秋田県鹿角市:豊かな自然と伝統文化が息づく、魅力あふれるまち

秋田県の北東端に位置する鹿角市は、雄大な自然と伝統文化が調和した、魅力あふれるまちです。古くは「上津野」と呼ばれ、縄文時代から人々が暮らしてきた歴史を持ち、大湯環状列石などの貴重な遺跡が残されています。近年では、豊かな自然を生かした観光地として注目を集め、温泉やスキー場、森林セラピー基地など、様々な魅力が訪れる人を待ち受けています。

地理と自然

鹿角市は、青森県や岩手県と隣接し、秋田県内で最も面積が広い市町村の一つです。市の中央部には米代川が流れ、花輪盆地と呼ばれる平野が広がっています。盆地には花輪・十和田の市街地が形成され、稲作やリンゴ栽培が盛んです。

花輪盆地から外れると、八幡平や五ノ宮嶽など、標高の高い山々が連なり、雄大な山岳景観が広がります。これらの山々には、茶釜の滝など、多くの美しい滝が点在し、豊かな自然を満喫できます。

また、鹿角市には地熱地帯が点在しており、八幡平温泉郷、大湯温泉郷、湯瀬温泉など、多くの温泉が湧き出ています。温泉は古くから人々に愛されてきたもので、現在でも多くの観光客が訪れています。

気候

鹿角市は、寒暖の差が大きく、冬は厳しい寒さに見舞われます。年間を通して降雪量が多く、特に冬場は積雪量が非常に多いため、特別豪雪地帯に指定されています。

冬には氷点下15℃を下回る気温が観測されることも珍しくありません。一方で、夏は比較的涼しく、過ごしやすい気候です。

歴史

鹿角市は、古くから人々が住んでいた地域であり、縄文時代の遺跡である大湯環状列石が発見されています。その後、古墳時代には多くの古墳が築造され、古代から人が生活していたことを物語っています。

戦国時代には、鹿角四頭と呼ばれる豪族が勢力を拡大し、鹿角一帯を支配していました。江戸時代には南部藩領となり、その後、明治維新を経て秋田県に属するようになりました。

1972年、鹿角郡の4町村が合併して、現在の鹿角市が誕生しました。合併当時の面積は秋田県内最大でしたが、平成の大合併では合併せず、現在の面積は県内8番目となっています。

行政

鹿角市役所は、秋田県鹿角市花輪字荒田にあります。現在の市長は関厚氏です。

歴代市長

氏名 就任 退任 備考
1 阿部新 1972年4月28日 1976年4月27日
2 児玉政吉 1976年4月28日 1980年4月27日
3 阿部新 1980年4月28日 1988年4月27日
4 杉江宗祐 1988年4月28日 2000年4月27日
5 佐藤洋輔 2000年4月28日 2005年6月6日
6 児玉一 2005年7月3日 2021年7月2日
7 関厚 2021年7月3日 現職

姉妹都市・提携都市

  • ショプロン市(ハンガリー ジェール・モション・ショプロン県)
  • 武威市涼州区(中華人民共和国 甘粛省)

経済

鹿角市の経済は、農業、畜産業、観光業が中心となっています。

農業

鹿角市は、リンゴ、セイヨウナシ、サクランボなどの果樹栽培が盛んです。特に、モモは「かづの北限の桃」として、日本で最も出荷時期が遅いブランドとして知られています。

畜産業

鹿角市には、肉牛や豚の飼育が盛んで、「かづの牛」「八幡平ポーク」などのブランド肉が生産されています。

観光業

鹿角市は、豊かな自然と温泉、歴史文化を活かした観光地として発展しています。八幡平温泉郷、大湯温泉郷、湯瀬温泉など、多くの温泉が観光客に人気です。

教育

鹿角市には、中学校5校、小学校10校、高等学校1校があります。

高等学校

  • 秋田県立鹿角高等学校

中学校

  • 鹿角市立十和田中学校
  • 鹿角市立花輪中学校
  • 鹿角市立尾去沢中学校
  • 鹿角市立八幡平中学校

小学校

  • 鹿角市立十和田小学校
  • 鹿角市立大湯小学校
  • 鹿角市立花輪小学校
  • 鹿角市立柴平小学校
  • 鹿角市立尾去沢小学校
  • 鹿角市立八幡平小学校

