佐賀県基山町:豊かな自然と歴史が息づく、活気あふれるベッドタウン

福岡市へのベッドタウンとして近年発展を遂げている佐賀県基山町。豊かな自然と歴史が調和し、活気あふれる街並みが魅力です。ここでは、基山町の魅力を、地理、歴史、産業、文化、観光スポット、そして将来展望まで詳しくご紹介します。

基山町の概要

基山町は、佐賀県の東部、三養基郡に属する町です。鳥栖都市圏に含まれ、福岡市へのベッドタウンとしての役割を担っています。町のシンボルは、町名の由来となった基山。標高405mのこの山には、かつて基肄城が築かれ、歴史を感じることができます。

地理

基山町は、佐賀県の東端に位置し、南側で鳥栖市に接しているほかは福岡県に接しています。福岡市へのアクセスも良く、人口の10%以上が福岡市へ通勤・通学するなど、ベッドタウンとしての役割を担っています。

自然

基山町は、豊かな自然に恵まれた町です。町のシンボルである基山をはじめ、契山など、緑豊かな山々に囲まれ、四季折々の美しい景色を楽しむことができます。また、秋光川、実松川、山下川など、清流が流れ、自然豊かな環境が保たれています。

気候

基山町は、温暖な気候に恵まれ、年間を通して過ごしやすい気候です。夏は比較的蒸し暑く、冬は比較的穏やかな気候です。

隣接自治体

基山町は、以下の自治体に隣接しています。

  • 佐賀県
    • 鳥栖市
  • 福岡県
    • 筑紫野市
    • 小郡市

歴史

基山町は、古くから歴史のある町です。古代には、基肄城が築かれ、戦国時代には、龍造寺氏や鍋島氏の支配下に入りました。明治時代には、基山村として発足し、1939年には町制を施行しました。

近現代

  • 1889年(明治22年)4月1日 – 町村制の施行により、小倉村、園部村、長野村及び宮浦村の区域をもって、基肄郡基山村が発足します。
  • 1896年(明治29年)3月26日 – 郡制の施行により、三養基郡の所属となります。
  • 1939年(昭和14年)1月1日 – 基山村は町制施行して、基山町となります。
  • 1959年(昭和34年) – 大字長野の区域の一部を鳥栖市に編入します。現在の町域が定まります。

変遷表

| 基山町町域の変遷表 |
|—|—|
| 1868年以前 | 明治22年4月1日 | 明治22年 – 昭和64年 | 平成元年 – 現在 | 現在 |
| 基肄郡 | 小倉村 | 基山村 | 明治29年3月26日三養基郡発足 | 昭和14年1月1日町制 | 基山町 | 基山町 |
| 園部村 | | | | | | |
| 宮浦村 | | | | | | |
| 長野村 | | | | 昭和34年鳥栖市に編入 | 鳥栖市 | 鳥栖市 |

産業

基山町は、九州自動車道や国道3号に近い地の利を活かし、工場誘致が進められています。近年は、物流業やサービス業なども盛んになっており、活気のある街へと発展しています。

主要産業

  • 製造業: 自動車部品、食品加工、金属製品など
  • 物流業: 物流センター、倉庫業など
  • サービス業: 小売業、飲食業、金融業など

基山町に本社を置く企業

  • サンポー食品本社工場
  • 西鉄車体技術

基山町に工場・事業所を置く主要企業

  • コカ・コーラボトラーズジャパン基山工場
  • 伊藤ハム米久フーズ九州工場
  • 東洋水産佐賀冷凍工場
  • 東洋製罐基山工場
  • 日本タングステン基山工場
  • 株式会社壱番屋佐賀営業所・工場
  • トーモク九州工場
  • 臼杵運送鳥栖配送センター支店
  • 福岡運輸福岡支店
  • 鴻池運輸中国九州支店 佐賀配送センター営業所
  • キユーソー流通システム基山営業所
  • 大林道路佐賀営業所北部アスファルトプラント
  • 九電工アカデミー

