青森県南津軽郡藤崎町:リンゴの「ふじ」発祥の地、豊かな自然と文化が息づく町

青森県南津軽郡藤崎町は、津軽平野の中央に位置する、人口約14,000人の町です。 リンゴの品種「ふじ」が育成された地として知られ、豊かな自然と歴史、そして活気のある文化が調和する魅力的な場所です。

藤崎町:概要

藤崎町は、青森県南津軽郡に属し、面積は37.29平方キロメートル、人口は約14,000人(2024年7月1日現在)です。町の木はリンゴ、町の花はフジ、町の鳥は白鳥と、自然に恵まれた地域です。

地理

藤崎町は、津軽平野の中央部に位置し、平川と浅瀬石川が流れ、豊かな水資源に恵まれています。周囲には青森市、黒石市、弘前市などの都市があり、交通アクセスも良好です。

隣接自治体

  • 青森市
  • 黒石市
  • 弘前市
  • 北津軽郡板柳町
  • 南津軽郡田舎館村

歴史

藤崎町の歴史は古く、縄文時代から人が住んでいたと考えられています。

主要な歴史年表

  • 1889年(明治22年)4月1日:藤崎村、葛野村、藤越村が合併して藤崎村が発足
  • 1923年(大正12年)5月20日:藤崎村が町制施行して藤崎町となる
  • 1939年(昭和14年):町内の農林省園芸試験場東北支場で「東北7号」(後の「ふじ」)の育成が始まる
  • 1955年(昭和30年)2月1日:藤崎町と十二里村が合併
  • 1956年(昭和31年)8月10日:大字林崎が板柳町から編入
  • 1962年(昭和37年):「東北7号」が「ふじ」と命名され品種登録
  • 2005年(平成17年)3月28日:旧藤崎町と常盤村が合併し、改めて藤崎町が発足
  • 2007年(平成19年):旧浪岡町(青森市浪岡)の増館若柳、増館宮元、郷山前山井、吉野田吉野を青森市から編入

行政

町長と町議会

  • 町長:平田博幸(任期:2023年11月19日まで)
  • 町議会:定数14人(任期:2023年10月8日まで)

地域

人口

藤崎町の人口は、近年減少傾向にあります。2005年の合併以降、人口減少が加速しており、2020年には14,573人となっています。

人口
1970年 18,355人
1975年 17,601人
1980年 17,787人
1985年 17,620人
1990年 17,139人
1995年 16,940人
2000年 16,858人
2005年 16,495人
2010年 16,021人
2015年 15,179人
2020年 14,573人

教育

藤崎町には、小学校3校、中学校2校があります。

小学校

  • 藤崎町立藤崎小学校
  • 藤崎町立藤崎中央小学校
  • 藤崎町立常盤小学校

中学校

  • 藤崎町立藤崎中学校
  • 藤崎町立明徳中学校

閉校

  • 青森県立弘前実業高等学校藤崎校舎(旧:青森県立藤崎園芸高等学校)

産業

藤崎町は、農業が主要産業です。特にリンゴ栽培が盛んで、「ふじ」の産地として知られています。

農業

  • リンゴ(「ふじ」など)
  • ニンニク(ときわにんにく)
  • トマト
  • アスパラガス
  • アルストロメリア
  • こめたま(鶏卵)

商業

町内には、イオン藤崎店、さとちょう常盤店、コメリハード&グリーン藤崎常盤店、薬王堂青森常盤店などの商業施設があります。

交通

鉄道

藤崎町は、JR奥羽本線と五能線が通っており、北常盤駅と林崎駅、藤崎駅があります。

バス

弘南バスが運行しており、弘前市や五所川原市方面への路線があります。

道路

  • 国道7号
  • 国道339号
  • 青森県道38号五所川原黒石線
  • 青森県道110号黒石藤崎線
  • 青森県道131号前坂藤崎線
  • 青森県道136号常盤新山線
  • 青森県道147号増館堂野前線
  • 青森県道196号五林平藤崎線
  • 青森県道199号太田藤崎線
  • 青森県道203号常海橋銀線
  • 青森県道239号藤崎停車場線
  • 青森県道285号浪岡藤崎線(旧国道7号)

観光

観光スポット

藤崎町には、歴史と自然に触れられる魅力的な観光スポットがあります。

  • 唐糸御前史跡公園: 鎌倉時代の武将、源頼朝の伝説が残る史跡公園。画像提供依頼
  • 白鳥ふれあい広場: 冬には多くの白鳥が飛来し、美しい景色を堪能できます。
  • 白鳥観察施設こーやまるくん: 白鳥の生態を観察できる施設です。
  • アイリスガーデン花泉: 約100種、20万株のアイリスが咲き誇る庭園。
  • 藤崎場外: 青森競輪場の場外車券売場です。
  • 常盤ふるさと資料館あすか: 常盤村の歴史や文化を展示する資料館です。

