秋田県北秋田市:世界遺産と雄大な自然が織りなす、魅力溢れるまち

北秋田市は、秋田県の北部中央に位置する自然豊かなまちです。雄大な森吉山をはじめとする奥羽山系の山々、そして米代川が流れ、四季折々の美しい景観を見せてくれます。

概要

北秋田市は、2005年に北秋田郡の4町(鷹巣町、合川町、森吉町、阿仁町)が合併して誕生しました。古くから行政の中心地として栄え、豊かな歴史と文化を育んできたまちです。

歴史と文化

  • 綴子大太鼓:国の記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財。毎年7月14・15日に行われる綴子神社例祭では、迫力満点の演奏が披露されます。
  • 伊勢堂岱遺跡:2021年7月に「北海道・北東北の縄文遺跡群」として世界文化遺産に登録されました。縄文時代の暮らしや文化を垣間見ることができる貴重な遺跡です。
  • 阿仁マタギ:マタギ発祥の地として知られ、古来より山と深く関わりながら生きてきた人々の文化を今に伝えています。
  • 外国人官舎(異人館):国の重要文化財。かつて阿仁鉱山で働いていた外国人のための住居として建てられたもので、歴史を感じることができます。
  • 根子番楽:国の重要無形民俗文化財。阿仁地区に伝わる伝統芸能で、神楽の一種です。

自然

  • 森吉山:標高1,454mの秋田県最高峰の山。ブナの原生林や滝など、豊かな自然に恵まれ、登山やハイキングに最適です。
  • 太平湖:森吉山ダムによってできた人造湖。湖畔にはキャンプ場や遊歩道があり、四季折々の自然を楽しめます。
  • 小又峡:森吉山から流れ出る小又川の渓谷。雄大な景観と清流は、多くの観光客を魅了しています。
  • 安の滝:日本の滝百選に選ばれた名瀑。落差80mの迫力ある滝は、訪れる人々に感動を与えます。

地理

北秋田市は、面積1,152.76km²と秋田県全体の約10%を占める広大な市です。山林が大部分を占めるため、可住面積は約188.8km²と限られています。

隣接自治体

  • 秋田市
  • 大館市
  • 能代市
  • 鹿角市
  • 仙北市
  • 山本郡藤里町
  • 北秋田郡上小阿仁村

気候

北秋田市は、内陸性気候に属し、冬は雪が多く、夏は比較的温暖な気候です。

気温・降水量

最高気温記録 (°C) 平均最高気温 (°C) 日平均気温 (°C) 平均最低気温 (°C) 最低気温記録 (°C) 降水量 (mm) 降雪量 (cm)
1月 10.6 1.7 -1.5 -4.7 -17.6 116.7 183
2月 20.2 2.9 -0.9 -4.7 -17.8 92.4 145
3月 23.9 7.1 2.3 -2.1 -15.3 97.0 68
4月 30.0 14.3 8.2 2.5 -9.2 103.4 1
5月 32.5 20.2 14.2 8.7 -1.9 116.3 0
6月 34.1 24.4 18.8 14.0 4.9 119.8 0
7月 37.4 27.5 22.6 18.7 6.7 214.7 0
8月 38.9 29.0 23.7 19.4 9.8 198.1 0
9月 37.9 24.9 19.1 14.6 3.0 164.7 0
10月 28.6 18.2 12.2 7.4 -1.7 162.7 0
11月 23.9 10.9 6.0 1.8 -8.8 167.8 8
12月 16.0 4.2 0.8 -2.2 -14.5 151.4 113

行政

市役所

  • 本庁舎:北秋田市花園町19-1
  • 第二庁舎:北秋田市花園町15-1
  • 宮前町庁舎:北秋田市宮前町4-15
  • 合川庁舎:北秋田市新田目字大野82-2
  • 森吉庁舎:北秋田市米内沢字七曲23
  • 阿仁庁舎:北秋田市阿仁銀山字下新町41-1

市長

  • 津谷永光(4期目)

