山梨県最東端に位置する上野原市は、人口約2.1万人の静かで美しい街です。都心からアクセスしやすい立地でありながら、雄大な自然と歴史に彩られた魅力あふれる場所として知られています。
地理：豊かな自然に抱かれた街
上野原市は、相模川（桂川）に沿って形成された河岸段丘に位置し、市街地は段丘上に広がっています。そのため、市街地へ向かうには急坂を登る必要があり、独特の景観を生み出しています。
山岳地帯：ハイキングや登山を楽しむ
上野原市は、標高1,000m級の山々に囲まれた山岳地帯に位置しています。四季折々の美しい自然を満喫できるハイキングコースや登山道が数多く存在し、アウトドア愛好家から人気を集めています。
主な山:
- 生藤山（990.3m）: 春には桜が咲き乱れ、多くの観光客で賑わいます。
- 三国山（960m）: 山頂にはテーブルとベンチがあり、景色を眺めながら休憩できます。
- 軍刀利山（950m）: 広い山頂広場があり、お弁当を広げてゆっくりと過ごせる場所です。
- 熊倉山（966m）:
- 槇寄山（1188.2m）:
- 土俵岳（1005.2m）:
- 丸山（1098.3m）:
- 三頭山（1531m）: 日本三百名山、山梨百名山に選定されている山です。
主な峠:
- 三国峠: 笹尾根に位置する峠です。
- 浅間峠: 笹尾根に位置する峠です。
- 日原峠: 笹尾根に位置する峠です。
- 小棡原峠: 笹尾根に位置する峠です。
- 笛吹峠: 笹尾根に位置する峠です。
- 西原峠: 笹尾根に位置する峠です。
- 鶴峠: 上野原市側の三頭山の登山口です。
河川：豊かな水をたたえる
上野原市を流れる主な川は、相模川（桂川）、鶴川、仲間川、秋山川です。これらの川は、豊かな水をたたえ、周辺の自然環境を潤しています。
湖沼：静寂に包まれた湖
上野原市には、月見が池という静寂に包まれた湖があります。周囲の豊かな自然と調和し、美しい景色を創り出しています。
歴史：古くから人々が暮らしてきた街
上野原市は、古くから交通の要衝として栄えてきました。甲州街道が通り、宿場町として賑わっていた時代には、多くの文化が育まれ、現在も歴史を感じさせる史跡や建造物が数多く残されています。
沿革：上野原市の歩み
上野原市の歴史は、古くは平安時代にまで遡ります。
- 平安時代: 当地の地名が文献に初めて登場します。
- 江戸時代: 甲州街道の宿場町として発展します。
- 明治時代: 町制を施行します。
- 平成17年（2005年）: 北都留郡上野原町と南都留郡秋山村が合併し、上野原市が発足します。
文化：伝統と現代が融合する街
上野原市には、古くからの伝統文化と現代の文化が融合した独自の文化が育まれています。
祭事・催事：地域の人々の活力を象徴する
上野原市では、一年を通して様々な祭事や催事が開催されています。
- 無生野の大念仏: 秋山地区で行われる伝統的な祭事で、国の重要無形民俗文化財に指定されています。
- 牛倉神社祭典: 毎年9月に行われる、地域の人々にとって大切な祭典です。
- 棡原獅子舞: 毎年10月に行われる、伝統的な獅子舞です。
名産・特産：地元の食材を活かした美味しさ
上野原市には、地元の食材を活かした美味しい名産品や特産品があります。
- まんじゅう: 酒まんじゅうや王の入まんじゅうなど、種類豊富なまんじゅうが楽しめます。
- ゆず: 上野原市は、ゆずの産地として知られています。
- 船守最中: 地元の特産品であるゆずを使った最中です。
- 木の実煎餅: 昔懐かしい味わいの煎餅です。
- せいだのたまじ: 棡原地区の伝統的な郷土料理です。
長寿の村：棡原地区の健康長寿
上野原市の棡原地区は、かつて「長寿の村」として知られていました。自然豊かな環境と、伝統的な食生活が長寿の秘訣と考えられています。
食生活：健康長寿を支える伝統的な食文化
棡原地区の人々は、古くから雑穀や野菜中心の自給的な食生活を送ってきました。特に、地元で栽培される「せいだのたまじ」という小粒いもを皮ごと甘辛く煮込んだ郷土料理は、健康長寿を支える重要な食文化の一つです。
