谷英一 1974年(昭和49年)9月8日 1982年(昭和57年)9月7日
5 山口公久 1982年(昭和57年)9月8日 1988年(昭和63年)3月16日 汚職事件で辞職
6 大氣弘久 1988年(昭和63年)4月17日 1996年(平成8年)4月16日
7 山口公久 1996年(平成8年)4月17日 2004年(平成16年)4月16日
8 遠藤忠 2004年(平成16年)4月17日 2016年(平成28年)4月16日
9 齋藤淳一郎 2016年(平成28年)4月17日 2024年(令和6年)4月16日
10 森島武芳 2024年(令和6年)4月17日

議会

定数:16

衆議院

  • 任期:2017年(平成29年)10月22日 – 2021年(令和3年)10月21日(「第48回衆議院議員総選挙」参照)
選挙区 議員名 党派名 当選回数 備考
栃木県第3区(矢板市、大田原市、那須塩原市、那須烏山市、那須町、那珂川町) 簗和生 自由民主党 3 選挙区

国の機関

  • 国土交通省
    • 宇都宮国道事務所矢板出張所
    • 荒川橋気象観測所
  • 厚生労働省矢板公共職業安定所
  • 農林水産省塩那森林管理署矢板森林事務所

県の機関

  • 栃木県庁塩谷庁舎
    • 矢板県税事務所
    • 塩谷南那須農業振興事務所
    • 塩谷南那須教育事務所
    • 塩谷県民相談室
    • 矢板林務事務所
    • 矢板土木事務所
  • 矢板健康福祉センター
  • 栃木県住宅供給公社 矢板支所
  • 栃木県建設総合技術センター 北部出張所
  • 栃木県民の森管理事務所
  • 那珂川水系ダム管理事務所

警察

  • 栃木県矢板警察署
    • 泉駐在所
    • 乙畑駐在所
    • 片岡駐在所
    • 木幡駐在所
    • 沢駐在所
    • 矢板駅前交番

塩谷広域行政組合

  • 消防
    • 塩谷広域行政組合消防本部
    • 塩谷広域行政組合矢板消防署
  • ごみ処理施設
  • 葬祭場

放射性廃棄物最終処分場問題

福島第一原子力発電所事故に伴い発生した廃棄物のうち放射性セシウム濃度が8千Bq/kg超の汚泥や焼却灰などは「指定廃棄物」として放射性物質汚染対処特措法に従い国の責任で処分することとされています。2012年(平成24年)4月18日、横光克彦環境副大臣が福田富一知事に栃木県内で発生した指定廃棄物の最終処分場建設の方針を示しました。同年7月19日、環境省による県内自治体を対象とした最終処分場の候補地選定についての説明会が行われました。

同年9月3日、指定廃棄物の最終処分場の候補地に矢板市塩田の国有林が提示されました。環境省からの提示を受けて遠藤忠市長は「(市民感情を考えると)受け入れることはできない」と拒否することを表明しました。同月4日、地元自治会は最終処分場受け入れを拒否する方針を決定しました。同月8日には矢板市議会が候補地の白紙撤回を求める意見書を全会一致で可決し国に送付し、矢板市と隣接する塩谷町の町議会でも同月13日に、さくら市の市議会でも同月19日に同様の意見書を全会一致で可決し国に送付しています。翌10月12日には高根沢町の町議会でも同様の意見書を全会一致で可決しており、これで塩谷郡市全ての市町議会が白紙撤回で一致することになります。

一方、同月9日には地元住民が「指定廃棄物最終処分場設置反対同盟」を結成し、翌日には看板設置と署名活動に着手しました。同月13日には矢板市区長会が「候補地の白紙撤回を求める要望書」を国へ提出することと最終処分場建設に対する反対署名運動を行うことを決定しました。また、この日の区長会に出席した遠藤市長は「オール矢板で反対運動を起こし、阻止していかなければならない」と訴えました。

同月14日には環境省による県内自治体を対象とする初の説明会が県庁で行われました。説明会で環境省は最終処分場候補地を選定した経緯と安全性を説明しましたが、自治体側からは候補地と関谷断層との関係などについての質問が出ました。

同月24日には最終処分場建設に反対する「指定廃棄物最終処分場候補地の白紙撤回を求める矢板市民同盟会」が発足しました。矢板市内で24日夜に行われた設立会議には約60団体、約1500人が参加しました。

