栃木県の中部に位置する壬生町は、人口約4万人の町です。かつては壬生藩の城下町として栄え、日光西街道の宿場町としても賑わいました。現在では、おもちゃ工場が集まる「おもちゃのまち」として知られ、歴史と文化、そして現代の産業が調和する魅力的な町です。
壬生町の概要
壬生町は、栃木県の県央南部に位置し、下都賀郡北部に属する町です。面積は61.06km²、人口は約38,574人(推計人口、2024年8月1日)で、栃木県内で最も人口の多い町です。
町の木: エノキ
町の花: ユウガオ
町の鳥: ヒバリ
歴史と文化が息づく街
壬生町は、長い歴史を持つ街です。
古墳時代から続く歴史
- 6世紀ごろには、現在の羽生田付近に茶臼山古墳、桃花原古墳など複数の古墳が造られました。
- 7世紀ごろには、現在の壬生付近に車塚古墳、牛塚古墳などが造られました。
- 794年(延暦13年)には、下野国都賀郡に円仁(慈覚大師)が生まれました。
壬生藩の城下町
- 1462年(寛正3年)、壬生胤業が現在の壬生に館を構え、壬生城の始まりとなりました。
- 1602年(慶長7年)、壬生藩が立藩し、城下町として発展しました。
日光西街道の宿場町
- 壬生町は日光西街道(壬生通り)の宿場町としても栄えました。
- 現在の町内には、当時の面影を残す建物や街並みが数多く見られます。
おもちゃのまち誕生
- 1960年代後半から、おもちゃ工場を誘致し、工業団地を開発しました。
- 1964年(昭和39年)には、輸出玩具団地(おもちゃのまち)の建設が始まりました。
- 1965年(昭和40年)には、おもちゃのまち駅が開設されました。
自然豊かな環境
壬生町は、豊かな自然に恵まれた町です。
川と緑
- 町内を流れる黒川は、古くから人々の生活に密接に関わってきました。
- 黒川沿いは、桜並木や遊歩道が整備され、市民の憩いの場となっています。
- 東雲公園(しののめ桜堤)は、桜の名所として知られています。
- とちぎわんぱく公園は、広大な敷地を持つ県営都市公園で、子供たちが遊べる遊具や芝生広場があります。
豊富な緑地
- 壬生町総合公園は、スポーツ施設や文化施設が集まる総合公園です。
- 壬生城址公園は、かつての壬生城跡に整備された公園で、歴史を感じることができます。
- その他にも、多くの公園や緑地があり、自然と触れ合える環境が整っています。
産業と経済
壬生町は、農業、工業、商業がバランスよく発展した町です。
農業
- 首都圏に近い立地を活かした農業が盛んです。
- 米麦などの土地利用型農業の他、イチゴ、トマト、ニラなどの施設園芸が盛んです。
- 特産品には、かんぴょう、いちご、ごぼう、切り花、薬草などがあります。
工業
- おもちゃのまちには、トミーテック本社工場やバンダイなどの有名企業が集まっています。
- みぶ羽生田産業団地には、ファナック壬生工場や三和などの企業が進出しています。
- 惣社東産業団地、吾妻工業専用地域など、複数の工業団地が整備されています。
商業
- フレスポおもちゃのまち、コストコホールセール壬生倉庫店など、大型商業施設があります。
- 町内には、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ドラッグストアなどが数多くあります。
教育と文化
壬生町は、教育と文化が活発な町です。
教育機関
- 獨協医科大学
- 栃木県立壬生高等学校
- 壬生町立壬生中学校
- 壬生町立南犬飼中学校
- 壬生町立安塚小学校
- 壬生町立羽生田小学校
- 壬生町立藤井小学校
- 壬生町立壬生小学校
- 壬生町立壬生東小学校
- 壬生町立壬生北小学校
- 壬生町立睦小学校
- 壬生町立稲葉小学校
- 壬生町立とおりまち保育園
- 壬生町立やすづか保育園
- 壬生町立いなば保育園
- 壬生町立しもだい保育園
- 壬生町立すけがい保育園