文化

基山町は、歴史と自然に育まれた文化が息づく町です。伝統的な祭りや芸能、そして現代アートなど、様々な文化に触れることができます。

伝統芸能

  • 基山太鼓: 基山町の伝統芸能の一つで、力強い太鼓のリズムが特徴です。
  • よさこい: 近年では、よさこいチームも活発に活動しており、町を盛り上げています。

文化施設

  • 基山町民会館
  • 保健センター
  • 基山町立図書館

スポーツ施設

  • 基山町総合体育館
  • 基山町総合公園多目的運動場
  • 基山町営球場
  • 基山町営テニスコート

観光

基山町には、歴史を感じることができる史跡や、自然を楽しめるスポットなど、様々な観光スポットがあります。

名所・史跡・観光スポット

  • 基肄城跡: 国の特別史跡に指定されている、古代の城跡です。山頂からは、雄大な景色を眺めることができます。
  • 荒穂神社: 延喜式内社で、古くから地域の守り神として信仰を集めています。
  • 大興善寺: 別名「つつじ寺」として知られており、4月下旬から5月上旬にかけて約5万本のつつじが咲き乱れます。
  • 本福寺: 光明念佛身語聖宗総本山。
  • 瀧光徳寺: 中山身語正宗大本山。
  • 吉祥寺: 真言宗善通寺派大本山。
  • 基山町立歴史民俗資料・図書館: 基山町の歴史や文化を学ぶことができる施設です。
  • 三国境石: 三国山が筑前・筑後・肥前の三国を分かつ三国境。

祭事・催事

  • 大興善寺つつじ祭り: 4月中旬〜5月上旬に開催され、大興善寺のつつじが見頃を迎えます。
  • 春のJR九州ウォーキング: 4月下旬に開催され、基山町の自然を満喫できるイベントです。
  • きのくに祭り: 7月下旬に開催され、町内の様々な団体が参加する夏祭りです。
  • 御神幸祭: 9月秋分の日に行われる、荒穂神社の例大祭です。
  • 園部くんち: 10月17日に近い日曜日に行われる、園部地区の祭りです。
  • 基山町文化祭: 11月1日〜3日に行われ、町内の文化団体が発表を行うイベントです。
  • 大興善寺もみじ祭り: 11月中旬〜12月上旬に開催され、大興善寺の紅葉が見頃を迎えます。
  • きやまロードレース大会: 12月第1日曜日に開催される、マラソン大会です。
  • ふ・れ・あ・いフェスタ: 12月第2日曜日に開催される、町民向けのイベントです。

教育

基山町には、子供たちが安心して学べる教育機関が充実しています。

高等学校

  • 東明館高等学校

中学校

  • 町立
    • 基山中学校
  • 私立
    • 東明館中学校

小学校

  • 町立
    • 基山小学校
    • 若基小学校

幼稚園

  • 私立
    • 見真幼稚園

保育園

  • 町立
    • 基山保育園
  • 私立
    • たんぽぽ保育園
    • ちびはる保育園
    • BUDDY保育園

交通

基山町は、九州自動車道や国道3号など、交通アクセスに優れた町です。福岡市や佐賀市へのアクセスも良く、生活の利便性が高いです。

鉄道

  • 九州旅客鉄道(JR九州)
    • 鹿児島本線
      • けやき台駅 – 基山駅
  • 甘木鉄道
    • 甘木線
      • 基山駅 – 立野駅