市議会

  • 定数:18人

人口

北秋田市の人口は、2024年8月1日時点で約27,253人です。人口密度は23.6人/km²と、秋田県内では最も低い水準です。

産業

北秋田市の主な産業は、農業、製造業、医療・福祉です。

農業

  • 稲作中心
  • ヤマノイモ、シシトウガラシ、マルメロなどの特産品

製造業

  • 衣服、木材、電子部品などの製造

医療・福祉

  • 北秋田市民病院をはじめとした医療機関
  • 介護老人福祉施設や介護老人保健施設

交通

空港

  • 大館能代空港

鉄道

  • JR東日本 奥羽本線
  • 秋田内陸縦貫鉄道 秋田内陸線

道路

  • 日本海沿岸東北自動車道(E7 秋田自動車道)
  • 国道7号
  • 国道105号
  • 国道285号

観光

名所・旧跡

  • 伊勢堂岱遺跡
  • 阿仁鉱山外国人官舎(異人館)
  • 森吉山
  • 安の滝
  • 太平湖
  • 小又峡
  • 鷹巣中央公園

イベント

  • 綴子大太鼓
  • 森吉山麓七夕火まつり
  • 合川まと火
  • 阿仁の灯篭流し
  • 北秋田市たかのす太鼓まつり
  • 北緯40°秋田内陸リゾートカップ100キロチャレンジマラソン

北秋田市は、歴史、文化、自然、そして人情あふれる魅力的なまちです。ぜひ一度訪れてみてください。

北秋田市についてのクイズ

北秋田市は何年に誕生しましたか?

北秋田市は2005年に誕生しました。この市は北秋田郡に属する4つの町、すなわち鷹巣町、合川町、森吉町、阿仁町が合併したことによって形成されたのです。合併は地域の行政効率や住民サービスの向上を目指し、広範な地域を一つの市として統合することで、より良い地域づくりを進める目的がありました。市の成立にあたり、地域の歴史や文化、自然資源を活かすことも重視され、観光振興や地域振興に力を入れています。北秋田市の誕生は、地域の人々にとっても大きな出来事であり、この合併によって創造された新しい市が、さらなる発展を期待されていました。

伊勢堂岱遺跡は何として世界文化遺産に登録されましたか?

伊勢堂岱遺跡は、2021年7月に「北海道・北東北の縄文遺跡群」として世界文化遺産に登録されました。この遺跡は縄文時代の重要な遺構であり、当時の暮らしや文化を知るための貴重な情報源となっています。縄文時代は約1万年前から続いたとされている時代で、狩猟、採集、漁労を中心とした生活が営まれました。伊勢堂岱遺跡からは、土器や石棒、貝塚など、多様な遺物が出土しており、これらは縄文人の生活や文化を理解するうえで非常に重要です。世界文化遺産に登録されることで、伊勢堂岱遺跡の価値が国際的に認識され、観光資源としての魅力も高まっています。

森吉山の標高は何メートルですか?

森吉山は秋田県の最高峰であり、その標高は1,454メートルです。この山は奥羽山系に属し、自然環境が豊かで、特にブナの原生林や美しい滝が見られることから、登山やハイキングに訪れる人々に人気があります。また、山の周辺には豊富な動植物が生息しており、自然愛好者や冒険者にとって非常に魅力的な地域となっています。季節ごとに異なる顔を見せるその美しい景観は、多くの観光客を惹きつけており、特に秋には美しい紅葉が楽しめます。北秋田市に訪れた際には、森吉山での自然体験もぜひおすすめです。

北秋田市の主な産業ではないのはどれですか?

北秋田市の主な産業には農業、製造業、医療・福祉がありますが、IT産業は主な産業とは言えません。特に農業は、稲作を中心に行われており、ヤマノイモやシシトウガラシ、マルメロといった特産品も作られています。製造業では衣服、木材、電子部品などが生産されており、地域経済を支える重要な柱となっています。また、医療・福祉の分野も充実しており、北秋田市民病院などの医療機関が存在し、地域住民の健康を支えています。基本的に自然豊かな環境の中での産業が主体となっており、現在のところIT産業が盛んであるとは言いがたい状況です。

北秋田市の市長は何期目の任期ですか?

北秋田市の市長は津谷永光氏で、彼は現在4期目の任期にあります。市長は地域の行政運営や住民サービス向上を目指し、様々な政策を実行しています。市長の長期にわたる任期は、地域の安定した行政運営を反映しており、地域住民とのコミュニケーションを密にしながら、北秋田市の発展に向けた挑戦を続けています。市長のリーダーシップは、地域の課題に立ち向かうための重要な役割を果たし、摂理あふれる社会の実現に寄与しています。市長の政策や活動が地域にどのような影響を与えるかは、今後の市民生活にとって大きな関心事となるでしょう。