鹿児島県長島町:豊かな自然と歴史が織りなす魅力的な島

鹿児島県の北西部に位置する長島町は、雄大な黒之瀬戸大橋で結ばれた長島(長島本島)と周辺の島々からなる、豊かな自然と歴史に彩られた町です。温暖な気候と美しい景観、そして伝統文化が息づく長島町は、都会の喧騒を離れ、ゆったりと過ごしたい人々にとって魅力的な場所です。

長島町の概要

長島町は、鹿児島県の北西部、出水郡に属する町です。長島(長島本島)の全域と諸浦島、伊唐島、獅子島などの島々からなり、面積は116.19km²、人口は約8,900人(2024年8月1日現在)です。

長島町の地理

長島町は、鹿児島県の北西端に位置し、周囲を海に囲まれた島々から構成されています。

  • 行人岳(標高394m):長島町の最高峰で、山頂からは雄大な景色を一望できます。

隣接する自治体

  • 阿久根市:黒之瀬戸大橋で長島町と結ばれています。
  • 熊本県天草市:海を隔てて隣接しています。

大字

長島町は、以下の大字に分かれています。

旧町域 大字
旧長島町 蔵之元・指江・下山門野・城川内・平尾
旧東町 浦底・川床・獅子島・諸浦・鷹巣・山門野

長島町の歴史

長島町の歴史は古く、戦国時代には島津氏の支配下に置かれました。その後、明治時代には町村制が施行され、東長島村と西長島村が誕生しました。

沿革

  • 1889年4月1日:町村制施行により東長島村と西長島村が成立。
  • 1956年7月10日:東長島村が町制施行・改称し東町となる。
  • 1960年1月1日:西長島村が町制施行・改称し長島町となる。
  • 2006年3月20日:長島町と東町が合併し、現在の長島町が発足。

町名の由来

長島町と東町の合併により新設された長島町は、住民からの募集により決定されました。多くの候補の中から、最も応募数が多かった「長島町」が選ばれました。

長島町の行政

長島町役場は、鷹巣庁舎(旧東町役場)と指江庁舎(旧長島町役場)の2ヶ所に設置されています。

町長

長島町の初代町長は、旧東町町長の川添健氏が就任しました。

町の行政機関

  • 長島町福祉事務所
  • 阿久根地区消防組合 東分遣所
  • 阿久根地区消防組合 長島分遣所

警察

長島町は、鹿児島県警阿久根警察署の管轄下にあります。

長島町の産業

長島町は、漁業、農業、畜産が盛んな町です。

漁業

  • 養殖ブリ:特に東町漁協所属の薄井漁港は有名です。
  • アオサ:岩のりの一種で、長島町では古くから栽培されています。

農業

  • 島みかん:長島町を代表する特産品で、温暖な気候を生かして栽培されています。
  • ジャガイモ:長島町の独特の赤土は、甘みのあるジャガイモの栽培に適しています。
  • サツマイモ:白イモとも呼ばれる「コガネセンガン」が主で、芋焼酎「島美人」などの原料となっています。

畜産

  • ウシ
  • ブタ
  • ニワトリ

長島町の地域

人口

長島町の人口は、近年減少傾向にあります。

人口
1970年 15,929人
1975年 14,940人
1980年 14,840人
1985年 14,440人
1990年 13,801人
1995年 13,185人
2000年 12,552人
2005年 11,958人
2010年 11,105人
2015年 10,431人
2020年 9,705人

教育

長島町には、小学校、中学校、高等学校があります。

高等学校

  • 鹿児島県立長島高等学校(2007年3月廃校)

中学校

  • 鷹巣中学校
  • 長島中学校
  • 平尾中学校
  • 川床中学校
  • 獅子島中学校

小学校

  • 城川内小学校
  • 平尾小学校
  • 蔵之元小学校
  • 汐見小学校
  • 鷹巣小学校
  • 伊唐小学校
  • 川床小学校
  • 田尻小学校
  • 獅子島小学校

長島町の交通

長島町には、空港はありません。最寄りの空港は、鹿児島空港または阿蘇くまもと空港です。

鉄道

長島町には、鉄道は通っていません。最寄りの駅は、JR九州九州新幹線および肥薩おれんじ鉄道の出水駅です。

道路

  • 国道389号
  • 鹿児島県道47号葛輪瀬戸線
  • 鹿児島県道379号長島宮之浦港線
  • 鹿児島県道380号平尾川床線

バス

  • 南国交通:長島町内各地と出水駅、阿久根市を結ぶ路線バスを運行しています。
  • 蔵之元行きシャトルバス:牛深港行きフェリーと九州新幹線を連絡するシャトルバスです。
  • コミュニティバス:長島町内各地を運行するコミュニティバスです。

