安曇野市は、長野県の中央部に位置し、北アルプスの雄大な山々に囲まれた美しい自然に恵まれた街です。清流が流れ、豊富な湧水はワサビの栽培に最適な環境を生み出し、日本最大規模のわさび園「大王わさび農場」が有名です。
概要
地名の由来
安曇野市は、旧5町村域を包括する広域名称である「安曇野」を市名に採用しました。安曇野が指し示す範囲は明確に画定されていませんが、一般的に安曇野市、池田町、松川村、大町市南部(旧常盤村、旧社村)、松本市の梓川地区(旧梓川村)なども含まれるとする説が有力です。
振り仮名と英称
安曇野市の振り仮名は「あづみの」で、英称は「AZUMINO」と表記されます。振り仮名を「あづみの」にするか「あずみの」にするかは合併協議会で議論されました。海人津見(アマツミ)の転じたものであると考えられていることから、「あづみの」が採用されました。
地理
位置と地形
安曇野市は、松本盆地の北西部に位置し、梓川、烏川、黒沢川、中房川などによる複合扇状地上に広がっています。標高は約540mで、全体的に清流に恵まれた地域です。
山岳
安曇野市は、北アルプスと安曇野ひがし山に挟まれた場所に位置しています。北アルプスには常念岳、有明山、前常念岳、大天井岳、燕岳、蝶ヶ岳などの名峰がそびえ立ち、安曇野ひがし山には光城山、長峰山などの山々が連なっています。
河川
安曇野市を流れる主な川は、犀川、梓川、中房川、高瀬川、烏川、万水川、穂高川、黒沢川、会田川などです。これらの川は、豊かな水資源を供給し、農業や観光に貢献しています。
用水路
安曇野市では、古くから水田の灌漑のために多くの用水路が開発されてきました。中でも、「拾ヶ堰」は安曇野市を代表する用水路で、市街地域の大部分を占める扇央部が水田地帯になったのは、拾ヶ堰をはじめとする多くの用水路の存在によるものです。
気候
安曇野市は、寒暖の差が大きく、気温の年較差、日較差が大きい大陸性気候に属します。冬は雪が多く、夏は比較的涼しいのが特徴です。
歴史
現代
安曇野市は、2005年(平成17年)10月1日に、南安曇郡豊科町・穂高町・堀金村・三郷村・東筑摩郡明科町が合併して誕生しました。合併後、暫定措置として分庁方式・総合支所方式を採用していましたが、2015年(平成27年)5月7日に、新本庁舎が開庁し、市内9か所に分散していた本庁機能が集約されました。
行政
市長
安曇野市の現市長は、太田寛氏です。2021年10月23日に就任し、現在1期目です。
市議会
安曇野市議会は、定数22人の議員で構成されています。
経済
第一次産業
安曇野市は、北アルプス山麓の豊富な湧水を利用し、ワサビの栽培やニジマスの養殖が盛んです。信州の伝統野菜である「穂高わさび」「穂高いんげん」「牧大根」などが生産されています。
第二次産業
安曇野市には、電子部品製造、食品加工、精密機器製造などの工場が立地しています。
第三次産業
安曇野市は、観光業、農業体験、温泉などが盛んです。
観光
名所・旧跡
安曇野市には、歴史的な建造物や自然景観など、多くの観光スポットがあります。
城郭・屋敷
- 小岩嶽城
- 等々力家
- 塔原城
- 光城
神社
- 穂高神社本宮
- 有明山神社
- 住吉神社
- 熊野神社
寺院
- 豊科地域:法蔵寺、一乗寺、専念寺、金龍寺、高山寺、日光寺
- 穂高地域:松尾寺、東光寺、満願寺、正福寺、正真院、青原寺、宗徳寺
- 三郷地域:平福寺、淨心寺、真光寺
- 明科地域:光久寺、泉福寺、龍門寺、長光寺、宗林寺、雲龍寺、弥勒堂
観光スポット
- 大王わさび農場
- 安曇野わさび田湧水群公園
- 国営アルプスあづみの公園
- 安曇野ワイナリー
- 犀川白鳥湖
- 御宝田遊水池
- 安曇野市長峰荘
- 安曇野アートライン
- 穂高カントリークラブ
- 千国街道 成相新田宿・穂高宿
温泉
- 中房温泉
- 有明温泉
- 穂高温泉
- 豊科温泉
文化・名物
文化財
安曇野市には、国指定、県指定、市指定の文化財が数多く存在します。
その他
- 魏石鬼窟
- 北村遺跡
- 穂高古墳群
祭事・催事
- 穂高神社御船祭り
- あやめまつり
- 信州安曇野ハーフマラソン
- あづみ野祭り
- 信州安曇野わさび祭り
- YOSAKOI安曇野
- 安曇野花火
交通
鉄道
安曇野市には、JR東日本篠ノ井線と大糸線が乗り入れています。
バス
安曇野市では、高速バス、路線バス、デマンド交通などが運行されています。
道路
安曇野市には、長野自動車道、国道19号、国道143号、国道147号、国道403号などの道路が整備されています。
安曇野市は、自然と文化が調和した魅力的な街です。豊かな自然と歴史を感じながら、ゆったりと過ごすことができます。
安曇野市についてのクイズ
安曇野市の地名の由来は何ですか?
安曇野市は、旧5町村域を包括する広域名称である「安曇野」を市名に採用しています。この名称は、地域を指し示すものの一般的な理解によるものであり、地元の住民や観光客に安曇野の風景や文化を印象づける重要な要素となっています。安曇野する土地は、自然の美しさやあふれる水資源から特に注目されており、その由来に関する多様な説も存在しますが、広域名称としての採用が最も有力です。
安曇野市を囲む山々の中で含まれていない山はどれですか?
安曇野市は北アルプスと安曇野ひがし山に挟まれた地域に位置しています。そのため、常念岳や燕岳などの北アルプスの名峰が安曇野市周辺に存在しますが、富士山は静岡県にある別の山であり、安曇野市の近隣には存在しません。富士山は日本の象徴とも言える美しい山ですが、安曇野市の地理的特性には含まれず、地元の人々にとっては異なる名峰として認識されています。
安曇野市の主な産業は何ですか?
安曇野市は自然環境が豊かであるため、観光業や農業が主な産業として発展しています。特に、北アルプスの清流を生かしたワサビの栽培やニジマスの養殖が盛んです。これに加え、観光施設も多く、自然の美しい風景を楽しむために訪れる人々が多いことから、地域経済に重要な役割を果たしています。また、温泉も観光資源の一部となっており、訪れる人々に安らぎを提供しています。
安曇野市の現在の市長は誰ですか?
安曇野市の現市長は太田寛氏です。2021年10月23日に就任し、現在1期目です。市長としては地域の発展や市民の声を反映させる政策を推進しており、安曇野市のさらなる発展に向けて様々な取り組みを行っています。市長のリーダーシップは、地域の特色を生かした振興策に大きな影響を与えていて、地域社会の活性化を目指して日々努力しています。
安曇野市で有名な観光スポットはどれですか?
安曇野市には、大王わさび農場という有名な観光スポットがあります。この農場は日本最大規模のわさび園であり、訪れる観光客に美しい風景を楽しませるとともに、新鮮なわさびを味わう機会を提供しています。わさびは安曇野市の特産品の一つとして知られ、地域の農業と観光業に重要な役割を果たしています。これに対して、東京タワーや名古屋城は他の地域の観光名所であり、安曇野市には直接関係がありません。