網走市(あばしりし)は、北海道東部(道東地方)に位置する、オホーツク海に面した美しい街です。オホーツク総合振興局の所在地であり、豊かな自然、歴史、文化を有する魅力的な観光地としても知られています。流氷が漂う冬の絶景、歴史的建造物である網走監獄、そして新鮮な海の幸や特産品など、網走には訪れる人を魅了するものが数多く存在します。
網走の魅力を深掘り!
壮大な自然と多様な景観
網走市は、オホーツク海の雄大な景色を望む海岸線と、内陸部の広大な湖沼、緑豊かな森など、多様な自然景観に恵まれた街です。
冬の絶景:流氷
オホーツク海に面した網走市は、1月中旬から3月下旬にかけて流氷が接岸することで知られています。流氷が海面を覆い尽くす壮大な景色は、まさに圧巻です。
- 流氷観光砕氷船「おーろら」: 流氷に近づき、その迫力を体感できる観光船。
- 流氷ウォーク: 流氷が接岸した海岸を歩く体験。
春の息吹:水芭蕉
4月中旬から5月上旬にかけて、網走湖周辺では水芭蕉(ミズバショウ)が咲き乱れます。白い花が群生する風景は、春の訪れを感じさせてくれます。
秋の彩り:サンゴ草
9月には、能取湖や濤沸湖の湖岸がサンゴ草(アッケシソウ)の鮮やかな紅色に染まります。特に、卯原内のサンゴ草群生地は「日本紅葉の名所100選」にも選ばれているほどです。
その他の自然スポット
- 天都山: 網走市街を一望できる展望台。
- 網走湖: 市街地からほど近い、豊かな生態系を持つ湖。
- 能取湖: 海跡湖であり、サンゴ草群落や野鳥観察などが楽しめる。
- 能取岬: オホーツク海に突き出た岬で、絶景ポイントとして人気。
- 濤沸湖: ラムサール条約湿地にも登録されている、水鳥の宝庫。
監獄の歴史と文化
網走市は、明治時代に建設された網走監獄(博物館網走監獄)で知られています。厳しい環境下で囚人たちが暮らしていた様子を、当時の建物や資料を通じて知ることができます。
- 旧網走監獄庁舎: 1890年(明治23年)に建設された、国の重要文化財に指定されている建造物。
- 五翼放射状舎房: 監獄の中心となる舎房で、その独特な構造は当時の監獄の厳しさを物語っています。
- 教誨堂: 囚人たちが宗教的な教えを受けるために使われた建物。
網走監獄は、映画やドラマの舞台としても有名で、現在では重要な観光スポットとなっています。
豊かな食文化
網走市は、新鮮な海の幸、豊かな農産物、そして特産品など、食の宝庫でもあります。
オホーツク海の恵み
- オホーツクサーモン(カラフトマス): 網走沖で獲れる新鮮なサーモン。
- ホタテ: 大きくて肉厚なホタテが有名。
- ワカサギ: 網走湖で獲れる、地元で人気の魚。
- シジミ: 濤沸湖で獲れる、貴重なシジミ。
- カニ: 毛ガニ、タラバガニなど、冬の時期には新鮮なカニが楽しめます。
農産物
- 小麦: 北海道有数の小麦産地であり、網走産小麦を使用したパンやお菓子も人気です。
- 馬鈴薯(ジャガイモ): 網走市は、馬鈴薯の栽培が盛んな地域です。
- テンサイ: 砂糖の原料となるテンサイも、網走市の特産物の一つです。
特産品
- 網走ビール: 網走市で製造される地ビール。
- オホーツクあばしり和牛: 網走市で育てられたブランド和牛。
- 白魚醤油: オホーツクサーモンと塩だけで熟成、ろ過した天然の調味料。
監獄の歴史、豊かな自然、そして食文化を満喫できる観光スポット
網走市には、歴史、自然、食文化など、様々な魅力が詰まっています。
- 博物館網走監獄: 網走監獄の歴史と文化を学ぶことができます。
- 北海道立北方民族博物館: 北方民族の文化や歴史について知ることができます。
- オホーツク流氷館: 流氷に関する展示や映像を見ることができます。
- 網走市立美術館: 網走をテーマにした作品や、地元作家の作品などが展示されています。
- 網走市立郷土博物館: 網走の歴史や文化について学ぶことができます。
- モヨロ貝塚館: オホーツク文化最大の遺跡であるモヨロ貝塚について展示されています。
- 濤沸湖水鳥・湿地センター: 濤沸湖の自然や水鳥について知ることができます。
網走市は、歴史と自然、そして食文化を満喫できる、魅力的な観光地です。ぜひ訪れて、網走の素晴らしさを感じてください。
網走市についてのクイズ
網走市で冬の絶景として知られている現象は何ですか?
網走市の冬の絶景として知られているのは「流氷」であり、毎年1月中旬から3月下旬にかけてオホーツク海に接岸します。この流氷の光景は、氷の塊が海面を覆い尽くし、壮大な景色を描き出します。流氷を体感できる観光船「おーろら」や、流氷が接岸した海岸を直接歩くことができる「流氷ウォーク」などのアクティビティも人気が高いです。流氷の観光資源はこの地域の特異性を代表するもので、国内外から多くの観光客を惹きつける魅力となっています。流氷が形成される背景には、オホーツク海の厳しい自然環境があり、冬の寒さと海水の塩分濃度が影響しています。
網走監獄の重要な建物の一つで、国の重要文化財に指定されているのはどれですか?
網走監獄に存在する「旧網走監獄庁舎」は、1890年(明治23年)に建設され、国の重要文化財に指定されています。この建物は、明治時代における日本の刑務所の制度や建築様式を示す貴重な存在であり、当時の法律や社会状況を反映しています。訪れる観光客は、その重厚な外観や独特のデザインに目を奪われることでしょう。また、監獄の歴史を学ぶための資料も多く展示されており、網走市の歴史を知る上で欠かせないスポットでもあります。この場所は映画やドラマの撮影地にもなっており、文化遺産としての価値も高まっています。
網走市で春に水芭蕉が咲き乱れる場所はどこですか?
春の訪れを感じることができるのは、網走市の「網走湖周辺」であります。ここでは、4月中旬から5月上旬にかけて水芭蕉が咲き乱れ、白い花が美しい景観を作り出します。水芭蕉は湿地や水辺に生育する植物で、その独特の形と白い花は春の象徴的な光景となっています。この地域の豊かな自然環境がこの花の生育を支えており、訪れる人々にとって特別な体験になります。春の暖かさを感じながら、自然の美しさに触れることができる絶好のスポットです。水芭蕉のシーズンには、多くの観光客や写真愛好家がこの自然景観を求めて訪れます。
網走市特産品の一つで、「オホーツクあばしり和牛」はどのような食材ですか?
「オホーツクあばしり和牛」は、北海道網走市で育てられるブランド和牛で、特にその肉質の良さが評価されています。良質な肉牛を育成するために、自然環境が整った地域で飼育され、適切な飼料と健康管理が行われています。オホーツク海の冷たい風と豊かな自然が育むこの和牛は、脂肪交雑が美しく、旨味が凝縮されているのが特徴です。地元の飲食店では、この和牛を使ったさまざまな料理が提供されており、訪れた際にはぜひ味わいたい絶品食材の一つです。網走市の食文化を体験する上で、オホーツクあばしり和牛は欠かせない存在で、観光客にも人気があります。