岐阜県揖斐郡大野町:歴史と自然が織りなす魅力的な町

濃尾平野の北端に位置する、歴史と自然が豊かな町、大野町

岐阜県揖斐郡大野町は、濃尾平野の北西端に位置する、歴史と自然豊かな町です。揖斐川と根尾川の合流地点にあり、町域の大半は平地ですが、北部には標高300mほどの山地が広がっています。農業が盛んで、豊かな自然に恵まれた大野町は、穏やかな暮らしと活気あふれる町並みが調和した魅力的な場所です。

大野町の概要

地理と隣接自治体

大野町は、岐阜県の北西部、濃尾平野の北端に位置しています。町域のほとんどは平地で、東側、西側、南側は揖斐川と根尾川に囲まれています。北部には標高300mほどの山地が広がり、豊かな自然に恵まれています。

大野町に隣接する自治体は、以下のとおりです。

  • 本巣市
  • 瑞穂市
  • 揖斐郡揖斐川町
  • 同郡池田町
  • 安八郡神戸町

地名と行政区分

大野町には、通常の地名に加えて、小学校区を基本構成単位とした行政上の地域区分があります。

  • 第1区: 大野町立東小学校の校区にほぼ該当(黒野、六里、相羽、下方、麻生)
  • 第2区: 大野町立大野小学校の校区にほぼ該当(桜大門、西方、大野、野)
  • 第3区: 大野町立北小学校の校区にほぼ該当(稲富、古川、寺内、上秋、稲畑)
  • 第4区: 大野町立西小学校の校区(旧・西郡村)に該当(牛洞、松山、瀬古、中之元)
  • 第5区: 大野町立中小学校の校区(旧・鶯村)に該当(公郷、領家、大衣斐、小衣斐)
  • 第6区: 大野町立南小学校の校区(旧・川合村の大部分)に該当(加納、南方、五之里、郡家、上磯、下磯、本庄、下座倉)

人口

大野町の人口は、2024年7月1日現在、推計人口で20,933人です。人口密度は612人/km2です。

大野町の歴史

大野町は、古くから人々が暮らしてきた歴史のある町です。

  • 1897年(明治30年)4月1日: 揖斐郡黒野村、六里村、麻生村、相羽村、下方村が合併して大野村が発足。
  • 1932年(昭和7年)10月1日: 大野村が町制を施行して大野町が発足。
  • 1954年(昭和29年)4月1日: 大野町、西郡村、豊木村、富秋村が合併して改めて大野町が発足。
  • 1956年(昭和31年)4月1日: 鶯村を編入。
  • 1960年(昭和35年)1月1日: 川合村を編入。
  • 1960年(昭和35年)4月1日: 西座倉地区が神戸町に編入。

大野町は、合併と編入を繰り返し、現在の町域に至っています。

大野町の行政

大野町は、町長と町議会によって運営されています。

町長

  • 現町長:宇佐美晃三(2010年3月1日就任)

町議会

  • 議員定数:10人
  • 定例会:年4回(3月、6月、9月、12月)

姉妹都市・友好都市

大野町には、以下の姉妹都市・友好都市があります。

  • 姉妹都市: 邵陽(中華人民共和国)
  • 友好都市: 北海道北見市(旧・常呂町から継続)

大野町の教育

大野町には、充実した教育機関が整備されています。

中学校

  • 大野町立大野中学校
    • 大野分校
  • 大野町立揖東中学校

小学校

  • 大野町立大野小学校
    • 大野分校
  • 大野町立西小学校
  • 大野町立東小学校
  • 大野町立北小学校
  • 大野町立南小学校
  • 大野町立中小学校

社会教育

大野町には、町立図書館、公民館、福祉センターなど、地域住民の学習や文化活動の場となる施設があります。

  • 大野町立図書館: 1994年(平成6年)7月12日に開館した大野町総合町民センター内にあります。岐阜県の町村立図書館として初めて指定管理者制度を導入し、2014年には岐阜県で初めて国立国会図書館デジタルコレクションを導入しました。2015年には大野町が運営する施設としては初めて公衆無線LAN(Wi-Fi)を導入しました。

その他教育施設

  • 東海職業能力開発大学校
  • 立木珠算学校
  • 立木書写書道学校

大野町の交通

鉄道

大野町には現在、鉄道路線は通っていません。最寄り駅は、本巣市にある樽見鉄道北方真桑駅です。

かつては、名古屋鉄道の谷汲線と揖斐線が大野町を通っていました。黒野駅は、揖斐線と谷汲線の乗換駅として賑わっていました。しかし、2001年に谷汲線が廃線となり、2005年には揖斐線も廃線となりました。黒野駅跡地は、黒野駅レールパークとして整備されています。

バス

大野町には、岐阜バス、名阪近鉄バス、揖斐川町コミュニティバスなど、複数の路線バスが運行しています。

  • 岐阜バス: 岐阜駅・名鉄岐阜駅方面、穂積駅方面
  • 名阪近鉄バス: 大垣駅方面、高速バス「にしみのライナー」
  • 揖斐川町コミュニティバス: 揖斐川町内

デマンドタクシー

大野町では、2007年7月11日から大野デマンドタクシーが運行されています。

道路

大野町には、高速道路、国道、県道などが整備されています。

  • 高速道路: 東海環状自動車道(大野神戸IC – 神戸町)(事業中)
  • 国道: 国道303号
  • 県道: 岐阜県道53号岐阜関ケ原線、岐阜県道78号岐阜大野線、岐阜県道92号岐阜巣南大野線、岐阜県道159号北方真正大野線、岐阜県道212号大垣大野線、岐阜県道255号根尾谷汲大野線、岐阜県道263号本庄揖斐川線、岐阜県道264号公郷中之元線、岐阜県道265号中之元古川線、岐阜県道266号深坂大野線、岐阜県道273号池田揖斐川大野線

