兵庫県の南西部に位置する上郡町は、豊かな自然と歴史、そして活気のある産業が調和する魅力的な町です。ここでは、上郡町の概要、歴史、地理、産業、観光スポットなどを詳しくご紹介します。
概要
上郡町は、兵庫県赤穂郡に属し、西は岡山県備前市、南は赤穂市、東は相生市やたつの市、北は佐用郡の佐用町に隣接しています。面積は150.26平方キロメートル、人口は約13,000人です。町の木はツバキ、町の花はダリア、シンボルキャラクターは円心くん・エイトちゃんです。
歴史
上郡町の歴史は古く、縄文時代中期末から人々が住んでいたことが確認されています。弥生時代後期には、高田・神子田遺跡で西播磨最大級の竪穴建物が作られるなど、拠点的な集落が形成されていました。
古墳時代には、中山13号墳や與井1号墳など、大型の前方後円墳や方墳が築造されました。7世紀中ごろには、古代山陽道が敷設され、8世紀中ごろには高田駅家と野磨駅家が造営されました。
鎌倉時代末期には、赤松則村(円心)が白旗城を築城し、室町幕府の樹立に貢献しました。戦国時代には、織田信長の中国攻めの際に、羽柴秀吉が上月城攻防戦の際に町内の別名城に陣を敷いたとされています。
近世には、赤穂藩領の一部として、その後天領となりました。明治時代には、町村制が施行され、上郡村が上郡町となりました。1955年に、高田村、鞍居村、船坂村、赤松村の一部と合併して、現在の上郡町が誕生しました。
地理
上郡町は、標高約100メートルの丘陵地と、千種川、揖保川などの河川が織りなす豊かな自然に恵まれた町です。町の北東部には、播磨科学公園都市が広がり、近年では、大学や研究機関が進出し、科学技術の拠点として発展しています。
気候
上郡町は瀬戸内海式気候に属し、温暖で降水量も比較的少ないのが特徴です。夏は高温多湿で、冬は比較的温暖です。
人口
上郡町の人口は約13,000人です。近年は人口減少が進んでいますが、播磨科学公園都市への移住者増加など、変化も見られます。
産業
上郡町は、伝統的な農業に加えて、近年では製造業、情報通信業なども発展しています。
主要産業
- 農業: 米、野菜、果物
- 製造業: 化学製品、金属製品、食品加工
- 情報通信業: ソフトウェア開発、情報サービス
企業
上郡町には、ダイセル株式会社、ハイポネックス株式会社、シーダム株式会社など、多くの企業が進出しています。播磨科学公園都市には、兵庫県立大学播磨理学キャンパスや兵庫県立先端科学技術支援センターなどが立地しており、研究開発拠点としての役割を担っています。
交通
上郡町は、鉄道、バス、道路などの交通網が整備され、アクセスしやすい町です。
鉄道
- JR西日本 山陽本線: 上郡駅
- 智頭急行 智頭線: 上郡駅 – 苔縄駅 – 河野原円心駅
上郡駅は、智頭急行線の始発駅であり、特急「スーパーはくと」や「スーパーいなば」が停車する重要な駅です。
バス
- ウエスト神姫
- 東備西播定住自立圏『圏域バス』ていじゅうろう上郡ルート
- 播磨科学公園都市圏域定住自立圏『圏域バス』
- 上郡町コミュニティバス愛のり号
- 事前予約型乗合タクシーほほえみタクシー
道路
- 国道2号
- 国道373号
- 兵庫県道5号姫路上郡線
- 兵庫県道28号上郡末広線
- 兵庫県道90号赤穂佐伯線
- 兵庫県道236号上郡停車場線
- 兵庫県道385号高田上郡線
- 兵庫県道450号野桑有年停車場線
- 兵庫県道451号西新宿上郡線
- 兵庫県道449号多賀相生線
教育
上郡町には、小学校、中学校、高等学校、そして兵庫県立大学播磨理学キャンパスなど、教育機関が充実しています。
学校
- 上郡町立山野里小学校
- 上郡町立上郡小学校
- 上郡町立高田小学校
- 上郡町立上郡中学校
- 兵庫県立大学附属中学校
- 兵庫県立上郡高等学校
- 兵庫県立大学附属高等学校
- 兵庫県立大学播磨理学キャンパス
観光
上郡町には、歴史を感じさせる史跡や、自然を楽しめるスポットなど、魅力的な観光スポットがたくさんあります。
史跡
- 白旗城跡:国史跡
- 山陽道野磨駅家跡:国史跡
- 駒山城跡
- 赤松円心ゆかりの地
観光スポット
- 上郡町立研修センター上郡ピュアランド山の里
- 赤松の郷昆虫文化館(播磨昆虫民俗資料館)
- 兵庫県立大学播磨科学公園都市学術情報館
- 上郡森林体験の森
- 金出地ダム
- 安室ダムキャンプ場
- ストークヒルゴルフクラブ
- ダイセル播磨光都サッカー場
- 播磨自然高原船坂ゴルフ倶楽部
祭り・イベント
- 圭介まつり
- 川の都 かみごおり川まつり
- 鞍居ふるさとまつり
- 白旗城まつり
まとめ
上郡町は、歴史と自然が織りなす魅力的な町です。豊かな自然に囲まれ、歴史を感じさせる史跡や文化施設も数多く存在します。また、近年では、播磨科学公園都市の開発が進み、科学技術の拠点としても発展しています。上郡町は、住みやすさと観光の魅力を兼ね備えた、兵庫県南西部を代表する町です。
上郡町についてのクイズ
上郡町の面積は約何平方キロメートルですか?
上郡町は150.26平方キロメートルの面積を持つ町です。この広さは兵庫県内でも中規模の町に位置し、自然環境と歴史的な要素が調和した地域です。周囲には岡山県備前市、赤穂市、相生市、たつの市などがあり、町の境界を越えて多様な文化や自然が交わっています。上郡町の面積は農業の発展にも寄与しており、広大な土地を利用して多様な農産物の生産が行われています。
上郡町の鎌倉時代末期に築かれた城は何ですか?
上郡町には鎌倉時代末期に築かれた白旗城があります。この城は赤松則村が築いたもので、室町幕府の樹立に貢献したとされています。白旗城は戦国時代にも重要な役割を果たし、特に織田信長の中国攻めの際には羽柴秀吉が上月城攻防戦の際に使用した準拠地でもありました。白旗城は歴史的に重要な城として、現在は国史跡に指定されており、多くの観光客が訪れるスポットとなっています。
上郡町が属する郡はどれですか?
上郡町は兵庫県赤穂郡に位置しています。赤穂郡は歴史的にも重要な地域で、特に赤穂藩の領地として知られています。上郡町は赤穂郡の中でも南西部にあり、周囲には自然が豊かで、古くからの歴史的な遺跡が数多く残されています。赤穂郡は兵庫県内でも文化や伝統が根付いた地域で、上郡町もその一端を担っており、地域の特性が町の魅力を引き立てています。
上郡町の代表的な祭りの一つはどれですか?
上郡町の代表的な祭りの一つに「圭介まつり」があります。この祭りは地域住民の交流や伝統の継承を目的としており、毎年多くの人々が参加します。圭介まつりでは地元の特産物や伝統的な文化が紹介され、来場者に楽しい体験を提供しています。また、「川の都かみごおり川まつり」も上郡町の魅力を広げるイベントの一つで、地域の川の重要性を再認識する機会ともなっています。これらの祭りは上郡町の地域振興に大きく寄与しています。