文化施設
- 壬生町おもちゃ博物館
- おもちゃのまちバンダイミュージアム
- 歴史民俗資料館
- 町立図書館
- 城址公園ホール(壬生中央公民館)
イベント
- しののめ桜まつり
- 八坂祭
- 壬生ふるさとまつり
- 壬生町総合産業まつり
交通アクセス
壬生町は、交通アクセスも良好です。
鉄道
- 東武宇都宮線:壬生駅、国谷駅、おもちゃのまち駅、安塚駅
バス
- 関東自動車
- 壬生町コミュニティバス「みぶーぶ」
- デマンドタクシー「みぶまる」
道路
- 北関東自動車道:壬生IC、壬生PA
- 国道121号、国道352号
- 栃木県道2号宇都宮栃木線、栃木県道3号宇都宮亀和田栃木線など
観光
壬生町には、歴史、文化、自然を満喫できる様々な観光スポットがあります。
歴史
- 壬生城址
- 精忠神社
- 壬生寺
- 壬生一里塚
- 稲葉一里塚
文化
- おもちゃのまち
- おもちゃのまちバンダイミュージアム
- 壬生町おもちゃ博物館
自然
- とちぎわんぱく公園
- 東雲公園(しののめ桜堤)
- 壬生城址公園
- 黒川
まとめ
壬生町は、歴史と文化、そして自然に恵まれた魅力的な町です。おもちゃのまちとして知られる一方、古き良き伝統も大切に守り続けています。都会の喧騒から離れて、のんびりとした時間を過ごしたい方におすすめです。
壬生町についてのクイズ
壬生町はどのような環境に恵まれていますか?
壬生町は豊かな自然環境に恵まれています。町内を流れる黒川は古くから人々の生活と密接に関連しており、その沿岸には桜並木や遊歩道が整備されていて、市民の憩いの場となっています。また、東雲公園は桜の名所として知られ、多くの訪問者が自然の美しさを楽しんでいます。さらに、とちぎわんぱく公園は広大な敷地を持ち、遊具や芝生広場などが整備されています。壬生町総合公園や壬生城址公園など、ススポーツや文化活動ができる場所も多く、自然に囲まれた環境でのんびりとした時間を過ごすことができます。こういった自然環境は町の住民だけでなく、観光客にも大変好評で、多くの人々が訪れています。
壬生町の特産品には何が含まれていますか?
壬生町は農業が盛んで、特に都市圏に近い立地を活かした土地利用型農業が盛んに行われています。主要な作物にはお米や麦があり、これらの伝統的な農業に加えて、イチゴやトマト、ニラなどの施設園芸も成長しています。これにより、壬生町は多様な農産物を生産している地域となっています。また、特産品として名高いのがかんぴょうやごぼう、切り花、さらには薬草などで、これらの農産物は品質が高く評価されています。農業の発展は地域の経済にも貢献しており、観光業と連携しながら、壬生町の魅力を高めています。
壬生町の教育機関にはどの大学がありますか?
壬生町には獨協医科大学という教育機関があります。この大学は特に医療分野に特化した教育と研究を行っており、多くの学生が医学や看護、リハビリテーションなどの専門職を目指して学んでいます。その他にも、町内には栃木県立壬生高等学校やいくつかの公立中学校、小学校、保育園が存在し、地域の子供たちに広範な教育機会を提供しています。壬生町は教育と文化が活発で、子どもたちが学びやすい環境も整えられているため、町の未来を担う人材が育っていく土壌があります。
壬生町はいつから「おもちゃのまち」として知られるようになりましたか?
壬生町は1960年代後半からおもちゃ工場を誘致し工業団地を開発することで「おもちゃのまち」として知られるようになりました。この取り組みは1960年代に始まり、1964年には輸出玩具団地(おもちゃのまち)の建設が始まりました。また、1965年にはおもちゃのまち駅が開設され、さらにおもちゃ産業の振興が進みました。これにより、国内外からの観光客が増え、壬生町はおもちゃ産業の中心地として知られるようになり、観光地としてもその魅力が高まっています。