同年10月3日、市は最終処分場建設に反対する23,590人分の署名が集まったことを明らかにしました。同年9月1日時点での市の人口は34,970人で人口の約3分の2の署名が集まったことになります。また、これとは別に独自に反対署名を集めていた指定廃棄物最終処分場設置反対塩田地区同盟は15,906人分の署名が集まったことを同月16日に明らかにしています。約4万1500人分の反対署名は同月22日に環境省に提出されました。

同月10日、遠藤市長が茨城県高萩市の草間吉夫市長と矢板市役所で会談しました。高萩市は茨城県の指定廃棄物の最終処分場の候補地に選定されており、会談で候補地の白紙撤回に向けて連携することで合意しました。

同月16日、矢板市内で行われた市長会議でこの問題について「矢板市と同じ立場を共有するべきだ」などの意見が首長から出ました。同日には矢板市議会が候補地選定の白紙撤回への協力を求める要望書を福田富一知事に提出しています。また、同月18日には矢板市議会の正副議長が栃木県関係の国会議員に候補地選定の白紙撤回を求める要望書を提出しています。

同月18日、遠藤市長が記者会見で市役所内にプロジェクトチームを立ち上げ候補地選定の問題点の調査を開始したことを表明しました。

この問題に対する栃木県議会の各会派の対応については、とちぎ自民党は候補地選定の白紙撤回を求めないとしている。民主党・無所属クラブは選定過程を問題視しているものの自民と同様に白紙撤回は求めていない。みんなのクラブと公明党議員会は白紙撤回を求めている。また、福田富一知事は自身は中立の立場で臨むことを表明している。

また、栃木2区選出の福田昭夫衆議院議員は指定廃棄物を福島第一原子力発電所敷地内で一時保管すべきと主張している。この主張に対して佐藤雄平福島県知事は福島・栃木両県の関係悪化の可能性を指摘しており、これを受けて福田富一知事は福田議員を批判している。

なお、栃木県内の指定廃棄物の保管総量は2012年5月末時点で9107m3にもなっており、那須塩原市の3668.5m3、那須町の1445.2m3、大田原市の1231.8m3と北那須3市町はいずれも保管量が1000m3を超えている。大田原市では基準超の焼却灰の保管量が限界に近付いたため2011年10月に剪定枝などの収集を停止する事態に陥っている。

同年12月2日、矢板市民同盟会は候補地選定の白紙撤回を求める集会を市内で開き約8000人が参加しました。同年12月16日の第46回衆議院議員総選挙では与党民主党は大敗し自民党と公明党が政権を奪還しました。

2013年2月25日、環境省は候補地選定をやり直す方針を表明しました。栃木県と茨城県のほか、候補地が決まっていなかった宮城県、群馬県、千葉県についても新たな方針で候補地を選定します。環境省は候補地選定にあたって自治体との協議を重視するという。

その後、市町村長会議を開催して選定の際の「ローカルルール」を決定しました。「ローカルルール」では国有地の他に県有地も候補対象とされました。2014年1月、県はこれに基づき県有地22か所4814ヘクタールを対象として報告しました。

同年7月30日、環境省は指定廃棄物の最終処分場の候補地として塩谷町上寺島(寺島入)の国有地を提示しました。提示を受けて塩谷町の見形和久町長は明確に反対することを表明しています。

経済

大きな産業としては、一時は花形であった関西系大手家電メーカーの工場がありましたが、海外移転の影響を受け生産が終了し、空洞化しています。また、市北部には、赤滝、小滝、寺山の各鉱泉宿が古くからあります。近年は城の湯温泉センター、矢板温泉(館の川)、コリーナ矢板などの温泉も市内各所で掘削され、市民はもとより観光客にも憩いの場を提供しています。矢板インターチェンジ近くには、流通大手の配送センターも立地しています。

第一次産業

水田の圃場整備はほぼ終了し米作とともに、市北西部の長井地区などでは、寒冷な気候を利用したリンゴなどの果樹栽培が盛んです。県民の森近くの高原(たかはら)開拓では終戦後入植による酪農が行われています。

  • 林業
    • 現在は塩那森林管理署(大田原市)に統合されたが、かつては矢板営林署(現塩那森林管理署 矢板森林事務所)があり、栃木県北西部の広大な山林地帯を管理していました。終戦直後は被災した東京復興のために大量の木材が栃木県内はもとより、南会津からも集められ鉄道貨物として積み出されました。昭和50年頃までは市内各所に大きな製材所が見られました。
  • 農業
    • 幸岡ねぎ(高級食材として東京の料亭などに出荷される)
    • りんご

