福島県西会津町 – 会津塗と桐製品の伝統が息づく、飯豊連峰の雄大な自然に抱かれた町

福島県会津地方北西部に位置する西会津町は、耶麻郡に属し、新潟県との県境に接しています。かつては越後(会津)街道の宿場町として栄え、会津塗や桐製品の製造など、豊かな伝統文化を育んできました。雄大な飯豊連峰を望む自然豊かな環境と、歴史と文化が息づく魅力的な町です。

概要

西会津町は、福島県と新潟県の県境に位置し、越後(会津)街道の中心部に位置しています。交通の要衝として野沢宿や野尻宿など宿場町として発展し、会津塗や桐製品の製造によってさらに発展を遂げました。現在も喜多方地方広域市町村圏組合の一地域として、地域活性化に貢献しています。

町の中心部を蛇行する形で阿賀川が流れ、野沢盆地(野沢平)などを四方から囲む形で飯豊連峰などの山々が連なっています。雄大な自然と歴史が調和した、魅力的な景観が特徴です。

歴史

西会津町は、現在の町域が複数の村に分かれていた時代から、それぞれの村が独自の文化や歴史を育んできました。

  • 1954年(昭和29年)7月1日:耶麻郡新郷村・奥川村が河沼郡野沢町・尾野本村・登世島村・睦合村・下谷村・群岡村・上野尻村・宝坂村と合併し、西会津町が発足しました。
  • 1960年(昭和35年)10月20日:高郷村の一部(束松地区)を編入しました。

地理

西会津町は、福島県と新潟県の県境に位置し、雄大な飯豊連峰を望む自然豊かな環境に恵まれています。

  • 三国岳(飯豊山地):標高1,984mの飯豊山地の最高峰。登山やハイキングに最適な場所です。

河川

  • 阿賀川:町の中心部を蛇行する形で流れ、豊かな水資源をもたらしています。

隣接している自治体

西会津町は、以下の自治体と隣接しています。

  • 福島県
    • 喜多方市
    • 河沼郡:柳津町、会津坂下町
    • 大沼郡:金山町
  • 新潟県
    • 東蒲原郡:阿賀町

人口

西会津町は、近年人口減少が課題となっています。

| 西会津町(に相当する地域)の人口の推移 | 1970年(昭和45年) | 14,200人 | | — | — | — | 1975年(昭和50年) | 12,505人 | | 1980年(昭和55年) | 11,490人 | | 1985年(昭和60年) | 10,701人 | | 1990年(平成2年) | 10,122人 | | 1995年(平成7年) | 9,845人 | | 2000年(平成12年) | 9,075人 | | 2005年(平成17年) | 8,237人 | | 2010年(平成22年) | 7,366人 | | 2015年(平成27年) | 6,582人 | | 2020年(令和2年) | 5,770人 | |
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| 総務省統計局 国勢調査より |

気候

西会津町は、日本海の影響を受けるため、冬は雪が多く、寒さが厳しいです。夏は比較的涼しく過ごしやすい気候です。

西会津(1991年 – 2020年)の気候
最高気温記録 °C (°F)
平均最高気温 °C (°F)
日平均気温 °C (°F)
平均最低気温 °C (°F)
最低気温記録 °C (°F)
降水量 mm (inch)
降雪量 cm (inch)
平均降水日数 (≥1.0 mm)
平均月間日照時間
出典1:Japan Meteorological Agency
出典2:気象庁[1]

行政

  • 町長:薄友喜

経済

西会津町は、農業が盛んで、米や蕎麦などの生産が盛んです。また、伝統工芸品である会津塗や桐製品の製造も盛んです。

  • 特産品
    • 会津張り子[2]:会津地方伝統の張り子玩具。
    • 出ヶ原和紙[2]:西会津町で生産される、丈夫で美しい和紙。
    • 桐ゲタ[2]:桐材を使用した、軽く履き心地の良い下駄。

方言・文化

西会津町では、会津弁が話されています。盆や彼岸などには、海藻を使った「いご」(えご)という寒天状の料理が作られます。また、会津地方の郷土料理である「こづゆ」も、祝い事の際や盆などに作られます。

