道志村 – 大自然とキャンプの聖地、横浜市の水源地 –

山梨県南東部の郡内地方に位置する、人口約1,500人の小さな村、道志村。都留市や上野原市に隣接し、神奈川県相模原市とも接する、まさに「都県境の村」である。雄大な山々に囲まれた自然豊かな道志村は、豊かな水源を有し、横浜市の水道水源地として重要な役割を担っている。近年では、キャンプ場が多く点在することから、「キャンプ場銀座」と呼ばれるようになり、多くのキャンパーやライダーたちが訪れる人気の観光地となっている。

道志村の豊かな自然

道志村は、標高1,000mを超える山々に囲まれた山間部に位置し、村の中央を道志川が流れ、豊かな自然に恵まれた場所である。村全体は木の葉の形をしており、葉脈部分が国道413号（道志みち）に当たる。古くから道志七里と呼ばれた山間抜け道沿いの集落であった。

山々

道志村を囲む山々は、甲相国境尾根の一部を形成しており、大室山、加入道山、菰釣山など、多くの山々が連なっている。これらの山々は、ハイキングや登山を楽しむ人たちにとって人気のスポットとなっている。

道志川

道志川は、村の中央を北東に向けて流れ、豊かな生態系を育んでいる。清流は、釣りやカヌーなどのレジャーにも最適であり、多くの観光客を魅了している。

横浜市の水源地としての道志村

道志村は、横浜市の水道水源地として、古くから重要な役割を担ってきた。1897年に横浜市水道局が道志川から取水を開始し、現在も約2,873haの広大な水源涵養林が保全されている。横浜市は1916年に山梨県より当村内の県有林を取得し、以降現在まで協働して水源林を保全している。

横浜市との深い繋がり

道志村と横浜市は、水源地という共通の利害関係から、深い繋がりを持つ。2003年には、道志村の住民発議により、横浜市への合併を申し入れたが、実現には至らなかった。その後も、友好交流協定を締結し、水源地の保全や環境教育など、様々な分野で連携を深めている。

道志村の観光

道志村は、豊かな自然と歴史文化を満喫できる観光地として、多くの観光客を魅了している。

キャンプ場銀座

道志村は、近年「キャンプ場銀座」と呼ばれるほど、多くのキャンプ場が点在している。国道413号（道志みち）沿いには、大小様々な形態のキャンプ場が30以上存在し、関東圏はもちろんのこと、全国各地から多くのキャンパーたちが訪れている。

道の駅どうし

道志村には、「道の駅どうし」がある。地元産の農産物や特産品を販売する直売所やレストラン、休憩所などがあり、道志村を訪れた際には立ち寄りたいスポットの一つである。

道志の湯

道志村には、村営の温泉施設「道志の湯」がある。源泉はカルシウム・ナトリウム硫酸塩泉で、アルカリ性冷鉱泉である。横浜市民は、村民と同じ料金で入浴できるという嬉しい特典もある。

道志みちの流し撮り

道志村では、国道413号（道志みち）沿いで「流し撮り」が観光の一環として人気を集めている。道志みちの流し撮りは、美しい道路や山の景色を背景に、バイクが通過する様子を動きのある撮影技術で捉えることを目的としている。

道志村の文化

道志村には、古くからの伝統文化や、近年発展してきた新しい文化など、様々な文化が存在する。

木地細工

道志村では、古くから木地細工が盛んに行われてきた。神奈川県小田原から木地職人が往来し、木地細工の技術が伝えられた。

キャンプ文化

近年では、キャンプ場が多く点在することから、道志村はキャンプ文化が根付いている。多くのキャンパーたちが、自然の中でキャンプを楽しんでいる。

道志村へのアクセス

道志村へのアクセスは、公共交通機関よりも車でのアクセスが便利である。

車

中央自動車道相模湖ICまたは都留ICから国道413号（道志みち）経由でアクセスできる。

バス

富士急バスが、都留市駅や山中湖方面から道志村へ向かう路線バスを運行している。ただし、本数は少なく、土日祝日は運休となる場合が多い。

まとめ

道志村は、豊かな自然とキャンプ文化、そして横浜市との深い繋がりを持つ、魅力的な村である。自然を満喫したい人、キャンプを楽しみたい人、横浜市の水源地について知りたい人など、様々な人にとっておすすめの観光地である。

外部リンク

• 道志村公式ウェブサイト: https://www.vill.doshi.yamanashi.jp/
• 道志村観光協会: https://www.doshi-kankou.jp/
• 横浜市水道局: https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/kankyo/suido/

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