久米島:沖縄の秘境!青い海と緑豊かな自然に癒される離島旅

沖縄本島から西へ約100km、沖縄諸島で最も西に位置する久米島。美しいビーチ、豊かな自然、そして独自の文化を持つ魅力的な島です。人口は7000人ほどで、島全体が久米島町に属しています。面積は59.53km²で、沖縄県内では沖縄本島、西表島、石垣島、宮古島に次いで5番目に大きな島です。

久米島の魅力:青い海と緑豊かな自然

久米島は、火成岩からなる島で、全体に山がちですが、東海上には全長5km以上ものサンゴ洲島「ハテの浜」が連なっています。透き通った青い海と白い砂浜のコントラストは息を呑む美しさで、まさに楽園と言えるでしょう。

ハテの浜:楽園の象徴

ハテの浜は、久米島から少し離れた場所に浮かぶ3つの砂洲、「前の浜」「中の浜」「果ての浜」の総称です。特に「果ての浜」は、その名の通り、久米島から最も離れた場所に位置し、手つかずの自然が残る秘境の地として知られています。

イーフビーチ:日本の渚百選に選ばれた美しさ

島の東部にあるイーフビーチは、長さ約2kmの白い砂浜が続く、久米島を代表するビーチです。「日本の渚百選」にも選ばれており、その美しさは多くの人を魅了しています。ビーチの近くにはリゾートホテル、民宿、飲食店、コンビニエンスストアなどがあり、快適に過ごすことができます。

多様な生物が生息する自然の宝庫

久米島は、沖縄本島と共通する生物が多い一方で、固有種も数多く生息しています。

貴重な固有種:クメジマボタルなど

  • クメジマボタル: 幼虫が水生という珍しい蛍で、ゲンジボタルやヘイケボタルと共に分布しています。現在では保護活動が行われており、「久米島ホタル館」が中心となって活動をしています。
  • キクザトサワヘビ: 日本国内で唯一の淡水性の蛇で、久米島だけに生息しています。
  • クメジマハブ: 久米島に生息するハブは、独特の斑紋を持つ個体が多く見られます。胴体の上部にしか模様がないことから「クメジマハブ」と呼ばれています。

ラムサール条約登録湿地:宇江城岳の渓流と湿地

2008年、絶滅危惧種のキクザトサワヘビの生息地である宇江城岳(標高310.4m)の渓流と湿地255haが、「久米島の渓流・湿地」としてラムサール条約に登録されました。ここは、貴重な生態系を育む場所として、保護されています。

歴史と文化を感じられる島

久米島には、古来からの歴史と文化が息づいています。

琉球王国の歴史を物語る城跡

  • 宇江城城跡: 伊敷索按司の長男である久米仲城按司が築いたとされる城跡です。沖縄県内の城の中で最も高い場所に位置する山城であり、久米島のほぼ全体を見渡すことができます。
  • 具志川城跡: 15世紀頃に真達勃按司によって築かれたとされる城跡です。標高25mの石灰岩の上には4つの曲輪があり、周囲は珊瑚石灰岩・琉球石灰岩の城壁で囲まれています。

伝統的な文化を受け継ぐ民家

  • 上江洲家: 1754年建築で現存する沖縄県最古の民家です。上江洲家は地頭代をつとめた家柄で、当時の暮らしを垣間見ることができます。

伝統工芸:久米島紬

久米島紬は、沖縄の伝統芸能の一つであり、重要な無形文化財としても指定されています。手織りで丁寧に作られた美しい布地は、その歴史と文化を感じさせてくれます。

アクティビティ満載!久米島での過ごし方

久米島では、美しい自然を満喫できるアクティビティがたくさんあります。

海を満喫するダイビング

久米島は、ダイビングスポットとしても有名です。透明度が高く、多様な魚やサンゴ礁が見られることから、多くのダイバーが訪れます。冬の時期には、クジラなども見られることがあります。

自然と触れ合うトレッキング

島内には、豊かな自然の中を歩くことができるトレッキングコースがいくつかあります。宇江城岳やハテの浜へのトレッキングは、雄大な景色を眺めながら、自然を満喫できるおすすめのコースです。

文化に触れる体験

久米島紬の織り体験や、伝統的な料理教室など、島の文化に触れる体験もおすすめです。地元の人々との交流を通して、久米島の魅力をより深く知ることができます。

アクセス

久米島へのアクセスは、飛行機と船の2通りがあります。

飛行機

  • 那覇空港から久米島空港まで、日本トランスオーシャン航空 (JTA) や琉球エアーコミューター (RAC) が運航しています。所要時間は約30分です。

  • 那覇市の泊港から久米島兼城港まで、久米商船がフェリーを運航しています。所要時間は約4時間です。

まとめ

久米島は、美しい海、豊かな自然、歴史と文化が調和した魅力的な島です。都会の喧騒を離れて、ゆったりと過ごしたい人におすすめです。ぜひ、久米島を訪れて、その魅力を体感してみてください。

久米島町についてのクイズ

久米島の特徴的なサンゴ洲島「ハテの浜」とは何ですか?

ハテの浜は、久米島から少し離れた場所に浮かぶ3つの砂洲、「前の浜」「中の浜」「果ての浜」の総称です。この砂洲は手つかずの自然が残り、その美しさが多くの人々を魅了しています。特に「果ての浜」は、久米島から最も離れた位置にあり、秘境として知られています。澄んだ海と白い砂浜が融合する幻想的な風景は、多くの観光客にとって憧れのスポットであり、自然の美を心ゆくまで堪能できる場所です。ハテの浜を訪れることは、久米島を訪れた際の必見ポイントと言えるでしょう。

久米島で見られる貴重な固有種には何が含まれませんか?

久米島にはユニークな固有種が多く存在しており、その中にはクメジマボタルやキクザトサワヘビが含まれます。クメジマボタルは、幼虫が水生の珍しい蛍で、保護活動が行われています。また、キクザトサワヘビは日本国内唯一の淡水性ヘビとして知られています。一方、アオウミガメは固有種ではなく、広く分布している海亀の一種です。久米島で最も注目される固有種は、島の独特な生態系の一環として、多くの研究者や観光客から高い関心を集めています。

久米島に存在する城址の中で最も高い山城はどれですか?

久米島の宇江城城跡は、古代琉球王国の歴史を物語る重要な遺産です。特にこの城跡は、沖縄県内の城の中で最も高い山城で、久米島全体を見渡すことができる絶好の展望地でもあります。古くから久米島の防衛拠点として重要な役割を果たしており、周辺の自然とともにその美しい景観を楽しむことができます。具志川城跡も歴史的な価値がありますが、高さの点では宇江城城跡に軍配が上がります。それぞれの城は、その存在から歴史的意義を知る手がかりとなるため、訪れる価値があります。

久米島でのおすすめのアクティビティの一つは何ですか?

久米島は、透明度が高く、多様な魚やサンゴ礁が見られるため、ダイビングスポットとして非常に人気があります。特に温暖な海域に位置する久米島は、訪れるダイバーにとって理想的な環境を提供しており、その美しい海中の生物は心を奪います。冬の季節には、クジラを見ることもでき、多くの観光客が体験を楽しみに訪れます。海を満喫できるアクティビティとしてダイビングは外せない選択肢であり、自然の美しさを直接体感できる貴重な体験となります。