郵便

  • 野沢郵便局(集配局)
  • 奥川郵便局
  • 笹川郵便局
  • 群岡郵便局
  • 徳沢簡易郵便局
  • 芝草簡易郵便局

教育

西会津町には、小学校1校、中学校1校、県立高校1校があります。

高等学校

  • 福島県立西会津高等学校

中学校

  • 西会津町立西会津中学校

小学校

  • 西会津町立西会津小学校

廃校

  • 西会津町立野沢小学校
  • 西会津町立新郷小学校
    • 橋屋分校
  • 西会津町立奥川小学校
    • 弥平四郎分校
  • 西会津町立尾野本小学校
    • 上谷分校
  • 西会津町立群岡小学校
    • 徳沢分校

交通

西会津町は、磐越西線と磐越自動車道が通っており、アクセスしやすい環境です。

鉄道

  • 東日本旅客鉄道
    • 磐越西線:尾登駅 – 野沢駅 – 上野尻駅 – 徳沢駅

バス

  • 会津バス ※高速バスのみ
    • 会津若松 – 野沢線
    • 会津若松 – 新潟線(西会津インター前での停車のみ)
  • 西会津町民デマンドバス(こゆりちゃん号)

道路

  • 磐越自動車道西会津IC(西会津PA)
  • 国道49号
  • 国道400号
  • 国道459号
  • 福島県道16号喜多方西会津線
  • 福島県道338号上郷下野尻線
  • 福島県道339号大久保野沢停車場線
  • 福島県道341号別舟渡線
  • 福島県道361号奥川新郷線
  • 福島県道367号新郷荻野停車場線
  • 福島県道370号上野尻停車場線
  • 福島県道383号熱塩加納山都西会津線
  • 福島県道384号徳沢宝坂線

道の駅

  • 道の駅にしあいづ

観光

西会津町は、豊かな自然と歴史文化を満喫できる観光スポットが数多くあります。

  • 飯豊山:雄大な山容が魅力。登山やハイキングを楽しめます。
  • 円満寺(観音堂は国の重要文化財):歴史を感じる寺院。国の重要文化財に指定された観音堂は必見です。
  • 如法寺(会津ころり三観音のひとつ):会津地方で有名な寺院。本尊の十一面観音像は、会津ころり三観音のひとつとして信仰を集めています。
  • 大山祇神社:飯豊山の神を祀る神社。豊かな自然に囲まれた静かな場所です。
  • さゆり公園:町の花であるオ

西会津町についてのクイズ

西会津町が位置している県はどれですか?

西会津町は福島県の会津地方北西部に位置しており、接している新潟県との県境にあります。かつては越後(会津)街道の宿場町として栄え、現在は自然と歴史文化が共存する町として知られています。西会津町は、飯豊連峰と共に雄大な自然環境を背景に、会津塗や桐製品の伝統文化を育んできました。

西会津町が発足した年はいつですか?

西会津町は1954年(昭和29年)に発足しました。この年に耶麻郡の新郷村と奥川村が合併し、河沼郡の他の村とも統合されて西会津町が誕生しました。それ以降も町は地域の活性化に努め、会津塗や桐製品の製造が継続されています。町の歴史の中で多くの文化が育まれ、訪れる人々にとって魅力的な場所となっています。

西会津町の中心を流れる川はどれですか?

西会津町の中心を流れる川は阿賀川です。阿賀川はこの地域の重要な水資源を提供しており、町の景観に多大な影響を与えています。阿賀川沿いには自然豊かな環境が広がり、訪れる人々に美しい風景を提供しています。また、町の近くには山々もあり、アウトドアアクティビティが楽しめる場所となっています。

西会津町の冬の気候はどうなっていますか?

西会津町は日本海の影響を受けるため、冬は雪が多く、寒さが厳しいのが特徴です。特に降雪量は多く、冬季には豪雪で知られる地域となっています。こうした気候条件は、地域の冬の風景や文化に大きな影響を与えており、雪に関連した行事も多く行われています。

西会津町で生産されている特産品の一つは何ですか?

西会津町で生産されている特産品の一つは会津塗です。会津塗は、地域の伝統工芸品であり、美しいデザインと高い品質が特徴です。西会津町は、その伝統を受け継ぎながら、現代も会津塗の製造を行い、多くの人々に愛されています。これにより、町の経済や文化も支えられています。