静岡県の中部に位置する静岡市は、県庁所在地であり、政令指定都市の一つ。温暖な気候と豊かな自然に恵まれた静岡市は、歴史、文化、産業が融合した魅力的な都市として知られています。
静岡市の概要
静岡市は、東京と名古屋の太平洋ベルト地帯のほぼ中間に位置し、静岡県の東西間でもほぼ中央に位置しています。駿河湾から日本平、静岡平野や清水平野を経て赤石山脈（南アルプス）の県境まで南北に繋がる広大な市域は、温暖な気候に恵まれ、一年を通して晴れ間が広がる穏やかな気候です。
2003年4月1日、旧静岡市と旧清水市の新設合併により現在の静岡市が誕生し、2005年4月1日には全国14番目（県内初）の政令指定都市に移行しました。県内では浜松市に次ぐ人口を有し、静岡・浜松大都市圏の中核都市として、商業都市、ビジネス都市としての役割を担っています。
静岡駅周辺には静岡都心と呼ばれる中心市街地が形成されており、清水港周辺には清水都心と呼ばれるもう一つの都市圏が広がっています。さらに、東静岡・草薙副都心では、文化教育拠点としての整備が進められています。
静岡市は、世界遺産に登録された三保の松原や駿府城、清水港、静岡浅間神社、国宝に指定された久能山東照宮、日本夜景遺産(自然夜景遺産)に認定された日本平、登呂遺跡、オクシズ（奥静岡エリア）など多くの観光資源を有しています。毎年、大道芸ワールドカップin静岡や静岡まつりなど、100万人以上の参加者が集まる大規模イベントが開催され、静岡ホビーショーなども開催されるなど、県内屈指の観光都市として賑わっています。
静岡市の歴史
静岡市は、古くから交通の要衝として栄えてきました。
- 古代 : 日本武尊の東国平定の伝説や、白村江の戦いで活躍した廬原君など、古代史の重要な舞台となりました。
- 中世 : 今川氏が駿河国の守護となり、静岡市は今川氏の拠点として発展しました。
- 近世 : 徳川家康が駿府城を築城し、駿府政権を敷いたことから、江戸・上方（京・大坂）に並ぶ大都市として繁栄しました。
- 近代 : 明治時代には、静岡市は県庁所在地となり、産業都市として発展しました。特に、清水港は重要な港湾都市として、多くの工場が立地し、発展しました。
- 現代 : 静岡市は、政令指定都市として、さらに発展を続けています。
静岡市の地理
静岡市は、三方を山に囲まれ、南は駿河湾に面しています。市域の80%を占める山林地帯と、人口の98%が集中する市街地という、対照的な地形が特徴です。
山地
静岡市には、間ノ岳や塩見岳など標高3000メートルを超える南アルプスの山々から、市街地にある日本平や賤機山まで、大小さまざまな山々が連なっています。
河川
静岡市を流れる主な河川には、大井川、安倍川、藁科川などがあります。これらの河川は、静岡市の歴史や文化、産業と深く関わってきました。
気候
静岡市は、温暖な太平洋側気候に属し、年間を通して温暖で穏やかな気候です。雪が少なく、年間を通して日照時間が長いことも特徴です。
静岡市の政治
行政
静岡市は、市長を首長とする、政令指定都市です。
議会
静岡市議会は、定数48の議員で構成されています。市政に関する議決権を有し、市長と共に静岡市の行政を担っています。
静岡市の経済
静岡市は、製造業、商業、観光業など多岐にわたる産業が活発な都市です。
第一次産業
静岡市は、古くから茶葉の産地として知られており、特に安倍川上流地域では「静岡茶」と呼ばれる良質な茶葉が生産されています。近年では、ワサビや柑橘類などの栽培も盛んです。
第二次産業
清水港を擁する静岡市は、東海工業地域の中核都市として、自動車部品や化学製品、食品などの製造業が盛んです。
第三次産業
静岡市は、商業都市としても発展しており、静岡駅周辺には大型商業施設や商店街が集中しています。また、観光業も重要な産業であり、年間2500万人以上の観光客が訪れます。
静岡市の文化
静岡市は、歴史と文化が息づく都市として、多くの文化施設や伝統芸能、イベントがあります。
文化施設
静岡市には、美術館、博物館、図書館、音楽ホールなどの文化施設が数多くあり、芸術や文化に触れる機会が豊富です。
祭り
静岡市では、静岡まつりや大道芸ワールドカップin静岡など、年間を通して様々な祭りやイベントが開催されています。
特産品
静岡市には、静岡茶、ワサビ、静岡おでん、駿河竹千筋細工、ひな人形など、多くの特産品があります。
静岡市の交通
