雄大な九州山地に抱かれた宮崎県五ヶ瀬町は、豊かな自然と歴史が織りなす魅力あふれる町。都会の喧騒を離れ、静寂と雄大な景色に包まれた五ヶ瀬町で、心安らぐ時間を過ごしてみませんか?
自然と歴史が織りなす五ヶ瀬町の魅力
五ヶ瀬町は、宮崎県の北西部、九州山地の中央部に位置する人口約3,000人の小さな町です。町域は標高が高く、中心部でも500m以上、南部は1,000mを超える山地が広がっています。年間を通して冷涼な気候で、夏は涼しく、冬は雪が積もることも。南国宮崎県とは思えない、雄大な自然と四季折々の表情を楽しむことができます。
五ヶ瀬町の歴史
五ヶ瀬町は、古くから山岳信仰が盛んな地域でした。町内には、歴史を感じさせる神社仏閣が数多く存在し、その歴史と文化を今に伝えています。
近現代の歴史
- 1956年8月1日: 鞍岡村と三ヶ所村が合併し、五ヶ瀬町が誕生しました。
- 1972年: 現在の五ヶ瀬町役場庁舎が建設され、業務を開始しました。
- 2015年12月: 周辺町村と一体となった高千穂郷・椎葉山地域が、国際連合食糧農業機関から世界農業遺産に認定されました。
- 2021年9月: 3代目の五ヶ瀬町役場庁舎が完成しました。
五ヶ瀬町の自然
五ヶ瀬町は、豊かな自然に恵まれ、雄大な山々、清流、そして滝など、見どころが満載です。
山岳景観
- 烏岳: 高千穂や祖母・傾山系、阿蘇や南外輪山一帯を見渡せる絶景スポット。山頂部まで車で行くことができ、四季折々の美しい景色を楽しむことができます。
- 枡形山: 高千穂、祖母・傾山系、阿蘇、南外輪山などの雄大なパノラマを望める場所として知られています。
滝
- 白滝: スキー場へ向かう国道から少し入った山道にある、隠れ家のような滝。特に秋の紅葉シーズンは、鮮やかな紅葉と白滝のコントラストが美しく、多くの観光客が訪れます。
- うのこ滝: 五ヶ瀬ワイナリーへ向かう道沿いに位置する、静かで美しい滝。滝壺は広く、遊歩道が整備されているので、ゆっくりと散策を楽しめます。
その他
- 五ヶ瀬川: 五ヶ瀬町の中心を流れる清流。水質が良く、釣りやカヌーなどのレジャーを楽しむことができます。
- 五ヶ瀬ハイランドスキー場: 日本最南端のスキー場として知られています。冬には、雪景色の中、スキーやスノーボードを楽しむことができます。
五ヶ瀬町の文化
五ヶ瀬町には、古くから伝わる伝統文化や芸能が数多く存在します。
伝統芸能
- 荒踊: 五ヶ瀬町に伝わる伝統的な踊り。神楽を起源とするといわれており、勇壮な舞姿は圧巻です。
伝統建築
- 藤田家住宅: 江戸時代後期に建てられた、茅葺屋根の民家。国の登録有形文化財に登録されており、当時の暮らしを垣間見ることができます。
五ヶ瀬町で体験できること
五ヶ瀬町では、豊かな自然や歴史、文化に触れる様々な体験ができます。
自然体験
- ハイキング: 山道や渓谷を散策し、五ヶ瀬町の雄大な自然を満喫しましょう。
- 釣り: 五ヶ瀬川や周辺の渓流で、ヤマメやイワナなどの渓流魚釣りを楽しめます。
- キャンプ: 自然いっぱいのキャンプ場で、星空の下、ゆったりとした時間を過ごしましょう。
文化体験
- 伝統芸能鑑賞: 荒踊などの伝統芸能を鑑賞し、五ヶ瀬町の文化に触れましょう。
- 歴史散策: 歴史的な神社仏閣や民家を巡り、五ヶ瀬町の歴史を学びましょう。
五ヶ瀬町へのアクセス
- 飛行機: 最寄りの空港は阿蘇くまもと空港(熊本県)。
- 鉄道: 最寄りの駅は南阿蘇鉄道の高森駅、またはJR豊肥本線の立野駅(熊本県南阿蘇村)。
- バス: 宮崎交通の一般路線バス、または高速バス「ごかせ号」を利用できます。
- 車: 九州中央自動車道山都中島西IC、または東九州自動車道延岡ICから約1時間30分~2時間。
五ヶ瀬町のおすすめスポット
宿泊施設
- ごかせ温泉森の宿 木地屋: 五ヶ瀬町にある温泉宿。五ヶ瀬川のせせらぎを聞きながら、ゆったりと温泉を楽しめます。
食事
- 五ヶ瀬ワイナリー: 五ヶ瀬町で栽培されたぶどうを使ったワインを味わえるワイナリー。レストランでは、ワインに合う本格的な料理を楽しむことができます。
その他
- 五ヶ瀬町総合公園G-パーク: 広大な敷地内には、遊具広場、多目的広場、テニスコートなど、様々な施設があり、家族で一日中楽しめます。
五ヶ瀬町を訪れて
五ヶ瀬町は、都会の喧騒を離れ、自然と歴史に囲まれた、心安らぐ時間を過ごせる場所です。雄大な景色、清流、そして伝統文化に触れ、五ヶ瀬町の魅力を存分に満喫しましょう。
脚注
- 地籍調査状況マップ・西臼杵郡五ヶ瀬町 – 地籍調査Webサイト 国土交通省 土地・水資源局