船舶

  • 三和商船(三和フェリー):蔵之元港と牛深港(熊本県天草市)を結ぶフェリーを運行しています。
  • 天長フェリー(フェリーロザリオ):諸浦港と片側港(獅子島)、中田港(熊本県天草市)を結ぶフェリーを運行しています。
  • 山坂汽船(フェリー海竜):諸浦港と片側港(獅子島)を結ぶフェリーを運行しています。
  • 獅子島汽船:幣串港(獅子島)と水俣港(熊本県水俣市)を結ぶフェリーを運行しています。
  • 波戸汽船(旅客船すずかぜ):御所ノ浦港(獅子島)と片側港(獅子島)、葛輪港(諸浦島)、伊唐港(伊唐島)、宮ノ浦港(長島)、米ノ津港(出水市)を結ぶ旅客船を運行しています。

  • 黒之瀬戸大橋:阿久根市と長島町を結ぶ橋で、長島町のシンボル的な存在です。
  • 伊唐大橋
  • 乳ノ瀬橋

長島町の観光

長島町には、美しい自然や歴史を感じることができる観光スポットが数多くあります。

名所・旧跡

  • 行人岳:長島町の最高峰で、山頂からは雄大な景色を一望できます。
  • 黒之瀬戸大橋:阿久根市と長島町を結ぶ橋で、長島町のシンボル的な存在です。
  • 日本マンダリンセンター:島みかんの博物館で、みかんの形をしたドーム型の建物が特徴です。

観光スポット

  • 小浜海水浴場:海水浴やマリンスポーツを楽しめるビーチです。
  • 長島青少年旅行村:宿泊施設やキャンプ場、遊具などがある施設です。
  • 太陽の里:宿泊施設、食事処、芝滑り台などがある総合施設です。

祭事・催事

  • ながしま造形美術展:2年に1度開催される美術展です。
  • 夢追い長島花フェスタ:毎年春に開催される花フェスタです。

長島町を舞台にした作品

  • 映画『夕陽のあと』:長島町を舞台にした映画で、2019年に公開されました。

まとめ

鹿児島県長島町は、豊かな自然と歴史が織りなす魅力的な町です。温暖な気候、美しい景観、そして伝統文化が息づく長島町は、都会の喧騒を離れ、ゆったりと過ごしたい人々にとって最適な場所です。ぜひ、長島町を訪れて、豊かな自然と歴史に触れてみてください。

長島町についてのクイズ

長島町の面積はおおよそどれくらいですか?

長島町の面積は116.19 km²です。この面積は県内の他の町と比較しても広い方であり、そのため長島町は多様な自然景観や文化を有しています。周囲には海に囲まれた多数の島が存在し、豊富な資源が利用されています。長島本島だけでなく、獅子島や伊唐島、諸浦島など、周辺島々とともに自然の恵みを享受する環境が整っています。これは住民の生活と産業にも直結しており、特に漁業や農業が盛んなことから、観光資源としても大きな魅力を持っています。

長島町を形成する旧町域名は何ですか?

長島町は旧長島町と旧東町が合併して新設された町です。この合併によって現在の長島町が誕生し、住民からの候補名の募集で「長島町」という名称が選ばれました。歴史的背景を考慮すると、長島町は古くから島津氏の支配下にあり、その後明治時代に町村制が施行され発展を遂げました。

長島町の最高峰の名称は何ですか?

長島町の最高峰は行人岳(標高394m)です。この山は長島町の自然の中で最も高さを誇る地点であり、登山客やハイカーにとって人気のあるスポットです。山頂からは周囲の美しい景色を一望することができ、特に自然を愛する人々には絶好の観光地となっています。行人岳は長島町のシンボル的な存在でもあり、周囲の豊かな自然とも相まって訪れる人に驚きを提供しています。

長島町で特に有名な漁業は何ですか?

長島町で特に有名な漁業は養殖ブリです。特に、東町漁協に所属する薄井漁港は、養殖ブリの重要な生産基地となっており、美味しい魚として評判を得ています。この地域は温暖な気候と豊かな海に恵まれているため、魚介類の栽培が盛んで、地域にとって大切な産業の一つです。また、アオサも古くから栽培されており、地域の特産品として知られています。

長島町にある名所・旧跡の一つはどれですか?

長島町にある名所・旧跡の一つとして知られているのは黒之瀬戸大橋です。この橋は阿久根市と長島町を結ぶ重要な交通路であり、長島町のシンボル的な存在でもあります。橋からの眺めは美しく、訪れる人々に感動を与えています。また、黒之瀬戸大橋は、地域の観光資源としても活用されており、橋を訪れることで長島町の魅力を感じることができます。