その他

  • 秋田県立比内支援学校かづの校
  • 第二北部自動車学校

交通

鹿角市には、JR東日本花輪線が通っており、鹿角花輪駅が中心駅となっています。また、東北自動車道が通り、湯瀬PA、鹿角八幡平IC、花輪SAが設置されています。

鉄道

  • JR東日本 花輪線

バス

  • 秋北バス
  • 十和田タクシー

道路

  • 東北自動車道
  • 国道103号
  • 国道104号
  • 国道282号
  • 国道341号
  • 国道454号

文化

鹿角市には、豊かな伝統文化が息づいています。

伝統芸能

  • 花輪ばやし:国の重要無形民俗文化財、ユネスコの無形文化遺産、日本三大ばやしのひとつ
  • 毛馬内の盆踊:国の重要無形民俗文化財、ユネスコの無形文化遺産、秋田県の三大盆踊りのひとつ
  • 大日堂舞楽:国の重要無形民俗文化財、ユネスコの無形文化遺産

郷土料理

  • きりたんぽ:鹿角市発祥とされる郷土料理
  • けいらん:鶏肉と野菜を煮込んだ、鹿角市の郷土料理

観光スポット

鹿角市には、自然、温泉、歴史文化など、様々な観光スポットがあります。

自然

  • 八幡平:雄大な山岳景観を誇る国立公園
  • 茶釜の滝:落差60mの美しい滝
  • 大湯環状列石:縄文時代の遺跡、世界遺産

温泉

  • 八幡平温泉郷:多くの温泉旅館が立ち並ぶ、人気の温泉郷
  • 大湯温泉郷:源泉かけ流しの温泉が楽しめる
  • 湯瀬温泉:歴史ある温泉地

歴史文化

  • 史跡尾去沢鉱山:かつては活気のある鉱山でしたが、今は鉱山跡として観光地化されています。
  • 旧関善酒店主屋:国の登録有形文化財に指定された、江戸時代の商家

まとめ

鹿角市は、豊かな自然と伝統文化が調和した、魅力あふれるまちです。温泉やスキー場、森林セラピー基地など、様々な観光スポットがあり、自然を満喫したり、歴史文化に触れたり、様々な体験ができます。秋田県を訪れる際には、ぜひ鹿角市にも足を運んでみてください。

鹿角市についてのクイズ

鹿角市が位置する日本の都道府県はどこですか?

鹿角市は秋田県の北東端に位置する市です。秋田県は東北地方にあり、美しい自然環境と伝統的な文化が豊かに息づく地域です。鹿角市は特に、縄文時代からの歴史を持ち、貴重な遺跡が残されていることが特徴です。市の名前には「鹿」が含まれ、周囲の豊かな自然環境が反映されています。秋田県自体は、また美味しい食文化や温泉地としても知られています。鹿角市もその一環として、訪れる人に多様な体験を提供しています。

鹿角市の農業で盛んな果物は何ですか?

鹿角市ではリンゴ、セイヨウナシ、サクランボなどの果樹栽培が盛んです。特にリンゴは秋田県内でも有名であり、鹿角市の気候条件に適しているため、良質なリンゴが生産されています。また、鹿角市特産の「かづの北限の桃」は、日本で最も出荷時期が遅いブランドとして知られ、多くの人々に愛されています。これらの農産物は、地元経済や観光にも大きな影響を与えており、多くの観光客が訪れる要因にもなっています。

鹿角市の伝統的な郷土料理に含まれないのはどれですか?

鹿角市の郷土料理として有名なのは「きりたんぽ」と「けいらん」です。きりたんぽは、秋田県独特の料理で、潰したご飯を棒に巻きつけて焼いたものです。それに比べて、けいらんは鶏肉と野菜を煮込んだ料理です。一方、味噌ラーメンは北海道や青森県の伝統的な料理で、鹿角市特有のものではありません。鹿角市を訪れた際には、郷土料理を初めとする地元の食文化を楽しむことができるでしょう。

鹿角市で有名な温泉地はどれですか?

鹿角市には八幡平温泉郷をはじめとした多くの温泉地があります。八幡平温泉郷は、豊かな自然に囲まれた人気の温泉地で、多くの温泉旅館が立ち並び、観光客に人気があります。温泉は古くから地元の人々にも愛されており、栄養豊富な温泉水が源泉かけ流しで楽しめる場所も点在しています。これに対して、草津温泉や有馬温泉はそれぞれ群馬県と兵庫県に位置する、日本でも有名な温泉地ですが、鹿角市には含まれません。