行事・イベント

藤崎町では、一年を通して様々な行事やイベントが開催されています。

  • ながしこ: 毎年2月に行われる伝統的な祭りです。
  • ふじフェスタ: リンゴのイベントで、「ふじ」の名称は藤崎町に因むことから、その歴史や魅力を伝えるイベントです。
  • ときわいきいきまつり: 常盤地区の活性化を目的としたイベントです。
  • 常盤八幡宮年縄奉納裸参り: 常盤八幡宮で行われる伝統的な裸祭です。
  • 津軽花火大会: 約4,000発の花火が夜空を彩ります。
  • 藤崎ねぷた祭: 弘前ねぷたに似たねぷたが町内を練り歩きます。
  • 鍋ワングランプリ: 様々な鍋料理が楽しめるイベントです。
  • ふじさき秋まつり: 秋の味覚を楽しめるイベントです。

出身有名人

藤崎町には、様々な分野で活躍する著名人が数多くいます。

  • 木村守男(元青森県知事・衆議院議員)
  • 木村太郎(元防衛庁副長官・衆議院議員)
  • 木村次郎(国土交通大臣政務官・衆議院議員)
  • 東さくら(女優・タレント)
  • 大ノ里萬助(大相撲)
  • 綾浪徳太郎(大相撲)
  • 大ノ高純市(大相撲)
  • 長内敬(外交官)
  • 佐々木新一(歌手)
  • ケンドー・カシン(プロレスラー)
  • 原崎政人(元プロサッカー選手)

ゆかりの人物

  • 川合勇太郎(民話・口承文芸研究家):青森町出身。藤崎町出身の祖母から聞かされた昔話を方言のまま記録した『津軽むがしこ集』(1930年)、『青森県の昔話』(1972年)などの著作がある。

まとめ

藤崎町は、リンゴの「ふじ」発祥の地として知られ、豊かな自然と歴史、そして活気のある文化が調和する魅力的な町です。観光スポット、行事・イベント、出身有名人など、様々な魅力があります。青森県を訪れる際には、ぜひ藤崎町にも足を運んでみてください。

藤崎町についてのクイズ

藤崎町の町の木は何ですか?

藤崎町の町の木はリンゴです。リンゴはこの地域で非常に重要な作物であり、特に藤崎町で育成されたリンゴの品種「ふじ」は全国的に有名です。町の名称イルターニングにつけて発展し、リンゴ栽培が盛んな地域として後押しされています。藤崎町では、リンゴだけでなくさまざまな農産物も生産されていますが、リンゴはこの地域の象徴的な存在です。観光や地域振興にも力を入れており、リンゴに関連するイベントやフェスティバルも開催されています。これにより、たくさんの観光客が訪れ、地域経済の活性化に貢献しています。

藤崎町が町制施行された年はいつですか?

藤崎町が町制施行されたのは1923年(大正12年)5月20日です。それ以前には藤崎村として存在しており、地域の合併を経て町として発展しました。町制への移行により、藤崎町は地方自治体としての機能を強化し、地域の運営や発展に大きな影響を与えることとなりました。歴史を振り返ると、町制施行後も数度の合併を経て、現在の藤崎町が形成されています。特に、リンゴの品種「ふじ」の育成が始まったのもこの時期で、藤崎町が農業でも重要な地域になっていった分岐点といえます。

藤崎町で盛んに栽培されている作物はどれですか?

藤崎町は特にリンゴ栽培が盛んな地域として知られています。リンゴの中でも「ふじ」は、この地域で初めて育成され、全国的に有名な品種となりました。藤崎町は、リンゴ以外にも米やニンニク、トマトなど多様な農産物が栽培されていますが、リンゴが特にこの町を代表する作物です。新鮮で美味しいリンゴは、地域の観光や産業にも寄与しており、リンゴ関連のイベントも多く開催されています。また、農業を通じた地域振興や観光産業の発展も進められ、地域活性化が図られています。

藤崎町の隣接自治体に含まれないのはどれですか?

藤崎町の隣接自治体に含まれないのは盛岡市です。藤崎町は青森県の南津軽郡に位置しており、青森市、弘前市、黒石市などと隣接しています。盛岡市は岩手県の県庁所在地で、藤崎町とは地理的に離れた場所にあります。この地域は青森県内での交通の要所としても機能しており、多くの観光客が訪れるスポットともなっています。周囲の都市にアクセスしやすい位置にある藤崎町では、亜寒帯気候のもとで豊かな自然環境が育まれており、地域文化や農業の発展も大いに影響されています。