福島県西郷村:新幹線が停まる、魅力あふれる人口増加エリア

東北新幹線が停車する、人口増加エリアの村

福島県西白河郡にある西郷村は、東北新幹線が停車する駅を有する、人口増加が著しい村です。東京から約90分のアクセスでありながら、豊かな自然と充実した生活環境が魅力で、首都圏からの移住者も増加しています。本記事では、西郷村の魅力を地理、人口、歴史、教育、経済、交通、観光など、様々な角度から詳しく解説します。

地理

西郷村は、福島県の中通りに位置し、西白河郡に属しています。村の西側には那須連峰の三本槍岳がそびえ立ち、村全域が阿武隈川の上流域に位置しています。三本槍岳の東側山麓には、那須高原に連なる甲子高原が広がり、豊かな自然に恵まれた環境です。村の北側には白河布引山があり、広大な陸上自衛隊演習場と羽鳥湖高原が連なっています。

隣接する自治体

西郷村は、以下の自治体と隣接しています。

  • 福島県
    • 白河市
    • 岩瀬郡天栄村
    • 南会津郡下郷町
  • 栃木県
    • 那須塩原市
    • 那須郡那須町

人口

西郷村は、人口増加が著しい村として知られています。2020年現在、沖縄県中頭郡読谷村、茨城県那珂郡東海村、沖縄県中頭郡中城村に次ぎ、全国で4番目に人口の多い村です。

人口推移

人口
1970年 10,454人
1975年 11,662人
1980年 12,744人
1985年 14,622人
1990年 16,194人
1995年 17,920人
2000年 18,642人
2005年 19,494人
2010年 19,767人
2015年 20,322人
2020年 20,808人
2021年7月 20,752人

人口構成

西郷村の生活圏は、標高400-600メートル地帯にあり、大きく3つのエリアに分けられます。

  1. 東部エリア: 新白河駅周辺の都市化されたエリア。
  2. 中部エリア: 役場や新興住宅地のあるエリア。
  3. 西部エリア: 山間部からなるエリア。

歴史

西郷村の歴史は古く、1889年(明治22年)に町村制施行により、熊倉村、羽太村、真船村、小田倉村、米村、長坂村、柏野村、鶴生村が合併して西郷村が誕生しました。

年表

  • 1889年(明治22年)4月1日: 町村制施行により、西郷村が発足。
  • 1959年(昭和34年)4月7日: 東北本線磐城西郷駅開業。
  • 1970年(昭和45年)4月1日: 国道289号開通。
  • 1973年(昭和48年)11月26日: 白河インターチェンジが供用開始。
  • 1982年(昭和57年)6月23日: 東北新幹線の大宮駅-盛岡駅間が開業。同時に磐城西郷駅が新白河駅に改称。

西郷村の変遷

1868年以前 明治元年-明治22年 明治22年4月1日 明治22年-昭和64年 平成元年-現在 現在
熊倉村 明治10年熊倉村 西郷村 西郷村 西郷村 西郷村
西代村
上羽太村 明治10年羽太村
下羽太村
真名子新田村
真船村 明治9年真船村
折口新田村
小田倉村 明治12年真船村と合併
明治10年小田倉村
小田倉新田村
小田新田村
米村
長坂村
柏野村
鶴生村

合併の動向

隣接する白河市は、西郷村に対し合併を求めていますが、西郷村は新幹線駅や高速道路インターチェンジなど、財源となる施設が多数あることから、独立路線を堅持しています。

教育

西郷村には、充実した教育機関が整備されています。

中学校

  • 西郷村立西郷第一中学校
  • 西郷村立西郷第二中学校
  • 西郷村立川谷中学校

小学校

  • 西郷村立熊倉小学校
  • 西郷村立小田倉小学校
  • 西郷村立米小学校
  • 西郷村立羽太小学校
  • 西郷村立川谷小学校

特別支援学校

  • 福島県立西郷支援学校

行政機関

国の機関

  • 独立行政法人家畜改良センター

施設

文化施設

  • ウインズ新白河(JRA場外馬券売場)

経済

西郷村は、財政面で「自立した村づくり」を目標としており、平成17年度から地方交付税の不交付団体となっています。しかし、平成22年度は再び交付団体となりました。

産業

  • 農業: 高原馬鈴薯、報徳しいたけ、レタスなど
  • 商業: イオン白河西郷ショッピングセンターなど
  • 工業: 信越半導体白河工場、白河オリンパスなど
  • 地場産品: コルク製品、ニジマス、ヤマメ、イワナ、柳沢窯、ルバーブジャム、追原そばなど