健康長寿の秘訣：自然と食生活の調和
棡原地区の長寿は、自然豊かな環境と、伝統的な食生活が調和した結果と考えられています。自然に囲まれた環境で育まれた新鮮な食材を、伝統的な方法で調理し、食べることで、健康を維持してきたのです。
観光スポット：自然と歴史を満喫
上野原市には、自然と歴史を満喫できる魅力的な観光スポットが数多くあります。
軍刀利神社：雄大な自然と歴史を感じさせる
軍刀利神社は、熊倉山、三国山、生藤山へのハイキング登山口に位置し、樹齢500年の巨木「軍刀利神社のカツラ」がシンボルとなっています。
ふるさと長寿館：棡原の食文化と歴史に触れる
ふるさと長寿館は、棡原地区の伝統的な食文化や歴史を学ぶことができる交流施設です。ここでは、地元の食材を使った郷土料理「おふくろ定食」を味わうことができます。
月見が池：静寂に包まれた美しい風景
月見が池は、周囲の豊かな自然と調和し、美しい景色を創り出しています。静寂に包まれた湖畔で、ゆったりと時間を過ごすことができます。
秋山温泉：温泉で日々の疲れを癒す
秋山温泉は、日々の疲れを癒すのに最適な温泉です。温泉の成分は、神経痛、筋肉痛、関節痛などに効果があるとされています。
まとめ
上野原市は、豊かな自然と歴史に彩られた魅力あふれる街です。ハイキングや登山、温泉、歴史探訪など、様々な楽しみ方ができます。都心からアクセスしやすい立地も魅力です。ぜひ、上野原市を訪れて、自然と歴史、そして文化に触れてみてください。
上野原市についてのクイズ
上野原市の地理的特徴は何ですか？
上野原市は、相模川（桂川）に沿って形成された河岸段丘に位置しています。この地形により、市街地は段丘の上に広がっており、観光客は市街地へ向かうために急坂を登る必要があります。この独特の景観は、上野原市ならではの特長で、山々に囲まれた自然環境を享受することができるため、アウトドア活動が活発です。周囲の四季折々の美しさとともに、この段丘上に広がる街は、訪れる人々に静かで美しい印象を与えています。アクセスの良さと相まって、都市生活の喧騒から離れた休息の場としても評価されています。
上野原市の主な山の中で、日本三百名山、山梨百名山に選定されている山はどれですか？
上野原市にある三頭山（標高1531m）は、日本三百名山および山梨百名山に選定されている重要な山です。この山は、高い標高と独特な風景から、登山者に人気があります。特に、山頂からの眺望は素晴らしく、多くの観光客やアウトドア愛好家が訪れます。春には新緑、秋には紅葉と、四季折々の美しい景色を楽しむことができるため、多くのハイカーに親しまれています。更に、三頭山への登山路は整備されており、登山初心者でもアクセスしやすい点も魅力の一つです。
上野原市に流れる主な川はどれですか？
上野原市を流れる主な川は、相模川（桂川）です。この川は、地域の natural environmentを潤し、周囲の美しい自然景観に寄与しています。相模川は、その豊かな水源により、多様な生態系を形成しており、釣りや水遊び、澄んだ水面を楽しむレジャー活動にも利用されています。また、相模川の流域には、ハイキングコースやキャンプ場も点在しており、訪れる人々に自然体験を提供しています。これにより、上野原市は自然愛好家やアウトドア志向の人々に人気の目的地となっています。
上野原市の祭事で、国の重要無形民俗文化財に指定されているものは何ですか？
上野原市の「無生野の大念仏」は、国の重要無形民俗文化財に指定されている伝統的な祭事です。この祭事は、秋山地区で行われ、多くの地域住民が参加します。無生野の大念仏は、古くから受け継がれてきた習わしであり、地域の人々にとって特別な意味を持っています。祭りの開催中には、色とりどりの衣装をまとった神楽や踊りが披露され、見物客を楽しませます。このような文化的行事を通して、地域の人々は絆を深め、伝統を次世代に継承していく役割を果たしています。
