奥三河の秘境!愛知県の東栄町で過ごす豊かな時間

雄大な山々に囲まれた愛知県の北東部、奥三河と呼ばれる東三河地方山間部に位置する東栄町。豊かな自然と歴史、そして温かい人々が出迎えてくれる、静かで穏やかな町です。都会の喧騒を離れ、ゆったりと自然に親しみながら、心身ともにリフレッシュできる、そんな魅力あふれる東栄町をご紹介します。

概要

東栄町は、かつて宝飯郡に属していましたが、現在は北設楽郡に属しています。町内には、霜月神楽の伝統芸能である「花祭」が残されており、古くからの伝統文化を大切に守り続けています。町役場のある大字本郷は、商業、公共交通、教育の拠点として賑わいをみせています。

地理

東栄町は、標高700メートルから1000メートル程度の山々に囲まれた設楽盆地に位置しています。町内には、1016メートルの明神山をはじめ、大岩岳、小岩岳、神野山、大鈴山など、雄大な山々が連なっています。町域の約93%は山林で占められており、豊かな緑に覆われています。

山地

  • 明神山: 東栄町最高峰。
  • 大岩岳: 迫力ある岩場が特徴。
  • 小岩岳: 標高は低いながらも、登山道が整備されている。
  • 大鈴山: 大千瀬川の源流となる山。
  • 神野山: 山頂からは、周囲の山々を一望できる。

河川

  • 大千瀬川: 天竜川水系。煮え渕ポットホールなど、見どころが多い。
  • 振草川: 大千瀬川支流。
  • 御殿川: 大千瀬川支流。

地域

町内の大字

  • 月 (旧御殿村)
  • 中設楽 (旧御殿村)
  • 東薗目 (旧園村)
  • 西薗目 (旧園村)
  • 御園 (旧園村)
  • 足込 (旧園村)
  • 下田 (園村・下川村にそれぞれあった下田が統合)
  • 川角 (旧下川村)
  • 本郷 (旧本郷町)
  • 奈根 (旧本郷町)
  • 三輪 (旧三輪村奈根・長岡)
  • 振草 (旧振草村古戸・上粟代・下粟代・小林)

歴史

東栄町は、古くから人々が暮らし、豊かな歴史を育んできた地域です。

江戸時代

江戸時代には、現町域にあった村は、一部が寺社領であった他は幕府領でした。

沿革

明治時代から昭和時代にかけて、東栄町は様々な変遷を経て現在の姿となりました。

  • 1889年(明治22年)10月1日: 町村制の施行に伴い、北設楽郡本郷村御殿村園村三輪村振草村が発足。
  • 1900年(明治33年)7月16日: 本郷村の一部(下田、川角)が分村し、下川村が発足。
  • 1921年(大正10年)10月1日: 本郷村が町制を施行し、本郷町が発足。
  • 1955年(昭和30年)4月1日: 本郷町、下川村、御殿村、園村の各村が合併し、東栄町が発足。
  • 1956年(昭和31年)7月1日: 東栄町が三輪村の一部(奈根、長岡)を、大字三輪として編入。
  • 1956年(昭和31年)9月30日: 東栄町が振草村の一部(古戸、上粟代、下粟代、小林)を、大字振草として編入。

行政

東栄町は、町長と町議会によって運営されています。

町長

現在の町長は、村上孝治氏です。2015年4月27日に就任し、2021年8月8日に行われた出直し町長選で3選を果たしました。

議会

東栄町議会は、町民の代表によって構成され、町政に関する議決権を行使しています。

対外関係

東栄町には姉妹都市や提携都市はありません。

施設

東栄町には、住民の生活を支える様々な施設が整備されています。

医療

  • 東栄医療センター: 町民の健康を守る重要な拠点です。

教育

  • 東栄町立東栄小学校: 町内唯一の小学校です。
  • 東栄町立東栄中学校: 町内唯一の中学校です。

文化施設

  • 東栄町世界野生動物館: 世界各国の野生動物の剥製や標本を展示しています。
  • 花まつりの館: 東栄町の花祭に関する展示を行っています。
  • 東栄町総合社会教育文化施設: 図書館、体育館、文化ホールなどを備えています。

その他

  • 東栄郵便局: 郵便業務の拠点です。
  • 東栄町森林組合: 林業の振興を担っています。
  • JA愛知東東栄支店: 農業の支援を行っています。

経済

東栄町は、山間部にあるため、農業、林業、鉱業などが主要産業となっています。

第一次産業

  • 農業: 藪北茶、コンニャク、シイタケなどの栽培が盛んです。
  • 林業: 山林資源を活用した木材加工などが行われています。

第二次産業

  • 工業: 木材加工、鉱業などが行われています。

第三次産業

  • 商業: 中心部には、スーパーマーケットや飲食店などが集まっています。
  • 観光: 自然豊かな環境を生かした観光業が発展しています。

交通

東栄町は、公共交通機関が限られていますが、町内にはバス路線が運行されています。

鉄道

  • JR飯田線: 東栄駅が町内唯一の駅です。

バス

  • おでかけ北設: 東栄町営バス、設楽町営バス、豊根村営バスの共同運行による路線バスです。

道路

  • 三遠南信自動車道: 東栄町には東栄ICがあります。
  • 国道151号: 別所街道の別名があります。
  • 国道473号: 東栄町と新城市を結んでいます。

