岐阜県加茂郡東白川村:秘境の美しさに魅了される、寺院のない村

白川郷のある白川村と混同されがちですが、岐阜県加茂郡にある東白川村は、全く異なる魅力を持つ、静かで美しい村です。

寺院が存在しないという日本唯一の村であり、白川茶発祥の地としても知られています。

この記事では、東白川村の歴史、地理、文化、観光スポットなど、魅力的な情報を詳しく紹介します。

東白川村の概要

東白川村は、岐阜県東部、美濃三河高原に位置する加茂郡に属する村です。

標高1,000m前後の山に囲まれ、村域の90%を山林が占める、まさに秘境と言える場所です。

東白川村の成り立ち

東白川村は、江戸時代には苗木遠山氏の苗木藩領でした。明治時代に入り、1889年(明治22年)7月1日に町村制が施行され、神土村、越原村、五加村が合併して東白川村が誕生しました。

寺院が存在しない、日本唯一の村

東白川村は、日本国内で唯一、寺院が存在しない村として知られています。これは、慶応4年(1868年)の神仏分離令に始まる廃仏毀釈運動により、村内の仏教建造物の多くが徹底的に破壊され、現在まで再建されなかったためです。

東白川村の魅力

東白川村は、豊かな自然と歴史、そして独特の文化を持つ魅力的な村です。

豊かな自然

東白川村は、標高1,000m前後の山々に囲まれた、自然豊かな村です。村の中央を東から西へ白川が流れ、その周辺には、緑豊かな山々や美しい渓谷が広がっています。

山地

  • 尾城山
  • 寒陽気山
  • 捨薙山
  • 新巣山
  • 手掛岩山
  • 熊穴台
  • 無反山

河川

  • 白川

東白川村は、ハイキングやキャンプ、釣りなど、自然を満喫できるアウトドアレジャーを楽しむのに最適な場所です。

歴史と文化

東白川村は、長い歴史と伝統を持つ村です。

廃仏毀釈運動の痕跡

東白川村は、廃仏毀釈運動の影響を色濃く残す村です。村役場脇にある「四つ割りの南無阿弥陀仏碑」は、廃仏毀釈時に4つに割られて庭石などにされたのち、廃仏毀釈後に破片を集め修復されたものです。中央には、割った時の跡が残っています。

東白川村の歴史と文化を伝える施設

  • 東白川村平和祈念館

白川茶発祥の地

東白川村は、白川茶の発祥の地としても知られています。

  • 五加地区の茶畑

東白川村では、古くから白川茶が栽培されており、その歴史は江戸時代まで遡ります。白川茶は、独特の風味と香りが特徴で、村の特産品として大切にされています。

東白川村の観光

東白川村には、豊かな自然や歴史、文化に触れることができる、魅力的な観光スポットがたくさんあります。

自然と触れ合う

  • こもれびの里

緑豊かな森林に囲まれた、自然豊かなエリアです。ハイキングや森林浴を楽しむことができます。

歴史と文化を学ぶ

  • つちのこ館(つちのこ資料館)

東白川村は、古くから「つちのこ」の伝説が残る村です。つちのこ館では、つちのこの生態や伝説に関する資料を展示しています。

東白川村の特産品

  • ひがし白川茶

東白川村で栽培される白川茶は、豊かな自然の中で育まれた、芳醇な香りと深い味わいが特徴です。

  • 東濃ひのき

東白川村で育つ東濃ひのきは、木目が美しく、香り高い木材として知られています。

東白川村へのアクセス

  • 中部縦貫自動車道 中津川ICから約30分

バス

  • 濃飛バス 白川東白川線

東白川村を訪れて

東白川村は、静かで美しい自然と歴史、文化に触れることができる、魅力的な村です。ぜひ一度、訪れてみて下さい。

東白川村についてのクイズ

東白川村はどの高原に位置していますか?

東白川村は岐阜県の東部に位置し、美濃三河高原に属しています。この高原は、標高1,000m前後の山々に囲まれた自然豊かな環境を提供しています。そのため、村域の90%は山林が占めており、秘境と呼ばれるに相応しい場所です。このような自然環境は、ハイキングやキャンプ、釣りなどのアウトドア活動を楽しむ場として訪れる人々に人気があります。登山やトレッキングを通じて、多様な山々や緑溢れる渓谷を体験することができ、訪れる人々に深い感動を与えています。また、風光明媚な四季の移ろいも楽しめるため、近年では観光地としての魅力も増しています。

東白川村が誕生した年はいつですか?

東白川村が誕生したのは1889年(明治22年)7月1日のことで、この日町村制が施行され、神土村、越原村、五加村が合併して新たに東白川村が形成されました。この村は、江戸時代には苗木遠山氏の苗木藩領の一部でしたが、明治以降の町村制施行によってその歴史が新たなページを迎えました。村の成り立ちは、地域の歴史や文化に大きな影響を与え、今日の静かで美しい村としての姿を形成しています。

東白川村の名物として育まれているお茶は何ですか?

東白川村は白川茶の発祥の地として知られています。このお茶の歴史は江戸時代まで遡ることができ、その独特な風味と香りは、地元の人々に深く愛されています。白川茶は、村の特産品として大切に育てられており、地域の文化や伝統とも密接な関係があります。茶畑は五加地区に多く見られ、観光客もその美しい風景を楽しみながら、地元の茶を体験することができます。さらに、白川茶は健康にも良いとされ、多くの人々に親しまれている飲み物です。