バス

町内には、コミュニティバス「きやまコミュニティバス」が運行しています。また、基山パーキングエリアには、九州各地への高速バスが発着します。

道路

  • 高速道路
    • 九州自動車道
      • 基山パーキングエリア ※町内にインターチェンジは無い。最寄りインターチェンジは町より南にある鳥栖インターチェンジ、或いは町より北にある筑紫野インターチェンジ。
  • 一般国道
    • 国道3号
  • 主要地方道
    • 県道17号(鳥栖筑紫野道路)
      • 正応寺インターチェンジ – 園部インターチェンジ – 宮浦インターチェンジ – 城戸インターチェンジ
  • 一般県道
    • 佐賀県道131号小郡基山線
    • 福岡県道・佐賀県道132号本郷基山停車場線
    • 佐賀県道・福岡県道137号基山平等寺筑紫野線
    • 佐賀県道219号基山停車場線
    • 佐賀県道300号基山公園線

将来展望

基山町は、今後も福岡市へのベッドタウンとしての役割を担いながら、更なる発展を目指しています。特に、以下の分野において積極的に取り組んでいます。

  • 人口減少対策: 若者や子育て世代の定住促進を図るため、様々な施策を展開しています。
  • 産業振興: 企業誘致や雇用創出に取り組むことで、地域経済の活性化を目指しています。
  • 観光振興: 基肄城跡や大興善寺などの観光資源を活用し、観光客誘致を促進しています。

まとめ

基山町は、豊かな自然と歴史が調和し、活気あふれる街並みが魅力の町です。福岡市へのベッドタウンとしての役割を担いながらも、独自の文化や魅力を育んでいます。今後ますます発展していく基山町に注目です。

基山町についてのクイズ

基山町のシンボルとなっている山の名前は何ですか?

基山町の町名の由来ともなっている基山は、標高405mの山で、地域のシンボルとして愛されています。古代には基肄城が築かれ、歴史的な背景も豊かです。基山は、四季折々の美しい景色を楽しむことができ、多くの登山者や観光客が訪れるスポットでもあります。また、地域のイベントや伝統行事なども、基山を中心に行われることが多く、町の文化や歴史に深く根付いています。基山はただの自然の名所ではなく、基山町の人々の生活に密接に結びついている重要な場所です。

基山町はどの都市圏に含まれていますか?

基山町は、佐賀県の東部に位置し、鳥栖都市圏に含まれています。福岡市へのアクセスが良好であるため、近年では鳥栖都市圏内でも福岡市へのベッドタウンとしての機能を果たしています。多くの住民が福岡市へ通勤・通学していることから、基山町は福岡市の便利な居住地としても注目されています。また、この地理的特徴は、基山町の産業や経済の発展にも寄与しています。

基山町で開催される「大興善寺つつじ祭り」は、何月に行われますか?

大興善寺つつじ祭りは、毎年4月中旬から5月上旬にかけて開催される祭りです。このイベントでは、大興善寺に咲き誇るつつじを楽しむことができます。約5万本ものつつじが見頃を迎え、多くの観光客や地域住民が訪れる人気の祭りです。つつじの美しさを楽しむだけでなく、地域の伝統や文化を感じることができる貴重な機会でもあります。大興善寺は「つつじ寺」として知られ、地域の観光資源としても重要な役割を果たしています。

基山町の主要産業に含まれないものはどれですか?

基山町の主要産業には、製造業やサービス業が含まれています。製造業では自動車部品や食品加工、金属製品などが生産され、物流業も盛んな地域となっています。一方で、農業は基山町の主要産業としては言及されておらず主な経済活動としては位置付けられていません。基山町は福岡市へのアクセスの良さを活かし、企業誘致や新たな産業の発展を目指しているため、人々の生活や経済の中心は工業やサービスにシフトしています。

基山町の基山駅は、どの鉄道に属していますか?

基山町の基山駅は九州旅客鉄道(JR九州)の鹿児島本線に属しています。この駅は地域住民にとって福岡市や佐賀市へのアクセスを提供する重要な交通手段となっています。基山駅は、多くの通勤通学客を支えており、周辺の交通網と連携して地域の発展に寄与しています。また、甘木鉄道の基山駅も近くに位置しており、地域内の移動手段として利用されています。