京都府綴喜郡井手町:歴史と自然が織りなす魅力的な町

豊かな自然と歴史が息づく、京都府綴喜郡井手町

京都府の南部に位置する井手町は、木津川の支流である玉川が町を東西に縦断し、四季折々の美しい景観を誇る町です。田園風景が広がり、歴史的な史跡や文化遺産も数多く存在します。

井手町の概要

項目 内容
面積 18.04 km²
人口 7,096人(2024年8月1日推計)
人口密度 393 人/km²
隣接自治体 城陽市、京田辺市、木津川市、宇治田原町、和束町
町の木 ヒノキ
町の花 ヤマブキ
町長 西島寛道

井手町の地理

地形

井手町は、山地と平野が織りなす多様な地形が特徴です。

山地

  • 万灯呂山: 町の南部に位置し、豊かな自然に恵まれた山です。山頂からは、雄大な景色を一望できます。

河川

  • 木津川: 町の西側を流れる、淀川水系最大の河川です。
  • 玉川: 木津川の支流で、町の中央部を流れ、豊かな水資源をもたらしています。

地域

井手町は、大きく分けて井手多賀有王の3つの地域に分かれます。

井手町の歴史

古代

  • 古墳時代: 弥勒古墳や高月古墳など、数多くの古墳が発見されており、古くから人が住んでいたことがわかります。
  • 奈良時代: 有力貴族である橘諸兄が井手町に別荘を構え、井堤寺を建立したことが知られています。

中世

  • 平安時代: 橘諸兄の居館や井堤寺が記された『井堤郷古絵図』が残されています。また、玉川流域は山吹の名所として和歌に詠まれ、多くの歌人が訪れました。

近代

  • 明治時代: 1889年(明治22年)、町村制の施行により綴喜郡井手村が成立しました。
  • 昭和時代: 1927年(昭和2年)、町制施行により井手町となりました。1958年(昭和33年)、井手町と多賀村が合併し、現在の井手町が誕生しました。

井手町の行政

町長

井手町の行政トップは町長です。現在、西島寛道氏が町長を務めています。

町議会

井手町議会は、町政に関する議決機関です。定数は10人です。

井手町の施設

警察

  • 田辺警察署 井手交番: 町民の安全を守る重要な役割を担っています。

消防

  • 京田辺市消防本部 井手分署: 火災や災害発生時の迅速な対応を行っています。

医療

  • 池内医院: 地域住民の健康を守っています。

図書館

  • 井手町図書館: 蔵書数は豊富で、地域住民に愛されています。

交流施設

  • 井手町山吹ふれあいセンター: 文化イベントや地域住民の交流の場として利用されています。

井手町の経済

井手町の主要産業は農業と土木業です。

第一次産業

  • 農業: 農家人口は減少傾向にあるものの、伝統的な農業が盛んです。

第二次産業

  • 工業: 町工場等誘致条例を制定し、近年では工業分野の活性化が進んでいます。

第三次産業

  • サービス業: 新産業育成施設の誘致など、サービス業の活性化も図られています。

井手町の教育

小学校

  • 井手町立井手小学校
  • 井手町立多賀小学校

中学校

  • 井手町立泉ヶ丘中学校

特別支援学校

  • 京都府立井手やまぶき支援学校

自動車学校

  • 山城自動車教習所

井手町の交通

鉄道

  • JR奈良線: 玉水駅、山城多賀駅

バス

  • 京都京阪バス: 国道307号沿いを運行し、近鉄京都線新田辺駅、JR学研都市線京田辺駅、宇治田原町方面とを結んでいます。
  • 木津川市コミュニティバス山城線: 木津川市(旧山城町域)との境界付近を運行し、棚倉駅、上狛駅、木津駅とを結んでいます。