観光

東栄町には、豊かな自然と歴史を感じることができる観光スポットがたくさんあります。

名所・旧跡

  • 設楽城: 東栄町の歴史を語る上では欠かせない城跡です。
  • 龍洞院: 美しい庭園を持つ寺院です。
  • 槻神社: 古くから地元の人々に崇敬されてきた神社です。
  • 八坂神社: 境内には、樹齢数百年の巨木がそびえています。

観光スポット

  • 煮え渕ポットホール: 大千瀬川上流にある甌穴で、愛知県の天然記念物に指定されています。
  • 蔦の渕: 「奥三河のナイアガラ」の異名を持つ滝です。
  • スターフォーレスト御園: 天文台と宿泊施設を兼ねた施設です。
  • 花まつりの館: 東栄町の花祭に関する展示を行っています。
  • 東栄町世界野生動物館: 世界各国の野生動物の剥製や標本を展示しています。

文化・名物

東栄町には、古くからの伝統文化や独自の文化が息づいています。

祭事・催事

  • 花祭: 毎年11月から3月にかけて行われる、国の重要無形民俗文化財に指定されている神楽です。
  • チェンソーアート: 東栄町は日本のチェンソーアート発祥の地と呼ばれ、毎年5月最後の土日に世界大会が開かれます。

名産・特産

  • もりそば: 東栄町の名物料理です。

東栄町で過ごす豊かな時間

東栄町は、都会の喧騒を離れて、ゆったりと自然に親しむことができる魅力的な町です。雄大な山々や清流を眺めながら、心身ともにリフレッシュできるでしょう。歴史ある文化に触れたり、地元の人々との触れ合いを楽しんだり、東栄町ならではの体験を満喫してください。

東栄町についてのクイズ

東栄町はどの地域に位置していますか?

東栄町は愛知県の北東部に位置し、奥三河と呼ばれる地域に属しています。奥三河は、その名の通り、山々に囲まれた静かな自然が広がる地域であり、豊かな歴史と文化が息づいています。特に、自然豊かな環境は、都会の喧騒を離れた人々にとって心身をリフレッシュさせる場となっており、ゆったりと過ごすことができる魅力があります。また、山々の中でも大きな存在感を持つ明神山をはじめとした雄大な風景が広がっているため、アウトドア活動や登山など、多様な楽しみ方ができるのも奥三河の特徴です。

東栄町の主要な河川はどれですか?

東栄町の主要な河川は大千瀬川です。大千瀬川は天竜川水系に属し、東栄町内を流れる重要な川であり、地域の水資源としての役割を果たしています。また、大千瀬川には煮え渕ポットホールと呼ばれる甌穴が存在し、愛知県の天然記念物に指定されています。このような自然の見どころがある川は、東栄町が抱える豊かな自然環境の一部であり、地元住民だけでなく観光客にも訪れる価値があります。森の中の川や小さな滝など、緑に囲まれた清流の景観は、その美しさに思わず足を止めてしまうでしょう。

東栄町の町長は誰ですか?

東栄町の町長は村上孝治氏です。彼は2015年に町長に就任し、その後の選挙でも支持を得て再選を果たしました。村上町長は、町民の生活向上や地域活性化に向け、多様な行政施策を推進してきました。地域の課題解決に取り組む姿勢は、住民からの信頼を集める要因となっています。また、町元気を育む施策や地域文化の発展にも力を入れており、山間部ならではの特色を活かした振興策を実行しています。彼のリーダーシップの下で、東栄町は地域の特性を生かした持続可能な発展に向けた道を模索しているのです。

東栄町で行われる祭りは何ですか?

東栄町で行われる祭りは「花祭」です。この祭りは毎年11月から3月にかけて開催されており、国の重要無形民俗文化財に指定されています。花祭は、神楽の形式を持つ伝統行事であり、地域住民が協力して行う重要なイベントです。祭りでは、神楽が演じられ、地元の文化や伝統が伝承されています。出席者たちは、地域の結束を深め、共に楽しむ機会としても大切にしています。花祭はその美しさだけでなく、歴史的背景を持つ祭りとしても、訪れる人々に大きな感動を与えています。さらに、祭りを通じて地域が育む文化や絆の大切さを知らしめる役割も果たしています。