長野県木島平村:自然とスキーが織りなす、魅力溢れる高原の村

長野県北東部に位置する木島平村は、雄大な自然と、冬には美しい雪景色が広がる、静かで穏やかな村です。スキーリゾートや温泉、豊かな自然に囲まれた木島平村は、都会の喧騒から離れてゆったりと過ごしたい人におすすめです。

自然豊かな高原の村

木島平村は標高約800メートルの高原に位置し、年間を通して爽やかな空気を楽しむことができます。村内には、森林セラピー基地に認定された広大な森林が広がり、ケヤキ福寿草など、様々な植物が生息しています。

雄大な自然と豊かな水

樽川馬曲川などの清流が流れ、豊かな自然環境を育んでいます。また、村内には高社山などの山々もそびえ立ち、ハイキングや登山を楽しむこともできます。

隣接する自治体

木島平村は、以下の自治体と隣接しています。

  • 飯山市
  • 中野市
  • 下高井郡: 野沢温泉村、山ノ内町
  • 下水内郡: 栄村

歴史と文化

木島平村の歴史は古く、聖徳太子の活躍を支えたとされる秦氏が当地に進出し、その後、岩城貞隆が関ヶ原の戦いの功績で信濃中村藩(川中島藩)に領地を得て大名に復活。さらに出羽亀田にも所領を得て藩庁を置き、木島平村を支藩として明治維新まで存続させました。

沿革

  • 1955年(昭和30年)2月1日: 穂高村・往郷村・上木島村が合併し、木島平村が発足。
  • 1973年(昭和48年)7月14日: 村章を制定。

平成の大合併と村の決意

21世紀初頭に日本中で行われた平成の大合併は、木島平村にとっても大きな課題となりました。当初は、飯山市・野沢温泉村・木島平村の岳北地域3市村による合併が検討されました。

しかし、合併に際し、飯山市と野沢温泉村は、財政事情や域内の民間スキー場(斑尾高原、戸狩温泉等)への影響を考慮し、木島平村に対して、木島平スキー場の民営化を求めました。

これに対して木島平村は、「スキー場は地域振興の柱」とし、将来的に民営化を目指すものの、合併時は第3セクター方式で存続することを主張。合併に関する議論は平行線を辿りました。

さらに、村民に対するアンケートの結果、合併反対が約6割近くに上ったことから、当時の柳沢万寿雄村長は、2004年3月11日の村議会において、村単独での生き残りを決議し、合併問題研究会から離脱。会は解散となりました。

人口と社会

木島平村の人口は、近年減少傾向にあり、高齢化率も30.1%と高い水準です。

人口推移

人口
1970年 6,470人
1975年 6,180人
1980年 6,077人
1985年 5,974人
1990年 5,887人
1995年 5,850人
2000年 5,513人
2005年 5,312人
2010年 4,939人
2015年 4,658人
2020年 4,375人

行政と議会

村長

  • 日䑓正博(2015年2月22日就任、2期目)

紋章

木島平村の村章は、1973年に公募によって制定されました。「木」を図案化したもので、村の豊かな自然を表しています。

長野県議会(中野市下高井郡選挙区)

  • 定数:2人
  • 任期:2019年(平成31年)4月30日 – 2023年(令和5年)4月29日
  • 議員:丸山栄一(自由民主党)、小林東一郎(無所属)

衆議院(長野県第1区)

  • 任期:2017年(平成29年)10月22日 – 2021年(令和3年)10月21日
  • 議員:篠原孝(国民民主党)

経済と産業

木島平村の主要産業は、観光業農業です。

観光業

  • スキーリゾート: 冬には、多くのスキーヤーやスノーボーダーが訪れます。
  • 温泉: 馬曲温泉、鬼島温泉、池ノ平温泉など、温泉も楽しめます。
  • 自然: ハイキング、登山、サイクリングなど、自然を満喫できるアクティビティが豊富です。

農業

  • : 木島平村は、米・食味分析鑑定コンクール:国際大会で上位入賞を果たしたこともある、米どころとしても知られています。
  • 野菜: 高冷地の気候を生かした、新鮮な野菜が栽培されています。

