十勝平野のほぼ中央に位置し、雄大な自然と活気あふれる街並みが魅力の帯広市。道東地方最大の都市として、農業を基幹産業とし、ばんえい競馬など独自の文化も育んでいます。今回は、帯広市の歴史、地理、観光スポット、食文化など、様々な魅力をご紹介します。
北海道の農業を支える中心都市!
帯広市は、1883年(明治16年)に静岡県出身の依田勉三率いる晩成社一行が入植したことから開拓が始まりました。その後、本州からの民間開拓移民や十勝監獄の設置によって急速に発展し、十勝地方の中心都市として発展を遂げました。
帯広市は、広大な十勝平野のほぼ中央に位置し、肥沃な土地と豊富な水資源に恵まれています。そのため、農業が盛んで、小麦、てん菜、ジャガイモなどの畑作、酪農、畜産などが行われています。1戸あたりの平均耕地面積は、都府県平均の約20倍と、大規模な農業経営が特徴です。
十勝平野の恵み:豊かな農産物
帯広市では、品質の高い農産物が数多く生産されています。
- 小麦: パンや麺類に使用される小麦は、十勝地方の特産品として有名です。
- てん菜: 砂糖の原料となるてん菜は、北海道の主要な作物の一つです。帯広市は、日本甜菜製糖株式会社の拠点があり、国内で最も多く生産されています。
- ジャガイモ: 北海道産のジャガイモは、その品質の良さから全国的に人気があります。帯広市では、様々な種類のジャガイモが栽培されています。
- 牛乳・乳製品: 酪農が盛んな十勝地方では、良質な牛乳や乳製品が豊富です。
- 肉: 十勝地方では、牛肉、豚肉、鶏肉など、様々な種類の肉が生産されています。
十勝の味覚を堪能できる「とかちマルシェ」
帯広市では、地元の農産物を直接販売する「とかちマルシェ」が開催されています。新鮮な野菜や果物、加工品などが販売され、多くの観光客でにぎわっています。
北海道で唯一のばんえい競馬開催地!
帯広市は、日本で唯一ばんえい競馬が行われている街としても有名です。ばんえい競馬は、重いそりを馬が引いて競う、迫力満点のレースです。
ばんえい競馬の魅力
- 迫力満点のレース: 重いそりを引く馬の力強さは圧巻です。
- 個性豊かな馬: ばんえい競馬には、様々な特徴を持つ馬たちがいます。
- 熱狂的なファン: ばんえい競馬は、地元の人々に愛され、多くの熱狂的なファンがいます。
ばんえい競馬を楽しむなら「帯広競馬場」へ!
帯広競馬場は、ばんえい競馬の聖地として知られています。レースはもちろんのこと、馬の資料館や、ばんえい競馬をテーマにした飲食店なども楽しめるので、観光スポットとしてもおすすめです。
自然と文化が調和する街並み
帯広市は、豊かな自然と都市の文化が調和した街並みも魅力です。
緑豊かな公園
- 緑ヶ丘公園: 帯広市の中心部にある広大な公園で、市民の憩いの場となっています。
- 帯広の森: 十勝川沿いに広がる緑豊かな公園で、運動施設や文化施設などがあり、自然と触れ合えます。
文化施設
- 帯広百年記念館: 帯広市の歴史や文化を紹介する博物館です。
- 北海道立帯広美術館: 北海道の現代美術を展示する美術館です。
十勝の文化に触れる
帯広市には、十勝地方の文化に触れられるスポットもたくさんあります。
- 帯広市児童会館: 児童向けに様々な展示やイベントを行っています。
- おびひろ動物園: 動物と触れ合える動物園です。
十勝の味覚を楽しむ!グルメスポット
帯広市には、十勝の豊かな食材を使った美味しいものがたくさんあります。
帯広グルメの定番「豚丼」
帯広市は、豚丼発祥の地として知られています。ご飯の上に甘辛いタレで煮込んだ豚肉がたっぷり乗った、豪快な丼ぶりです。
スイーツの宝庫!十勝の菓子
帯広市は、お菓子の街としても有名です。
- 六花亭: 銘菓「マルセイバターサンド」など、美味しいお菓子が揃っています。
- 柳月: 「三方六」など、十勝産の小麦粉を使用したお菓子が人気です。
その他のグルメ
- 十勝産小麦を使ったパン: 十勝産の小麦粉を使ったパンは、香りが良く、美味しいです。
- 十勝産牛乳を使ったスイーツ: 十勝産牛乳を使ったソフトクリームやチーズケーキなどもおすすめです。
- 十勝産の野菜を使った料理: 十勝産の新鮮な野菜を使った料理は、美味しく、栄養満点です。
帯広市へのアクセス
航空機
- 帯広空港(とかち帯広空港): 東京(羽田、成田)、札幌(新千歳)などから直行便が就航しています。
鉄道
- JR根室本線: 札幌、旭川、釧路方面からアクセスできます。
バス
- 十勝バス、北海道拓殖バス: 札幌、旭川、釧路などからアクセスできます。
まとめ
帯広市は、豊かな自然と文化、そして美味しいグルメが楽しめる街です。農業、ばんえい競馬、スイーツなど、帯広市ならではの体験をぜひ満喫してください!
帯広市についてのクイズ
帯広市が開拓を始めた年はいつですか?
帯広市の開拓は1883年(明治16年)に始まり、静岡県出身の依田勉三が中心となって晩成社一行が移り住んだことがきっかけです。この年は帯広市にとって重要な歴史的な始まりを意味し、その後、本州からの移民や地元の監獄の設置により、速やかに発展が促進されました。これにより、帯広市は今日まで続く農業と文化の中心地として成長を遂げることができました。
帯広市で代表的な農産物の一つは何ですか?
帯広市は十勝平野に位置し、豊かな農業が行われているため、特に小麦の生産が盛んです。小麦はパンや麺類など多様な食品に使われ、十勝地方の特産品として認知されています。また、帯広では多種類の農産物が生産されており、肥沃な土地と適度な水資源から高品質な食材が確保されています。
帯広市は日本で唯一どのような競馬を行っていますか?
帯広市で行われるばんえい競馬は、日本で唯一の競技形態であり、馬が重いそりを引いて競うというユニークなスタイルです。この競馬の魅力は、馬の力強さやレースの迫力にあり、地域に根付いた独特の文化となっています。ばんえい競馬は地元の人々にとって非常に愛されており、多くのファンが熱狂するイベントとして位置づけられています。
帯広市のグルメで有名な料理は何ですか?
帯広市は豚丼発祥の地として知られています。甘辛いタレで煮込まれた豚肉がご飯の上にたっぷりと乗ったこの料理は、地元の人々にも観光客にも人気があります。豚丼はそのボリューム感と絶妙な味わいで、訪れる人々の心を掴んでいる代表的なグルメです。さらに、一緒に楽しむことができるスイーツや新鮮な野菜料理も魅力的です。