奄美大島の中部に位置する奄美市は、鹿児島県離島部の経済・産業の中核を担う、人口約4万人ほどの都市です。豊かな自然と独自の文化が息づく奄美市は、近年、観光客からも注目を集めています。この記事では、奄美市の魅力を徹底的に紹介します。
概要
奄美市は、2006年3月20日に名瀬市、笠利町、住用村が合併して誕生しました。奄美大島の中部から北部にかけてを占め、北は東シナ海、南は太平洋に面しています。年間を通して温暖な気候に恵まれ、亜熱帯性の植物が生い茂る、まさに楽園と言える場所です。
位置と気候
奄美市は、鹿児島県本土から南西約380kmに位置し、沖縄県那覇市からは約400kmの距離にあります。中心地の名瀬港から鹿児島港までは航路距離で383kmです。
奄美市の気候は、高温多湿で降水量も多く、亜熱帯性の気候となっています。年間を通して温暖な気候に恵まれ、冬でも比較的暖かく過ごしやすいです。しかし、夏は高温多湿で、湿度が高いため、熱中症には十分注意が必要です。
地域
奄美市は、名瀬地区、笠利町地区、住用町地区の3つの地区からなります。
名瀬地区
奄美市の中心市街地であり、商業施設や公共施設が集中しています。アーケード街もあり、本土並みの賑わいを見せています。
笠利町地区
奄美大島の北部を占め、広大なサトウキビ畑が広がる、のどかな地域です。奄美空港があり、観光客の玄関口となっています。
住用町地区
奄美大島の南部を占め、豊かな自然が残る、静かな地域です。マングローブ林や美しい海岸線があり、自然を満喫したい人におすすめです。
歴史
奄美市は、古くから交易の中心地として栄えてきました。657年の『日本書紀』には「海見（あまみ）島」と記されており、古代には遣唐使南路の中継地として、古代国家と接触があったと考えられています。
中世には按司（あじ）と呼ばれる首長が台頭し、15世紀には琉球王国の支配下に入りました。その後、1609年に薩摩藩が琉球王国を征服し、奄美市は薩摩藩の直轄地となりました。
沿革
- 2006年（平成18年）3月20日：名瀬市、笠利町、住用村が合併し、奄美市が発足。
行政
市長
奄美市の市長は、市民の代表として市政を執行する責任者です。
役所
奄美市役所は、名瀬総合支所、笠利総合支所、住用総合支所の3つの支所から構成されています。
奄美市民憲章
奄美市民憲章は、市民が共通の価値観を持ち、より良いまちづくりを目指していくための指針となるものです。
議会
市議会
奄美市議会は、市民の代表によって構成され、市政に関する議決権を有しています。
衆議院
奄美市は、衆議院の鹿児島2区に属しています。
国家機関
奄美市には、法務省、財務省、厚生労働省、農林水産省、国土交通省、環境省、防衛省、裁判所などの国家機関が設置されています。
施設
警察
奄美市には、奄美警察署が設置されています。
消防
奄美市には、大島地区消防組合消防本部が設置されています。
医療
奄美市には、奄美中央病院など、多くの医療機関が設置されています。
郵便
奄美市には、名瀬郵便局など、多くの郵便局が設置されています。
文化施設
奄美市には、鹿児島県立奄美図書館など、多くの文化施設が設置されています。
対外関係
姉妹都市・提携都市
奄美市は、海外のナカドゥチェス（アメリカ合衆国テキサス州）と、国内の西宮市（兵庫県）と姉妹都市・提携都市提携を結んでいます。
経済
奄美市は、観光業、農業、漁業、製造業などが盛んです。
商業
奄美市の中心市街地には、多くの商業施設が集中しています。
奄美市に本社を置く企業
奄美市には、奄美大島信用金庫、マルエーフェリー、しまバス（旧道の島交通）、奄美大島開運酒造など、多くの企業が本社を置いています。
教育
専修学校
奄美市には、奄美情報処理専門学校、奄美看護福祉専門学校など、多くの専修学校が設置されています。
高等学校
奄美市には、鹿児島県立奄美高等学校など、多くの高等学校が設置されています。
中学校
奄美市には、奄美市立名瀬中学校など、多くの中学校が設置されています。
小学校
奄美市には、奄美市立名瀬小学校など、多くの小学校が設置されています。
自動車学校
奄美市には、奄美自動車学校が設置されています。
交通
空港
奄美市には、奄美空港が設置されています。
バス
奄美市には、しまバス（旧道の島交通）が運行されています。
道路
奄美市には、国道58号、鹿児島県道79号名瀬瀬戸内線など、多くの道路が整備されています。
港湾
奄美市には、名瀬港が設置されています。
ナンバープレート
奄美市では、ご当地ナンバーである奄美ナンバーが交付されます。
情報・通信
マスメディア
奄美市には、南海日日新聞、奄美新聞など、多くのマスメディアが拠点を置いています。