大野町の施設

大野町には、行政機関、教育機関、医療機関、公共施設など、様々な施設が整備されています。

行政機関

  • 国土交通省根尾川出張所
  • 揖斐警察署(大野交番、川合警察官駐在所)
  • 揖斐郡消防組合消防本部(揖斐郡消防組合消防署)
  • 西濃地域保健所揖斐センター

教育機関

  • 岐阜県立わかあゆ学園(児童自立支援施設)
    • 大野中学校大野分校
    • 大野小学校大野分校

医療機関

  • 西濃厚生病院(2023年10月開院)

公共施設

  • 大野町役場
  • 大野町総合町民センター
  • 大野町中央公民館
  • 大野町福祉センター
  • 大野町運動公園
    • レインボースタジアム(野球場)
    • メイプルグラウンド(多目的運動場)
  • 大野町民体育館
  • 大野町民武道館
  • 大野町埋蔵文化財センター(大野あけぼのミュージアム)
  • 大野町民俗資料館

金融機関

  • 大垣共立銀行大野支店
  • 十六銀行大野支店
  • 大垣西濃信用金庫大野支店

農協

  • いび川農業協同組合大野支店・揖東支店

大野町の観光スポット

大野町には、歴史、自然、文化など、様々な魅力が詰まった観光スポットがあります。

歴史

  • 来振寺: 古刹で、重要文化財に指定されている木造薬師如来坐像を所蔵しています。
  • 来振神社: 揖斐郡の総鎮守として信仰を集めています。
  • 野古墳群: 古墳時代後期に築造された古墳群で、大野町の歴史を物語っています。
  • 稲荷遺跡: 弥生時代後期の集落跡で、大野町の古代史を語る貴重な遺跡です。
  • 旧北岡田家住宅: 国登録有形文化財に指定された歴史的建造物です。
  • 相羽城: 大野町指定史跡で、かつて戦国時代に存在した城跡です。

自然

  • 大野町バラ公園: 多種多様なバラが咲き乱れる公園で、春にはバラまつりが開催されます。
  • 大野滑空場: 美しい景色を一望できる滑空場です。
  • 条里公園: 揖斐川沿いに広がる公園で、自然と触れ合うことができます。
  • 根尾川: 大野町を流れる清流で、釣りや水遊びを楽しむことができます。

文化

  • 黒野駅レールパーク: 廃線となった黒野駅の跡地に整備された公園で、黒野駅ミュージアムがあります。
  • 道の駅パレットピアおおの: 揖斐郡の特産品や新鮮な野菜などが販売されています。

大野町の出身人物

大野町には、様々な分野で活躍する著名人が数多く輩出しています。

  • 岡田理江: 俳優・モデル。岡田義徳の姉。
  • 岡田義徳: 俳優。岡田理江の弟。
  • 松田大輔: お笑いタレント(東京ダイナマイト)。
  • 菊池亜希子: モデル。
  • 岡田弘隆: 柔道家。
  • 鍛治舎巧: アマチュア野球選手・高校野球解説者・高校野球指導者。
  • 所郁太郎: 幕末の志士。適塾出身で、高杉晋作の参謀を務めました。大野町には所郁太郎の碑が建てられています。

大野町:豊かな自然と歴史が調和した魅力的な町

大野町は、豊かな自然と歴史が調和した、住み心地の良い町です。農業が盛んで、新鮮な農産物が豊富に手に入ります。また、歴史的な建造物や遺跡が多く、歴史好きにはたまらない場所です。自然と文化を満喫できる大野町は、岐阜県の中でも特に魅力的な町の一つと言えるでしょう。

大野町についてのクイズ

大野町の位置する地域はどの平野の北端に位置していますか?

岐阜県揖斐郡大野町は、濃尾平野の北西端に位置しています。濃尾平野は中部地方の中心部に広がる平野で、岐阜県と愛知県にまたがっています。大野町は揖斐川と根尾川の合流地点にあり、地勢的には平地が広がる一方で、北部には標高300mほどの山地が存在し、多様な自然環境が特徴です。この位置関係により、大野町は農業が盛んであり、新鮮な農産物が豊富に生産されています。歴史と自然が調和した魅力的な町として知られています。

大野町が町制を施行した年はいつですか?

大野町は1932年(昭和7年)10月1日に町制を施行して大野町を発足させました。それ以前は、1897年に揖斐郡の複数の村が合併して大野村が設立され、その後1954年に再び合併を経て現在の大野町の形が整いました。このように大野町は、長い歴史の中で合併と編入を経験し、地域の結束を強めてきました。豊かな文化と自然環境を背景に、新たな町のアイデンティティが形成されていったのです。

大野町に隣接する自治体の中で、北側に位置するのはどれですか?

大野町の北側に位置する隣接自治体は揖斐郡揖斐川町です。大野町は、平地が大半を占めているものの、北部には300mほどの山地が広がっており、周囲には揖斐川と根尾川が流れています。本巣市と瑞穂市はそれぞれ南側と東側に位置しており、神戸町は南西に位置します。隣接自治体との地理的関係は、大野町が地域振興や交流を進める際に重要な要素となります。

大野町の町長は何年に就任しましたか?

大野町の現町長は宇佐美晃三で、2010年3月1日に就任しました。町長は町の行政を代表する重要な役職であり、町の運営や政策の遂行に大きな影響を与えます。町議会と連携しながら、住民のニーズに応えるための施策を展開しており、地域の発展を支える大切な役割を果たしています。大野町は、行政運営の透明性や住民参加を重視し、地域が一丸となって魅力的な町づくりに取り組んでいます。