道路

  • 国道24号: 大阪府と奈良県を結ぶ主要な国道です。
  • 国道307号: 京都市と奈良県を結ぶ国道です。

井手町の観光

名所・旧跡

  • 井提寺(井手寺)跡: 橘諸兄ゆかりの寺院跡です。
  • 六角井戸: 古くからの井戸で、歴史を感じることができます。
  • 蛙塚: 蛙にまつわる伝説が残る塚です。
  • 小野小町塚: 歌人小野小町にゆかりのある塚です。
  • 玉津岡神社: 鎮守の森があり、静寂に包まれた神社です。
  • 高神社: 府指定文化財に指定されている神社です。
  • 地蔵禅院: しだれ桜が美しい寺院です。
  • 石橋瓦窯跡: 大安寺旧境内附石橋瓦窯跡で、歴史的な価値の高い遺跡です。

観光スポット

  • 玉川の桜並木: 春には桜が咲き乱れ、美しい景色を楽しむことができます。
  • 大正池: 2007年度に京都府景観資産に登録された池です。
  • 左馬ふれあい公園: 子供たちが遊べる公園です。
  • 万灯呂山展望台: 山頂からの眺望は素晴らしいです。
  • 竜王の滝: 自然豊かな渓谷にある滝です。
  • 谷川ホタル公園: ホタルが飛び交う幻想的な風景を楽しむことができます。

井手町出身の著名人

  • 宮崎学: 著作家
  • 宮本英樹: 元KBS京都アナウンサー
  • 八木真澄: お笑い芸人
  • 村上海斗: プロ野球選手
  • 中坊公平: 弁護士(日弁連会長)

井手町を舞台とした作品

  • 映画: 神さまの轍-CHECKPOINT OF THE LIFE-

まとめ

井手町は、豊かな自然と歴史が調和した魅力的な町です。美しい景観、歴史的な史跡、文化遺産など、見どころが満載です。ぜひ、井手町を訪れて、その魅力を体感してみてください。

井手町についてのクイズ

井手町の面積はどのくらいですか?

井手町の面積は18.04 km²です。町の地理的な特徴として、木津川の支流である玉川が町を東西に縦断しており、豊かな自然が広がっています。農業や伝統的な地域文化に恵まれたこの町は、面積の割には多様な自然環境と歴史的な見どころがあります。また、この地域には山地と平野が織りなす多様な地形が見られ、万灯呂山をはじめとする美しい自然も魅力の一部です。井手町は、自然と歴史が調和した地域として、訪れる人々に独自の魅力を提供しています。

井手町の隣接自治体にはどれが含まれますか?

井手町の隣接自治体には城陽市、京田辺市、木津川市、宇治田原町、和束町が含まれています。このように、井手町は多くの自治体に囲まれており、交通の要所としても重要な位置を占めています。特に、城陽市や京田辺市との接点が多く、これらの町とのアクセスも良好です。井手町の周辺は、地域ごとに異なる文化や産業、自然環境が広がっており、訪れる人々に多様な体験を提供することができます。また、近隣の都市へのアクセスも容易で、日常生活において便利です。

井手町の設立年はいつですか?

井手町は1889年(明治22年)の町村制施行により綴喜郡井手村として成立しました。その後、1927年(昭和2年)に町制施行が行われ、井手町としての形が確立されました。さらに1958年(昭和33年)には井手町と多賀村が合併し、現在の井手町が形成されました。井手町の歴史的な流れを振り返ると、長い間地域の発展に寄与してきたことがわかります。この地域には歴史的な遺産や文化も多いことから、井手町は単なる町としての存在以上に、地域文化の重要な拠点として認識されています。

井手町の主要産業は何ですか?

井手町の主要産業は農業と土木業です。特に農業に関しては、伝統的な農業が盛んであり、地域住民にとって重要な生活基盤となっています。近年では、町工場等誘致条例が制定され、工業分野の活性化も進んでいますが、依然として農業が町の中心的な産業です。このように、井手町は豊かな自然環境から良質な作物が採れる地であり、地元の農産物は評価されています。また、地域の特性を活かして、農業と工業の共存を目指す取り組みも見られ、地域全体の活力向上に寄与しています。