茨城県猿島郡境町：自動運転バスが走る、隈研吾建築が集まる街！

「境町」という名前を聞いて、どんな街を思い浮かべるでしょうか？ 茨城県西部の猿島郡にあるこの町は、利根川が流れ、のどかな田園風景が広がる一方で、近年では自動運転バスの運行や著名な建築家による個性的な施設の建設によって、注目を集めています。

茨城県猿島郡境町：歴史と自然が調和する魅力的な街

境町は、江戸時代には利根川舟運の要衝として栄え、現在もその歴史を感じることができます。また、町内には猿島台地があり、さしま茶の生産地としても知られています。利根川と豊かな自然に囲まれた境町は、歴史と自然が調和する魅力的な街です。

境町の歴史：利根川舟運から発展した街

江戸時代の舟運の要衝

江戸時代、境町は関宿藩に属し、利根川対岸の城下町と一体とされ、河川舟運を活かして発展しました。慶長年間に河岸が設置され、安永3年（1774年）には河岸問屋2軒が公認された記録が残っています。

猿島郡の行政の中心地

廃藩置県後は、猿島郡役所及び西葛飾郡役所が置かれ、行政の中心地として重要な役割を担いました。

昭和の大合併による誕生

現在の境町は、昭和30年3月16日に、旧境町、長田村、静村、森戸村、猿島村との合併によって誕生しました。その後、平成になって、坂東市となった岩井市及び猿島郡猿島町との合併が検討されましたが、住民投票の結果、単独町制継続となりました。

境町の地理：利根川と猿島台地が織りなす風景

利根川の豊かな自然

境町の南端を東西に流れる利根川は、町の重要な水源であり、豊かな自然環境を育んでいます。

猿島台地の茶畑

町内には猿島台地があり、その台地上では、地の利を生かしてさしま茶が生産されています。茶畑が広がる風景は、境町の美しい景色の一つです。

河川と池沼

境町には、利根川以外にも、染谷川、鵠戸川、長井戸沼用水路、大川用排水路、中央排水路、宮戸川などの河川と、兎谷津沼、長井戸沼、一ノ谷沼（一ノ谷湿地）、鵠戸沼などの池沼があります。

境町の産業：農業、商業、観光

農業

境町は、古くから農業が盛んで、米、キャベツ、レタス、さしま茶などの農産物が生産されています。特産品であるさしま茶は、猿島台地の豊かな土壌と、利根川の伏流水で育まれた、風味豊かなお茶です。

商業・観光

近年では、著名建築家隈研吾氏が設計した「さかいサンド」や「さかい河岸レストラン茶蔵」など、個性的な施設が次々と建設され、観光客の注目を集めています。中心街には、伝統的な商店街や大型店もあり、生活に必要なものは揃っています。

工業

町内には、猿山工業団地、下小橋工業団地、染谷工業団地などの工業団地があり、製造業が盛んです。

境町の暮らし：教育、医療、交通

教育

境町には、小学校、中学校、高等学校、そして特別支援学校があります。町内には幼稚園や保育園も数多くあり、子育てしやすい環境が整っています。

医療

茨城西南医療センター病院をはじめ、診療所や薬局が点在し、医療体制も充実しています。

交通

町内を鉄道は通っていませんが、東武日光線南栗橋駅、東武伊勢崎線東武動物公園駅、東武野田線川間駅、JR宇都宮線古河駅など、近隣の駅からのアクセスも良好です。

境町の魅力：自動運転バス、隈研吾建築、歴史と自然

境町は、自動運転バスの運行や、隈研吾氏が設計した個性的な施設の建設によって、近年注目を集めています。自動運転バスは、町内を循環し、誰でも無料で乗車できます。隈研吾氏による「さかいサンド」や「さかい河岸レストラン茶蔵」は、斬新なデザインと伝統的な要素を融合させた建築で、観光客だけでなく、地元住民からも人気を集めています。

さらに、利根川と猿島台地の豊かな自然、歴史を感じられる街並み、伝統的なイベントなど、魅力的な要素が満載です。

境町を訪れるなら：おすすめの観光スポット

• 道の駅さかい: 隈研吾氏が設計した「さかいサンド」と「茶蔵」がある道の駅。新鮮な農産物や特産品を販売しています。
• 境河岸「さかいリバーサイドパーク」: 利根川の河岸に整備された公園。遊歩道や展望台があり、利根川の景色を眺めることができます。
• モンテネグロ会館: アルゼンチン交流施設。境町とアルゼンチンとの友好の歴史を伝える貴重な施設です。
• 猿島坂東三十三観音霊場: 12年に一度ご開帳される霊場。多くの参拝者が訪れます。
• 境町歴史民俗資料館: 境町の歴史と文化を学ぶことができる施設です。

境町：未来へ向かう街

自動運転バスや個性的な施設の建設など、積極的に新しい取り組みを進めている境町は、未来へ向かう街です。歴史と自然、そして新しい文化が調和する魅力的な境町に、ぜひ足を運んでみてください。

境町についてのクイズ