羊蹄山のふもとに広がる自然と温泉の町!北海道京極町の魅力をご紹介

北海道後志地方、雄大な羊蹄山(蝦夷富士)の麓に位置する京極町。豊かな自然に囲まれたこの町は、湧き水や温泉、そして美味しい農産物など、魅力が満載です。今回は、京極町の魅力を余すことなくご紹介します。

京極町ってどんなところ?

京極町は、北海道虻田郡に属する人口約2,800人の町です。町の面積は約231.49平方キロメートルで、人口密度は12.1人/平方キロメートルと、ゆったりとした時間が流れる静かな町です。

羊蹄山の伏流水が湧き出す「ふきだし公園」や、日帰り温泉施設「京極温泉」など、自然と触れ合える観光スポットが充実しており、近年では「名水の郷」として注目を集めています。

町名の由来

京極町の町名は、明治時代に当地を開拓した旧丸亀藩主京極家の子爵、京極高徳に由来します。1897年(明治30年)、京極高徳は現在の市街地付近の未開地を貸し付けを受け、開拓農場「京極農場」を開きました。

その後、農場を中心に周辺に多くの開拓農場が開かれ、「東倶知安」と呼ばれるようになりました。1910年(明治43年)には、倶知安村から分村し「東倶知安村」となりました。

1919年(大正8年)には、鉄道が開通。京極農場の敷地に駅が設置され、「京極駅」と命名されました。その後、1938年(昭和13年)に京極農場が開放され、1940年(昭和15年)には村名も「京極村」に改称されました。

改称の理由は、京極農場開放に伴い、その名を後世に残そうとする意図が主でした。しかし、他にも理由があったとされています。

  • 東倶知安という村名と駅名とが結びつかず、旅行者や荷物の受け渡しに混乱が生じていたこと
  • 1931年(昭和6年)に京極駅の隣駅として「東倶知安駅」が開業し、そちらを村の中心駅と誤解する旅行者が発生していたこと
  • 東倶知安という村名が、倶知安村内の一字名にすぎないと誤解されることが多かったこと

これらの理由から、村名は「京極村」に改称され、現在に至ります。

自然豊かな京極町

京極町は、羊蹄山を望む豊かな自然に恵まれた町です。町内には、羊蹄山の伏流水が湧き出す「ふきだし公園」や、豊かな自然が残る「後方羊蹄山の高山植物帯」など、魅力的なスポットが点在しています。

ふきだし公園

ふきだし公園は、羊蹄山の伏流水が勢いよく湧き出す、自然の神秘を感じられるスポットです。年間を通じて水温が約8度と一定しており、夏は涼を求める人々で賑わいます。

公園内には、湧き水を利用した足湯や、遊歩道、展望台などが整備されており、散策や休憩を楽しむことができます。

後方羊蹄山の高山植物帯

後方羊蹄山は、羊蹄山の中腹にある標高1,000メートル以上の高山地帯です。高山植物帯には、ミヤマキンバイ、イワウメ、エゾノリュウキンカなど、貴重な高山植物が数多く自生しています。

高山植物帯は、国の天然記念物に指定されており、貴重な自然環境を保護するため、立ち入りが制限されている区域もあります。

温泉で心身をリフレッシュ

京極町には、日帰り温泉施設「京極温泉」があります。温泉は、アルカリ性単純温泉で、神経痛、筋肉痛、関節痛、冷え性などに効果があると言われています。

温泉施設内には、露天風呂、内風呂、サウナなどが完備されており、ゆっくりとくつろぎながら温泉を楽しむことができます。

豊富な農産物

京極町は、豊かな自然に恵まれたことから、質の高い農産物が数多く生産されています。特産品としては、以下のものが挙げられます。

  • 京極メロン: 糖度が高く、香りが良いのが特徴。
  • 京極米: 昼夜の寒暖差が大きいことから、甘みと粘りがある美味しいお米が育ちます。
  • 京極高原野菜: 昼夜の寒暖差と豊富なミネラルを含んだ水によって育つ、新鮮で栄養価の高い野菜です。

京極町のイベント

京極町では、一年を通して様々なイベントが開催されています。

しゃっこいまつり

「しゃっこい」とは、北海道の方言で「寒い」という意味です。しゃっこいまつりは、冬の寒さを吹き飛ばす、冬の風物詩として親しまれています。

祭りでは、雪合戦や氷彫刻、屋台などが並び、大人も子供も楽しめるイベントとなっています。

ふるさとまつり

ふるさとまつりは、京極町の特産品や地域の魅力をPRするイベントです。

祭りでは、地元産の農産物や特産品を販売するマルシェ、音楽イベント、子供向けのゲームコーナーなどが開催されます。

京極町へのアクセス

京極町へのアクセスは、以下の通りです。

  • 車: 札幌市中心部から約1時間
  • バス: 道南バス(札幌駅、倶知安方面)

まとめ

京極町は、豊かな自然、温泉、美味しい農産物など、魅力が満載の町です。

雄大な羊蹄山を眺めながら、ゆったりとした時間を過ごしたい方、温泉で心身をリフレッシュしたい方、美味しい農産物を味わいたい方におすすめです。

ぜひ、京極町を訪れて、その魅力を体感してみてください。

京極町についてのクイズ

京極町の町名は誰に由来しているでしょうか?

京極町の町名は、明治時代に当地を開拓した旧丸亀藩主京極家の子爵、京極高徳に由来しています。1897年に彼が「京極農場」を開き、その後周辺開拓が進む中で町名が定められました。京極高徳は、地域の発展に寄与した重要な人物であり、彼の名前を冠した町名は、地元の人々に親しまれることとなりました。京極家の影響力は長く、この地域の発展に寄与してきたため、京極町の歴史において重要な役割を果たしています。

ふきだし公園の特徴として正しいものはどれでしょうか?

ふきだし公園は、羊蹄山の伏流水が勢いよく湧き出る自然の神秘を感じられるスポットであり、その水温は年間を通じて約8度と一定しています。このため、夏には多くの人々が涼を求めて訪れます。公園内には湧き水を利用した足湯や散策路が整備されており、訪れる人々はリラックスした時間を楽しむことができます。火山活動によって形成されたわけではなく、冬季も公園自体は開放されているため、訪れる価値があります。

京極町で特産品として知られている農作物は何でしょうか?

京極町は、豊かな自然環境のおかげで質の高い農産物を多く生産しており、その中でも特に「京極米」が有名です。昼夜の寒暖差が大きい地域で育った米は、甘みと粘りがあり、美味しさに定評があります。また、京極町は京極メロンや京極高原野菜も特産品に含まれており、これらの農産物は観光客にも人気があります。これらの特産品は、地元産の新鮮さや味わいの良さから、訪れる人々を魅了する要素の一つとなっています。