静岡市は、鉄道、バス、高速道路など、交通網が整備されています。
空港
静岡市には、静岡空港があります。
鉄道
静岡市には、JR東海道新幹線、JR東海道本線、静岡鉄道静岡清水線が乗り入れています。
バス
静岡市には、しずてつジャストライン、富士急静岡バス、山梨交通などの路線バスが運行しています。
道路
静岡市には、東名高速道路、新東名高速道路、中部横断自動車道など、多くの高速道路が通っています。
静岡市の観光
静岡市は、豊かな自然と歴史、文化を満喫できる観光都市です。
景勝地
静岡市には、三保の松原、日本平、駿府城、登呂遺跡など、多くの景勝地があります。
温泉
静岡市には、梅ヶ島温泉、井川赤石温泉など、多くの温泉があります。
静岡市に関連する著名人
静岡市には、多くの著名人が生まれています。
- さくらももこ（漫画家）
- 森理世（モデル・タレント）
- 春風亭昇太（落語家）
- 明日海りお（宝塚歌劇団）
静岡市へのアクセス
静岡市には、新幹線、飛行機、高速バスなどでアクセスできます。
- 新幹線: 東京駅から約2時間
- 飛行機: 静岡空港へ。東京、大阪などからアクセスできます。
- 高速バス: 東京、名古屋、大阪などからアクセスできます。
まとめ
静岡市は、温暖な気候と豊かな自然、歴史、文化、産業が融合した、魅力あふれる都市です。ぜひ、静岡市を訪れて、その魅力を体感してみてください。
静岡市についてのクイズ
静岡市が政令指定都市に移行した年はいつですか？
静岡市は2005年4月1日に全国14番目の政令指定都市に移行しました。それ以前は、旧静岡市と旧清水市が2003年4月1日に合併し、新たに統合された市として存在していました。この政令指定都市への移行によって、静岡市はより多くの自治権を持つようになり、人口や経済の面でも大きな発展が期待されるようになりました。これにより市の行政機能が強化され、地域の発展に寄与することが可能となったのです。静岡市は、しっかりとしたインフラやさまざまな産業を持つ中核都市としての地位を築きあげていきました。
静岡市を流れる主な河川の1つに含まれないのはどれですか？
静岡市を流れる代表的な河川には、大井川、安倍川、藁科川の3つがありますが、信濃川は含まれません。大井川は静岡市のシンボル的な河川であり、長い歴史を持つ重要な河川です。安倍川は市の東部を流れる河川で、地域の水源として重要な役割を果たしています。藁科川は清水区に位置し、美しい自然が楽しめる場所でもあります。これらの河川は、静岡市の発展において重要な役割を持ち、文化や経済にも深く影響しています。信濃川は長野県を流れる大きな河川で、静岡市とは直接的な関連がありません。
次のうち、静岡市の主な特産品はどれですか？
静岡市の特産品として広く知られているのは「静岡茶」です。静岡茶は、品質が高く、全国的に評価されている日本茶の一つです。特に静岡市の安倍川上流地域は良質な茶葉の産地として名高く、ここで栽培される茶葉はその香りと味わいが自慢です。また、静岡市ではワサビや柑橘類などの栽培も行われていますが、静岡茶が特に有名です。トマトやメロンは日本全国で栽培されていますが、静岡市の特産品とは言えません。このように、静岡市は独自の農産物を育て続けており、観光や地域経済に貢献しています。
静岡市がある静岡県の地理的特性として、正しいものはどれですか？
静岡市は、三方を山に囲まれ、南側は駿河湾に面している地理的特性があります。このため、山と海という多様な自然環境が共存しています。市域の大部分が山林地帯を占める一方で、人口は市街地に集まっています。周囲の山々は自然の美しさを提供するだけでなく、観光名所としても人気です。静岡市はこのような地理的な特性を生かしながら、観光業や農業などの発展に努めています。海からの恵みと山の資源が豊かにあり、静岡市ならではの魅力が形成されています。
静岡市の主要な交通手段の一つは何ですか？
静岡市では、鉄道が主要な交通手段の一つとして利用されています。JR東海道新幹線やJR東海道本線、さらに静岡鉄道静岡清水線などが運行されており、都市間輸送や地域内移動が非常に便利です。この交通網は観光客やビジネス客にとって欠かせない存在です。また、鉄道の利便性により、静岡市は他の地域へのアクセスが良好で、特に東京や名古屋などの大都市との結びつきが強いのが特徴です。河川輸送や自転車も存在しますが、鉄道は最も一般的な手段といえるでしょう。