教育

  • 木島平村立木島平小学校
  • 木島平村立木島平中学校
  • 長野県下高井農林高等学校

交通

鉄道

木島平村内には鉄道路線は通っていません。最寄りの駅は、JR東日本北陸新幹線および飯山線の飯山駅です。

道路

  • 一般国道: 国道403号
  • 県道: 県道38号飯山野沢温泉線

路線バス

  • 長電バス

名所・旧跡・観光スポット

スキーリゾート

  • スノーリゾート ロマンスの神様: 木島平村を代表するスキーリゾートです。

自然

  • カヤの平高原: 広大な高原で、四季折々の美しい景色を楽しめます。
  • 樽滝: 樽川に懸かる雄滝と雌滝、そして毎年5月8日だけ現れる幻の滝があります。

その他

  • 木島平ジュニアサッカー場: Jリーグ・U-12フェスティバル開催会場として知られています。
  • 根塚遺跡: 古代の歴史を感じることができる遺跡です。
  • やまびこの丘公園: 展望台があり、木島平村の雄大な景色を一望できます。
  • ケヤキの森公園: 広大なケヤキの森が広がり、散策に最適です。
  • 計見城跡: 戦国時代に築かれた城跡です。
  • 道の駅FARMUS木島平: 地産の農産物や加工品を販売しています。

温泉

木島平村には3つの温泉地があります。

  • 馬曲温泉
  • 鬼島温泉(パノラマランド木島平内)
  • 池ノ平温泉(ホテルシューネスベルク内)

出身有名人

  • 常田富士男(俳優・ナレーター)
  • 湯本史寿(スキージャンプ)
  • 山本涼太(スキーノルディック複合・2022年北京オリンピック団体銅メダリスト)

最後に

自然とスキーが織りなす魅力溢れる木島平村は、都会の喧騒から離れて、ゆったりと過ごしたい人におすすめです。雄大な自然の中で、心身ともにリフレッシュしてみてはいかがでしょうか。

木島平村についてのクイズ

木島平村が位置する標高はおよそ何メートルですか?

木島平村は標高約800メートルに位置し、この高さが豊かな自然環境を育んでいます。村内には広大な森林が広がり、森林セラピー基地に認定された場所もあります。標高が高いため、空気は澄んでおり、年間を通じて爽やかな気候を楽しむことができます。この自然環境は、ハイキングや登山などのアウトドアアクティビティにも非常に適しており、地域の観光資源としても重要な役割を果たしています。訪れる人々は、標高の高さゆえに素晴らしい景色を楽しむことができ、自然の美しさを満喫することができます。

木島平村の歴史に名を刻む秦氏は何に関連していますか?

木島平村の歴史は古く、聖徳太子の活動を支えたとされる秦氏が、この地域に進出したことが記録されています。秦氏は、古代に日本におけるさまざまな発展に貢献した一族であり、木島平村でもその影響が色濃く残っています。その後、江戸時代には岩城貞隆が関ヶ原の戦いの後に信濃中村藩として復活するなど、地域の歴史は長い時間を経てもなお、様々な文化や伝統を形成しています。木島平村での秦氏の存在は、地域の歴史を理解するための重要な手がかりとなります。

木島平村の主な産業は何ですか?

木島平村の主要産業は観光業と農業です。冬にはスキーリゾートが多くのスキーヤーやスノーボーダーを引き寄せ、村の観光産業を支えています。また、穏やかな気候と美しい自然環境から、新鮮な野菜や県産米の生産も盛んであり、米は食味分析鑑定コンクールで上位入賞を果たしたこともあります。これにより、観光業による収益と農業による生産が相互に補完し合い、木島平村の経済を活性化しています。

木島平村の村章はどのようなシンボルを象徴していますか?

木島平村の村章は、1973年に制定され、「木」を図案化したものです。このデザインは、村の豊かな自然を象徴しており、木島平村の森林や緑豊かな環境を表しています。村章は、地区のアイデンティティや誇りを示す重要なシンボルであり、地域の住民だけでなく、訪れる観光客にもその美しさや重要性を訴える役割を果たしています。自然との調和を重視する木島平村としては、自然を大切にする姿勢が村章にも色濃く反映されています。