九州の炭鉱の街から環境都市へ! 大牟田市の魅力を徹底解剖

歴史と文化、そして自然が調和する福岡県大牟田市。かつては石炭産業で栄えた街として知られていましたが、現在では環境リサイクル産業やテクノパークなど、新たな産業を育成し、進化を続ける都市です。今回は、大牟田市の魅力を、歴史、地理、産業、観光、そして人々など、多角的に掘り下げてご紹介します。

石炭産業の隆盛と衰退、そして新たな挑戦

大牟田市は、1917年(大正6年)に市制施行された、福岡県最南端の都市です。かつては三井三池炭鉱の石炭資源を背景に、石炭化学工業が活発化し、1959年(昭和34年)には人口が208,887人に達するなど、九州を代表する工業都市として発展を遂げました。

しかし、エネルギー革命や環境問題などにより、石炭産業は衰退し、三井三池炭鉱は1997年(平成9年)3月に閉山。大牟田市は、新たな産業を育成するために、廃棄物固形燃料(RDF)発電施設を中心とした環境リサイクル産業や、立地条件を生かした大牟田テクノパーク(工業団地)への企業誘致などに力を入れています。

現在では、環境リサイクル産業の拠点として、国内外から注目を集めており、持続可能な社会の実現に向けて、積極的に取り組んでいます。

多彩な顔を持つ街、大牟田市の魅力

大牟田市は、歴史的な建造物や自然豊かな公園など、様々な魅力にあふれています。

歴史と文化に触れる、貴重な遺産

  • 早鐘眼鏡橋: 国の重要文化財に指定されている、アーチ型の美しい橋。かつては石炭運搬の要衝として賑わっていた場所です。
  • 三池炭鉱宮原坑跡: 明治日本の産業革命遺産として、世界遺産に登録された貴重な史跡。坑内を見学することで、かつての石炭産業の繁栄と、労働者の過酷な生活を垣間見ることができます。
  • 三池炭鉱万田坑跡: 国の史跡及び重要文化財に指定された、三池炭鉱の象徴的な施設。坑道や関連施設を見学することで、石炭産業の歴史と技術を学ぶことができます。
  • 三池港: 明治日本の産業革命遺産として、世界遺産に登録された港湾施設。かつては石炭輸出の拠点として栄え、近代日本の発展を支えてきました。

自然と触れ合い、心身をリフレッシュ

  • 延命公園: 広大な敷地に、芝生広場や遊具、温室など、様々な施設が充実した公園。自然に囲まれた環境の中で、ゆったりと過ごすことができます。
  • 大牟田市動物園: 動物と触れ合える動物園。子供だけでなく大人も楽しめる、憩いの場です。
  • 焼石山公園: 貴重な地層や植物を観察できる公園。自然学習にも最適です。
  • 三池山: 大牟田市のシンボル的存在である山。山頂からは、大牟田市の街並みや有明海を一望できます。

イベントで賑わう、活気あふれる街

  • おおむた『大蛇山』まつり: 毎年7月下旬に行われる、大牟田市最大の祭り。巨大な大蛇山が街中を練り歩く、迫力満点のイベントです。
  • 三池初市: 毎年3月に行われる、伝統的な市。新鮮な農産物や海産物が並び、多くの買い物客で賑わいます。
  • 近代化遺産一斉公開: 毎年11月3日に行われる、世界遺産「明治日本の産業革命遺産」の公開イベント。普段は立ち入ることができない施設を見学することができます。

未来を見据え、進化を続ける街

大牟田市は、歴史と文化、そして自然を活かし、新たな産業を育成することで、未来に向けて発展を続けています。環境リサイクル産業やテクノパークなど、次世代を担う産業の集積地として、注目を集めています。

また、市民の生活の質の向上にも力を入れており、福祉施設や教育機関の整備、交通網の充実など、様々な取り組みを進めています。

大牟田市へのアクセス

大牟田市へのアクセスは、以下のとおりです。

  • 飛行機: 福岡空港から車で約71分
  • 新幹線: 九州新幹線「新大牟田駅」下車
  • 高速バス: 福岡空港から高速バスで約1時間30分(2021年8月1日より休止)
  • 自動車: 九州自動車道「南関IC」から約10分

大牟田市を訪れてみて

大牟田市は、歴史と文化、そして自然が調和した魅力的な街です。石炭産業の歴史を感じながら、新たな産業の活気も体感できます。ぜひ一度訪れて、大牟田市の魅力を体感してみてください。

大牟田市についてのクイズ

大牟田市がかつて栄えた産業は何ですか?

大牟田市は、1917年に市制施行された福岡県最南端の都市で、かつては三井三池炭鉱の石炭資源を背景に、石炭産業が隆盛を極めました。この時期、石炭化学工業が発展し、1959年には人口が208,887人に達するなど、九州を代表する工業都市として知られていました。しかし、エネルギー革命や環境問題の影響もあり、石炭産業は衰退し、1997年に三井三池炭鉱は閉山されました。現在では、環境リサイクル産業など新たな挑戦が進められており、持続可能な社会の実現に向けた努力が続けられています。

大牟田市に登録されている明治日本の産業革命遺産はどれですか?

大牟田市にある三池炭鉱宮原坑跡は、明治日本の産業革命遺産として世界遺産に登録されています。この史跡は、かつての石炭産業の繁栄や、労働者の過酷な生活を知ることができる貴重な場所です。坑内を見学することで、歴史的な背景や技術の進展を直接体感することができます。また、大牟田市は他にも多くの歴史的建造物や文化財を有しており、訪れる人々に豊かな歴史を伝えています。

大牟田市のシンボル的存在である山は何ですか?

大牟田市のシンボル的存在として知られているのが三池山です。この山は、大牟田市の街並みや有明海を一望できる場所として、多くの人々に愛されています。山頂からの眺めは素晴らしく、自然と触れ合いながらリフレッシュできるスポットにもなっています。また、周辺には貴重な地層や植物を観察できる焼石山公園もあり、自然と歴史を学ぶことができる貴重な場所として、地域の魅力を体現しています。