第二次産業

  • シャープ(株)(東証一部)
    • 所在地の町名は「早川町」。旧社名の早川電機工業から付けられました。
    • 建設当初はカラーテレビ受像機の組み立て工場として。その後は、VTRの組み立て、液晶テレビ、太陽電池パネル等の組み立てが行われ、現在は生産は終了。物流センター部門・修理部門があるのみとなりました。
  • 東京計器(株)(東証一部) 矢板工場
  • (株)壱番屋(東証一部) 栃木工場
  • 日本調理機(株)(東証二部) 栃木工場
  • カンタツ(株)本社・矢板工場
  • (株)エンプラス 2010年1月閉鎖
  • (株)壮関 矢板工場

第三次産業

  • 中心商店街は駐車場が整備されておらず空洞化が進んでいます。かつては、福島県会津若松市のリオン・ドール(旧ライオン堂)、群馬県館林市のとりせんなどのスーパーも出店しましたが、出店時期が早く旧市街地に立地したために駐車場がなく、自動車交通社会の発展とともに撤退していきました。

スーパー
* ベイシア矢板店(旧いせや、市内唯一のGMSかつ唯一駅前に存在するスーパー)、ヨークベニマル矢板店、ダイユー矢板店、サンユー片岡店、オータニ矢板店

ホームセンター
* カインズホーム、コメリホームセンター

量販店
* ケーズデンキ
* カワチ薬品、マツモトキヨシ、サンドラッグ、トライウェル、クスリのアオキ(矢板店、木幡店)
* ダイソー、コナカ、しまむら、オートアールズ

またトヨタ自動車、日産自動車系列の自動車販社が市西部を貫通する国道4号(旧バイパス)沿線に立地しています。

地場産品

  • 日本酒 森戸酒造 十一正宗 (泉地区)
  • 日本酒 富川酒造 忠愛 (片岡地区)IWC純米吟醸部門GOLD受賞
  • 農協 完熟リンゴジュース
  • はりまや ブランデーケーキ、アップルクーヘン
  • 安沢菜
  • アップルカレー
  • 亀田屋 かりんとう饅頭、いちご大福
  • おしらじブランド品 ( 1.おしらじうどん by みつわ  2.おしらじ珈琲 by リビングセンターたかはし  3.おしらじガレット by 寿庵  4.おしらじ塩冷やし麺 &5.おしらじブルーゼリー by 城の湯温泉センター  6.和風おしらじぱふぇ by 城の湯温泉センター  7.おしらじブルーサンデー by 道の駅やいた   8.おしらじパン by ウィンベーカリー  9.おしらじプレート& 10.おしらじサンデー by 山の駅たかはら  11.おしらじ寿司 by 川井ゆかり氏  12.おしらじセット by あおい亭   13.おしらじ太郎 by グランディ―ル   14.おしらじハーブティ by アッコのキッチン青のおと   15.おしらじラムネ by 山の駅たかはら   16.おしらじソニック by 稲川裕之氏  17.おしらじたい焼き by あん姫  18.おしらじソフト by 山の駅たかはら  19.おしらじラーメン by 山の駅たかはら)

統計データ

現在の市勢

  • 総人口 – 32,136人(2019年)
  • 世帯数 – 12,129世帯(2019年)
  • 年少(15歳未満)人口率 – 14.3%(2005年)
  • 高齢(65歳以上)人口率 – 20.4%(2005年)
  • 昼間人口 – 32,048人(2015年)
  • 労働力人口 – 29,230人(2015年)
  • 第1次産業就業者数 – 1,550人(2000年)
  • 第2次産業就業者数 – 7,270人(2000年)
  • 第3次産業就業者数 – 10,027人(2000年)
  • 農業産出額 – 5,200百万円(2004年)
  • 製造品出荷額等 – 469,751百万円(2004年)
  • 商業年間商品販売額 – 49,020百万円(2003年)

姉妹都市・提携都市

  • 茨城県笠間市(1980年7月提携)

地域

市街地

市街地はJR矢板駅や矢板市役所付近を中心とする矢板地区、JR片岡駅を中心とする片岡地区、旧泉村である泉地区の3つがあります。他にも旧野崎村より編入された沢地区、市西部の幸岡地区、泉地区の長井、伊佐野、他にも市街地を形成する集落があります。

