長野県南部に位置する上伊那郡箕輪町は、豊かな自然と活気あふれる町並みが魅力の町です。人口は長野県内の町では最も多く、活気あふれる街並みが特徴です。この記事では、箕輪町の魅力を地理、歴史、文化、観光、産業など多角的に紹介します。
地理
箕輪町は、伊那谷の北部、天竜川の河岸段丘上に東西に広がる町です。東側には伊那山地、西側には中央アルプスと雄大な自然に囲まれています。天竜川の西側には、中央自動車道に沿うように灌漑用の西天竜幹線水路が走り、水田地帯と畑、果樹園と、耕作地がはっきりと分かれているのが特徴です。
山岳
- 桑沢山
- 不動ヶ峰
- 小式部城山
河川
- 天竜川
- 沢川
- 深沢川
- 帯無川
湖沼
- もみじ湖(人造湖)
歴史
近現代
- 大正時代:1913年(大正2年)8月26日、長野県中箕輪高等小学校(現・箕輪中学校)の生徒と教職員が木曽駒ヶ岳に集団登山中に、台風による遭難事故が発生。生徒と当時の校長を含む11名が犠牲になりました。この悲劇は、後に三浦友和主演の映画「聖職の碑」として映画化されました。
- 昭和時代:
- 1955年(昭和30年)1月1日、上伊那郡中箕輪町、箕輪村、東箕輪村が合併し、現在の箕輪町が誕生しました。
- 1967年(昭和40年)7月10日未明、集中豪雨が発生し、町役場職員が萱野高原で水源地を点検中に土石流に巻き込まれ、水道課長が殉職しました。
政治
行政
- 町長:白鳥政徳(2022年11月29日就任、3期目)
歴代町長には、平沢豊満、井澤通治などがいます。
議会
- 町議会:議員定数15人(任期:2023年4月29日まで)
- 議長:中澤清明
施設
警察
- 本部:長野県警察 伊那警察署
- 交番:箕輪町交番
消防
- 本部:上伊那広域連合消防本部
- 消防署:箕輪消防署(箕輪町中箕輪松島10284-1)
医療
- 上伊那生協病院
郵便局
- 箕輪郵便局
図書館
- 箕輪町図書館
文化施設
- 箕輪町郷土博物館
- 箕輪町産業会館
- 箕輪町文化センター
経済
第一次産業
農業
- 上伊那農業協同組合(箕輪支店)
第二次産業
工業
- 養命酒製造(中央研究所)
- NTN(長野製作所)
- セイコーエプソン(伊那事業所)
- HOYA(ビジョンケアカンパニー松島工場)
第三次産業
商業
- イオン箕輪店
- 西友箕輪店
- ベルシャイン伊北店
- ベルシャイン箕輪店
- みのわテラス
- 綿半スーパーセンター箕輪店
拠点を置く企業
- キョウデン(本社)
- KOA (企業)(本社)
生活基盤
電力
- 中部電力
- 長野県企業局
ガス
- 諏訪ガス
- 信州ガス
上下水道
- 長野県企業局
電信
- NTT東日本
教育
高等学校
- 長野県箕輪進修高等学校
中学校
- 箕輪町立箕輪中学校
小学校
- 箕輪町立箕輪中部小学校
- 箕輪町立箕輪北小学校
- 箕輪町立箕輪南小学校
- 箕輪町立箕輪東小学校
- 箕輪町立箕輪西小学校
交通
鉄道
- 中心駅:伊那松島駅
- 鉄道路線:JR東海 飯田線(木ノ下駅 – 伊那松島駅 – 沢駅)
バス
- コミュニティバス:箕輪町コミュニティバス「みのちゃんバス」(伊那バスへ運行委託)
- 一般路線バス:伊那バス 伊那本線(伊那市街地 – 南箕輪村 – 箕輪町)、試験運行中。伊那バス、JRバス関東へ運行委託。
道路
高速道路
- 中日本高速道路(NEXCO中日本) 中央自動車道:伊北IC – 箕輪BS
国道
- 国道153号(箕輪バイパス)
県道
- 長野県道19号伊那辰野停車場線(竜東線)
- 長野県道88号伊那箕輪線(春日街道)
- 長野県道203号与地辰野線(西県道)
農道
- 伊那西部広域農道
観光
名所・旧跡
- 城郭:
- 福与城(県指定史跡)
- 上ノ平城(県指定史跡)
- 松島本城
- 箕輪城
- 神社:
- 市川神社
- 高橋神社
- 津島神社
- 戸隠神社
- 松島神社
- 蕗原神社
- 寺院:
- 無量寺(阿弥陀如来像は国の重要文化財)
- 遺跡:
- 松島王墓古墳(前方後円墳)
観光スポット
- 萱野高原
- ながた温泉・ながた自然公園
- 箕輪ダム(もみじ湖)
- 水の郷百選 – 「日本一を目指す もみじが水源地を 彩るまち」
- 信州伊那梅苑
- 古田人形芝居 – 長野県選択無形文化財
- 赤そばの里
- 権現桜
文化・名物
名産・特産
- 料理:
- ローメン – 羊の肉を使った炒め麺料理
- 信州蕎麦
出身関連著名人
- 浦野東洋一(教育学者)
- 大下宇陀児(作家)
- 山口進(洋画、創作木版画家)
- 荻原廣(杏林製薬創業者)
- 唐澤範行(公立諏訪東京理科大学理事長)
- 北川直美(バスケットボール選手)
- 木下信(政治家)
- 西藤俊哉(フェンシング選手)
- 酒井祐之助(建築家、発明家、実業家)
- 柴浩二(俳優、モデル)
- 征矢学(プロレスラー)
- 竹内章(地質学者)
- 千葉健太(陸上選手)
- 月野ぽぽな(俳人)
- 中村元起(教育者)
- 平沢豊満(元セイコーエプソン専務、前箕輪町長)
- 向山一人(KOA創業者)
- 山川拓馬(陸上選手)
- 山下秀明(元旭硝子社長、元旭硝子財団理事長)
- 山本龍洞(浮世絵師、日本画家)
- 寄藤文平(イラストレーター)
- 八幡宥喜(野球選手)
- 古庄龍太郎(映像クリエイター)
脚注
出典
- 「役場の水道課長が殉職」『朝日新聞』昭和42年(1967年)7月10日夕刊、3版、11面
- 箕輪町観光協会ホームページ・赤そばの里
参考文献
- 『箕輪町史考』箕輪史蹟保存会、1928年。NDLJP:1178631。
関連項目
- 全国市町村一覧
- 上伊那広域連合
- 上伊那地域
外部リンク
- 公式ウェブサイト
- 箕輪町 (minowamiryoku) – Facebook
- まちむらナガノ.jp 信州の情報
- 箕輪町誌 (2014年9月25日箕輪町ホームページにて公開)
- 自然・現代編(1976年9月30日発行)
- 歴史編(1986年3月25日発行)
箕輪町は、豊かな自然と歴史、そして活気あふれる街並みが魅力の町です。ぜひ一度、訪れてみてください。
箕輪町についてのクイズ
箕輪町はどの川の河岸段丘上に広がっていますか?
箕輪町は天竜川の河岸段丘上に位置し、伊那谷の北部に広がっています。天竜川は、この地域の地形や農業に大きな影響を与えており、流域の灌漑や水資源として重要な役割を果たしています。天竜川は清流で有名で、その水は周辺の田畑や果樹園に利用されています。天竜川沿いには美しい風景が広がり、観光名所としても知られています。地域の人々は、自然とともに暮らすことを大切にし、川の恵みを享受しながら生活しています。この地域の特産物や漁業は、川とのかかわりによって育まれていると言えるでしょう。
箕輪町が誕生した年はいつですか?
箕輪町は1955年1月1日に、上伊那郡中箕輪町、箕輪村、東箕輪村が合併して誕生しました。この合併により、地域の一体感が高まり、行政面での効率化が図られました。合併前のこれらの町や村はそれぞれ独自の歴史と文化を持っていましたが、合併を機に地域振興や発展を目指す大きな一歩となりました。合併後も、地域内の資源を活かしながら、新たな産業の振興や観光資源の開発に取り組んできた結果、現在の活気あふれる町になっています。
箕輪町の町長は誰ですか?
現町長の白鳥政徳氏は2022年11月29日に就任し、3期目を迎えています。町長の職務は地域の発展をリードする重要な役割であり、白鳥氏は町民との対話を大切にしながら、地域課題の解決に取り組んでいます。歴代町長には平沢豊満や井澤通治などが存在し、箕輪町の歴史的な発展に貢献してきた人々です。町長は地域の未来を見据えた施策を考える必要があり、町民の要望に応える形で町づくりを進めることが求められています。
箕輪町で有名な料理は何ですか?
箕輪町の名物料理として有名なのは信州蕎麦です。長野県はそばの産地として広く知られており、特に信州蕎麦はその風味とコシの強さに定評があります。地元のそば粉を使い、職人の手によって作られる蕎麦は、風味豊かで健康的な食材として親しまれています。また、箕輪町は赤そばの里としても知られ、赤そばの花が咲く美しい風景や、夏の新そば祭りなどのイベントが行われ、観光資源ともなっています。
箕輪町の中心駅はどれですか?
箕輪町の中心駅は伊那松島駅です。この駅はJR東海の飯田線に位置しており、地域の交通の要所となっています。伊那松島駅からは周辺の観光地へのアクセスができ、特に天竜川や中央アルプス方面への観光に便利です。また、地域の住民にとっても重要な交通手段であり、通勤や通学の際に多く利用されています。地域活性化のために公共交通の運行の充実が求められている中、伊那松島駅はその中心的な役割を果たしています。