放送局
奄美市には、NHK鹿児島放送局、MBC南日本放送、KTS鹿児島テレビ放送、KKB鹿児島放送、KYT鹿児島讀賣テレビ、NHKラジオ第1、NHKラジオ第2、MBCラジオ、NHK-FM、あまみエフエム、奄美テレビ放送など、多くの放送局が放送を行っています。
生活基盤
ライフライン
電信
奄美市では、NTT西日本、KDDI、ソフトバンクが通信サービスを提供しています。
インターネット
奄美市では、フレッツがインターネットサービスを提供しています。
観光
名所・旧跡
奄美市には、赤木名城、石原ヨシハラウエノ遺跡、秋葉神社、有盛神社、高千穂神社、カトリック名瀬聖心教会、田中一村住居跡など、多くの名所・旧跡があります。
観光スポット
奄美市には、大浜海浜公園、奄美海洋展示館、タラソ奄美の竜宮、金作原原生林、本場奄美大島紬泥染公園、奄美市立奄美博物館、奄美市立歴史民俗資料館、奄美観光ハブセンター、おがみ山公園、住用地区マングローブ原生林、あやまる岬、蒲生崎観光公園、奄美パーク、黒潮の森マングローブパーク、タンギョの滝など、多くの観光スポットがあります。
文化・名物
祭事・催事
奄美市には、奄美まつり、招魂祭、日本復帰記念の集いなど、多くの祭事・催事があります。
名産・特産
奄美市には、大島紬、ハブ皮製品、タンカン、パッションフルーツ、スモモ、黒糖焼酎、花田のミキ、蘇鉄味噌、がじゃ豆、奄美大島の天然水 あまいろなど、多くの名産・特産があります。
出身著名人
奄美市には、田中亜衣里、里明日香、中孝介、我那覇美奈、城南海、カサリンチュ、里アンナ、西平せれな、平田輝、森田ケーサク、大塚みな、一三、谷村好一、米山善吉、伊波興輝、上野弘文、栄和人、里山浩作、林下詩美、徳田毅、日置孝次郎、藤田文江、山口達也など、多くの著名人がいます。
脚注
- [1] 気象庁（平均値：1991年～2020年、極値：1896年～現在）
- [2] 気象庁
- [3] 鹿児島県
- [4] 鹿児島県奄美市
- [5] ジェイエア並びに日本エアコミューターの機材・乗務員による運航便含む
- [6] https://press.jal.co.jp/ja/release/202201/006462.html
- [7] 南日本新聞
関連項目
- 日本の地方公共団体一覧
外部リンク
奄美市は、豊かな自然と独自の文化が息づく魅力的な都市です。ぜひ、奄美市を訪れて、その魅力を体感してください。
奄美市についてのクイズ
奄美市が誕生した年はいつですか？
奄美市は2006年3月20日に名瀬市、笠利町、住用村が合併して誕生しました。この合併により、奄美市は奄美大島の中心に位置する有力な都市として新たにスタートを切ったのです。合併前の名瀬市は奄美市の中心地であり、商業施設や公共施設が多く存在していました。奄美市の誕生によって、行政の効率化が進み、市民サービスの向上や地域の振興が期待されるようになりました。また、奄美市は豊かな自然環境と独自の文化を持つ地域であり、合併によって観光や経済などの発展にも寄与しています。
奄美市の中心市街地はどの地区に位置していますか？
奄美市の中心市街地は名瀬地区に位置しています。この地区は商業施設や公共施設が集中しており、地元の人々や観光客にとっても重要な地域です。名瀬地区にはアーケード街もあり、繁華街としての賑わいがあります。また、他の地区──笠利町地区や住用町地区──とは異なり、名瀬地区は比較的都市的な環境が整っているため、日常生活に必要な様々な施設が揃っています。名瀬地区は奄美市の経済の中心でもあり、地元ビジネスや投資の集まる場所でもあります。
奄美市にある空港の名前は何ですか？
奄美市には奄美空港があります。この空港は奄美大島の主要な空の玄関口で、観光客や地元住民の交通の要所となっています。奄美空港は鹿児島県本土や沖縄県などとの間を結ぶ便が運航されており、特に観光シーズンには多くの人で賑わいます。奄美市を訪れる旅行者にとっては非常に便利な交通機関で、奄美大島の美しい自然や文化を体験するための出発地点となっています。周辺地域とのアクセスが良好で、観光業の発展にも寄与しています。
奄美市の姉妹都市はどこですか？
奄美市は、アメリカ合衆国テキサス州にあるナカドゥチェスと姉妹都市提携を結んでいます。この国際交流により、両市は文化的な理解を深め、経済や観光の面でも相互に発展を促進しています。また、国内では西宮市（兵庫県）とも姉妹都市の関係があり、地域の特産品や文化の交流を通じて、友情を深めています。姉妹都市提携の活動は、地元住民にとって国際的な視野を広げ、さまざまな文化交流の機会を提供する重要な役割を果たしています。