県都宇都宮まで電車で30分の通勤距離を生かして、片岡駅近くには栃木県住宅供給公社開発による大規模住宅団地つつじが丘ニュータウンがあります。

町名一覧

矢板地区

  • 東町(あずまちょう)
  • 荒井(あらい)
  • 扇町(おうぎちょう)一-二丁目
  • 鹿島町(かしまちょう)
  • 片俣(かたまた)
  • 上町(かみちょう)
  • 川崎反町(かわさきそりまち)
  • 木幡(きばた)
  • 倉掛(くらかけ)
  • 幸岡(こうおか 地元での発音は「こーか」)
  • 境林(さかいばやし)
  • 沢(さわ)
  • 塩田(しおだ)
  • 下太田(しもおおた)
  • 末広町(すえひろちょう)
  • 高塩(たかしお)
  • 館ノ川(たてのかわ)
  • 土屋(つちや)
  • 富田(とみた)
  • 豊田(とよだ)
  • 中(なか)
  • 成田(なりた)
  • 早川町(はやかわちょう)
  • 針生(はりう 地元での発音は「はりゅう」)
  • 本町(ほんちょう)
  • 矢板(やいた)

泉地区

  • 泉(いずみ)
  • 上伊佐野(かみいさの)
  • 上太田(かみおおた)
  • 下伊佐野(しもいさの)
  • 立足(たつあし)
  • 田野原(たのはら)
  • 長井(ながい)
  • 東泉(ひがしいずみ)
  • 平野(ひらの)
  • 山田(やまだ)

片岡地区

  • 安沢(あんざわ)
  • 石関(いしぜき)
  • 大槻(おおつき)
  • 乙畑(おつはた)
  • 片岡(かたおか)
  • 越畑(こえはた)
  • こぶし台(こぶしだい)
  • 玉田(たまだ)
  • 山苗代(やまなわしろ)

教育

専門学校

  • 国際医療福祉大学塩谷看護専門学校

高等学校

  • 栃木県立矢板高等学校
  • 栃木県立矢板東高等学校 – 中高一貫校
  • 矢板中央高等学校

中学校

  • 矢板市立泉中学校
  • 矢板市立矢板中学校
    • 矢板中学校沢分校
  • 矢板市立片岡中学校
  • 栃木県立矢板東高等学校・附属中学校 – 中高一貫校

小学校

  • 矢板市立矢板小学校
  • 矢板市立東小学校
  • 矢板市立川崎小学校
  • 矢板市立西小学校
  • 矢板市立豊田小学校

  • 矢板市立泉小学校

  • 矢板市立片岡小学校
  • 矢板市立乙畑小学校
  • 矢板市立安沢小学校

郵便

郵便番号は「329-21xx」(矢板地区)、「329-15xx」(片岡地区)、「329-25xx」(泉地区)が該当します。集配局は市内全域が矢板郵便局の管轄となります。

郵便局

  • 矢板郵便局(07018)
  • 片岡郵便局(07106)
  • 泉郵便局(07117)
  • 矢板本町郵便局(07264)
  • 安沢簡易郵便局(07724)
  • 木幡簡易郵便局(07728)

電話番号

市内全域が大田原MAの管轄となり、市外局番は「0287」。収容局は一部地域(後述)を除き以下の2ビルが該当し、市内局番は以下の通り。

  • 矢板局:40,43,44
  • 片岡局:41(0番台・7000番台・8000番台),48

下記地域は矢板市外の収容局が管轄となります。

  • 玉生局(大田原MA):倉掛・長井の一部地域が該当。

交通

空港

  • 福島空港 – 東北自動車道を利用し、矢吹インターチェンジ経由で1時間ほどでアクセス可能。
  • 羽田空港

鉄道路線

  • 東日本旅客鉄道(JR東日本)
    • 東北本線(宇都宮線):片岡駅 – 矢板駅
    • その他、東北新幹線が宇都宮駅 – 那須塩原駅間で当市を通過しています。
  • 中心となる駅:矢板駅

廃線

  • 東武矢板線
    • 東武鬼怒川線:新高徳駅 – 船生駅 – 玉生駅 – 矢板駅を連絡していましたが、1959年(昭和34年)に廃止。

バス路線

  • 矢板市営バス
  • 那須塩原市営バス
    • 上伊佐野小-アグリパル塩原線
  • しおや交通
    • 矢板駅 – (矢板高校) – 玉生 – 船生 – 新高徳駅線