- 「八月の成人式 盛大に終る!!」『広報ごかせ』昭和45年9月10日号(第45号) 五ヶ瀬町役場、1970年 p.1
- 「令和4年度 五ヶ瀬町はたちの集い」『広報五ヶ瀬』2022年9月号(第668号) 五ヶ瀬町役場、2022年 p.4
- 五ヶ瀬町の事務所の位置を定める条例(昭和31年8月1日五ヶ瀬町条例第2号)
- 五ヶ瀬町の事務所の位置を変更する条例 (昭和46年4月22日五ヶ瀬町条例第12号)、五ヶ瀬町の事務所の位置を変更する条例の施行期日を定める規則 (昭和47年5月8日五ヶ瀬町規則第1号)
- ^ a b 「五ケ瀬町役場が落成-10日、記念式典」『夕刊デイリー新聞』2021年9月10日1面。
- “森林からの恵みを活用する農林業”. miyazaki e-books. 2021年11月28日閲覧。
- 宮崎県:九州中央自動車道「蘇陽~五ヶ瀬東」間及び国道220号日南防災(南区間・宮浦~鵜戸)の新規事業化について
関連項目
- 五ヶ瀬中継局 – 五ヶ瀬町内のテレビ電波事情についての説明。
外部リンク
- 公式ウェブサイト
- 五ヶ瀬町観光協会
- ウィキトラベルには、五ヶ瀬町に関する旅行ガイドがあります。
- 五ヶ瀬町に関連する地理データ – オープンストリートマップ
- 地図 – Google マップ
五ヶ瀬町についてのクイズ
五ヶ瀬町はどの地域に位置していますか?
五ヶ瀬町は九州山地の中央部に位置し、宮崎県の北西部にあたります。この地域は標高が高く、中心部でも500m以上、南部では1,000mを超える山地が広がっています。そのため、五ヶ瀬町は冷涼な気候で、夏は涼しく、冬には雪が積もることもあります。この独特な地理的特徴は、自然環境に豊かさをもたらし、四季折々の美しい風景を楽しむことができる要因ともなっています。また、九州山地は美しい山々に囲まれているため、観光客にとっても絶好のスポットとなっています。自然愛好者や歴史に興味がある人々にとって、五ヶ瀬町は身近な秘境といえるでしょう。
五ヶ瀬町の誕生はいつですか?
五ヶ瀬町は1956年8月1日に、鞍岡村と三ヶ所村が合併して誕生しました。この合併により新しい町としての運営が始まりました。五ヶ瀬町はその後も、地域の発展を目指し様々な施策を実施してきました。近現代の歴史の中で、この町は自然環境の保護や、地域住民の生活安定に向けた取り組みを行い、地域の文化や伝統を大切にしながら現在に至っています。また、2015年には、高千穂郷・椎葉山地域が国際連合食糧農業機関から世界農業遺産に認定され、五ヶ瀬町の歴史的な背景や文化的な価値が世界に認識されることになりました。
五ヶ瀬町にある滝の名前はどれですか?
五ヶ瀬町にある滝の一つに「白滝」があります。この滝は、スキー場へ向かう国道から少し入った山道に位置する隠れ家的な存在です。特に秋の紅葉シーズンには、鮮やかな紅葉と白滝の美しいコントラストを楽しむことができ、多くの観光客が訪れます。自然の静けさの中で、自らの心を癒すことができるスポットともなっています。もう一つの滝である「うのこ滝」も美しい滝で、五ヶ瀬ワイナリーへ向かう道沿いに位置しますが、白滝が特に知られています。また、五ヶ瀬町は雄大な山々に囲まれる自然豊かな地域ですので、多くの美しい自然の景観を楽しむことができる場所でもあります。
五ヶ瀬町で体験できる自然体験には何がありますか?
五ヶ瀬町では、釣りやハイキングなどの自然体験を楽しむことができます。特に釣りは、五ヶ瀬川や周辺の渓流でヤマメやイワナなどの渓流魚釣りを楽しむことができます。清流が流れる五ヶ瀬町は、自然の良さを感じながら落ち着いた時間を過ごせる理想的なスポットとなっています。ハイキングコースも整備されており、美しい景色を眺めながら山道や渓谷を散策し、五ヶ瀬町の自然を存分に楽しむことができるでしょう。また、キャンプ場もあり、自然の中での宿泊体験も可能です。五ヶ瀬町は多様な自然体験を楽しめる場所として、観光客に人気があります。
五ヶ瀬町の伝統芸能で知られているものは何ですか?
五ヶ瀬町には、伝統的な踊りである「荒踊」があります。荒踊は神楽を起源とすると言われており、地域の祭りやイベントで披露されることが多いです。舞姿は非常に勇壮であり、観客を引き込む力を持っています。五ヶ瀬町周辺では、地域の文化や伝統を大切にする意識が強いため、荒踊はその象徴的な存在として今でも多くの人々に親しまれています。また、地域のスポーツや文化活動なども盛んで、他の伝統芸能や異なる分野と交わることで地域文化がさらに豊かになっています。このように五ヶ瀬町では、荒踊を通じて地元の文化やコミュニティを深く知ることができます。