金融機関

  • 東邦銀行新白河支店(指定金融機関)
  • 白河信用金庫西郷支店

交通

西郷村は、交通アクセスが良好です。東北新幹線の新白河駅が村内にあり、東京へのアクセスも便利です。

鉄道

  • 東日本旅客鉄道
    • ■東北新幹線、■東北本線
      • 新白河駅

西郷村は、全国で唯一、フル規格の新幹線の駅と在来線の駅を兼ねるただ1駅のみを有した自治体となっています。

バス

  • 一般路線バス: 福島交通白河営業所が新白河駅と白河駅との路線バスを運行
  • 高速路線バス: 東北自動車道上「西郷バスストップ」利用
    • あぶくま号(福島-郡山-須賀川-西郷-新宿・東京)
    • あだたら号(郡山-須賀川-西郷-新越谷)
    • ギャラクシー号(福島-郡山-須賀川-西郷-京都・大阪)
    • 夜行高速バス郡山・宇都宮~名古屋線(福島-郡山-須賀川-西郷-宇都宮-名古屋)
  • 村民バス: 福島交通に運行委託
    • 新白河駅高原口-白河警察署-谷地中-西郷役場-森の湯-新白河駅高原口(北部循環)
    • 新白河駅高原口-オリンパス前-千本桜入口-原中-西郷役場入口-南真船-新白河駅高原口(南部循環)

道路

  • 高速道路: E4 東北自動車道
    • 白河IC
  • 一般国道: 国道4号、国道289号(甲子道路)
  • 主要地方道: 福島県道37号白河羽鳥線、福島県道68号那須西郷線
  • 一般県道: 福島県道184号白坂停車場小田倉線、福島県道281号増見小田倉線、福島県道290号那須甲子線

名所・旧跡・観光スポット

西郷村には、豊かな自然と歴史を感じられる魅力的な観光スポットが数多くあります。

温泉

  • 甲子温泉
  • 新甲子温泉
  • スパリゾートあぶくま

その他の観光スポット

  • キョロロン村
  • ちゃぽランド西郷
  • 雪割橋・雪割渓谷
  • 白河高原カントリークラブ
  • 白河高原スキー場(閉鎖)
  • 陸上自衛隊白河布引山演習場
  • 剣桂(森の巨人たち百選)
  • 国立那須甲子青少年自然の家

出身著名人

西郷村出身の著名人には、以下のような人々がいます。

  • 野村沙知代(タレント)
  • 遠藤一彦(プロ野球選手)
  • 遠藤政隆(プロ野球選手)
  • 鈴木郁洋(プロ野球選手)
  • 矢貫俊之(プロ野球選手)
  • 佐藤勇(プロ野球選手)
  • 太田みどり(テレビユー福島元アナウンサー)
  • 福原広次(自転車競技選手、東京オリンピック出場)
  • 松本京志郎(プロ野球選手)
  • 越前由喜(バスケットボール選手、デフバスケットボール日本代表)

まとめ

西郷村は、東北新幹線が停車するアクセス抜群の立地でありながら、豊かな自然と充実した生活環境が魅力の村です。人口増加も著しく、今後も発展が期待されるエリアとなっています。首都圏からの移住者も増加しており、今後ますます注目される村と言えます。

西郷村についてのクイズ

西郷村はどの新幹線の駅がある村ですか?

西郷村には東北新幹線の新白河駅が存在します。この駅は全国で唯一、フル規格の新幹線の駅と在来線の駅を兼ね備えた自治体に位置しています。東京から約90分の距離でアクセスが良好なため、首都圏からの移住者が増えており、人口増加が著しいポイントとなっています。また村は自然環境にも恵まれており、豊かな生活空間として注目されています。新幹線の開業は1982年で、その後村の発展に大きな役割を果たすことになります。

西郷村の歴史はいつから始まったのか?

西郷村の歴史は1889年(明治22年)に町村制施行によって始まりました。この時、熊倉村、羽太村、真船村など複数の村が合併して誕生しました。その後、村は交通インフラの整備や地域振興政策により発展を続け、今もなお成長を続けています。特に新白河駅の開業や国道、インターチェンジの供用開始は、村の成長に大きく寄与しました。さらに現在では、多数の移住者を惹きつける魅力ある地域となっています。

西郷村の主な産業は何ですか?

西郷村の主な産業は農業です。村内では高原馬鈴薯、報徳しいたけ、レタスなどの農産物が生産され、当地の特産品として市場に流通しています。また、商業や工業も重要な産業ですが、農業は地域経済の基盤として強い影響力を持っています。観光業も近年注目されていますが、村の農業は伝統的な産業として根付いており、地域の文化や風土を支える重要な要素となっています。これにより、今後の村の発展にも寄与するでしょう。

西郷村が隣接する自治体の中に含まれないのはどこですか?

西郷村は福島県の白河市、岩瀬郡天栄村、南会津郡下郷町、栃木県の那須塩原市、那須郡那須町と隣接しています。仙台市は宮城県に位置しており、直接的な接点はありません。西郷村は大変豊かな自然環境に囲まれているため、周辺自治体とも協力しながら地域振興に努めています。隣接する市町との関係が、村の経済や文化、観光にも良い影響を与えています。