道路

  • 高速道路
    • E4東北自動車道:(11) 矢板IC – (11-1)矢板北PA/SIC
  • 一般国道
    • 国道4号、国道461号(日光北街道)
  • 主要地方道
    • 栃木県道30号矢板那須線(旧国道4号)

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

  • 八方ヶ原

市北部の高原山系に広がる標高1000mから1200mの台地状の高原です。5月、6月頃の20万株のレンゲツツジの群生が有名です。ハイキングの適地として整備され、ハイキングコース、キャンプ場、アクセス道路、駐車場、展望台、季節営業の売店などが整備され気軽に訪れることが出来ます。また、アクセス道路は高原山の北側に当たる塩原温泉郷にも通じています。
* 栃木県県民の森

八方ヶ原からも近く、県が設営したキャンプ場、天皇が来場した全国植樹祭、全国育樹祭会場、展示館、少年自然の家、ハイキングコースなどの施設が整備

矢板市についてのクイズ

矢板市の地理的特徴として正しいものはどれでしょうか?

矢板市は、栃木県北部の高原山南麓に位置し、山岳地帯や森林、里山に囲まれた自然豊かな場所です。また、箒川、宮川、内川などの河川が流れ、豊かな水資源を持つことから、自然環境に恵まれた地域です。塩那丘陵が市内の中部に位置し、南北に小高い丘が連なっており、この地形が矢板市の独特な景観を形成しています。なお、矢板市は海に面しておらず、東京都心からも北へ約130kmの距離にあります。そのため、選択肢の中で正しいのは「塩那丘陵に囲まれた自然豊かな場所」であるということになります。

矢板市の歴史的な出来事として最も古いものはどれですか?

矢板市の北部に位置する高原山で黒曜石が採掘され、その石器が静岡県や長野県の遺跡から発見されています。これは約3万5千年前の後期旧石器時代のもので、日本最古の黒曜石の採掘跡とされ、特に古代人の活動範囲を知る上で重要な発見とされています。そのため、最も古い出来事は「高原山で黒曜石が採掘されたこと」です。一方、行基が法楽寺を建立した726年や川崎城が築城された1199年は、歴史的にも重要であるものの、黒曜石の採掘はそれよりも遥かに古い時代の出来事です。

矢板市の行政面で最近の市長は誰ですか?

現在の矢板市市長は森島武芳です。彼は2024年4月17日に就任し、初めての任期を迎えています。過去の市長には齋藤淳一郎や高柳宰正などもおり、これらの人物は矢板市の発展に寄与しましたが、現在の市長は森島です。市の行政は市長の指導のもと運営されており、地域の課題や発展に向けてさまざまな施策が進められています。市民との対話や地域課題への対処に努める姿勢も求められる中で、新しい市政がどのように進展していくかが注目されています。

矢板市の主な産業は何ですか?

矢板市の大きな産業としては、工業が重要です。かつては関西系大手家電メーカーの工場があったものの、海外移転の影響を受けて生産が終了し、地域の産業は空洞化の影響を受けています。それでも、市内には製造業や物流センターもあり、依然として工業が地域経済の中核を担っています。また、温泉地としても知られており、観光業も寂れたとはいえ、依然に一部の役割を果たしていますが、現在特に注目されるのは工業の分野です。

矢板市の教育機関にはどのような学校がありますか?

矢板市には、国際医療福祉大学塩谷看護専門学校をはじめ、栃木県立矢板高等学校、矢板中央高等学校など、さまざまな教育機関があります。特に中高一貫校の矢板東高等学校も設置されており、地域の教育環境を充実させています。小学校や中学校も複数あり、地域の子どもたちに対して教育機会を提供しています。このように、矢板市には多種多様な教育機関が存在し、地元の学生たちが十分な教育を受けられる環境が整っています。

矢板市に隣接している自治体はどれですか?

矢板市は、大田原市や那須塩原市、さくら市、塩谷町に隣接しています。さくら市とは直接接しており、矢板市とさくら市は県北部の重要な交通路の一部を形成しています。宇都宮市や日光市も栃木県内では大きな都市にあたりますが、矢板市に直接隣接している自治体としてはさくら市が正解です。この地域は交通の要衝でもあり、周辺自治体との連携も重要なポイントとなっています。