徳島県北東部に位置する石井町は、豊かな自然と活気あふれる街並みが調和した魅力的な町です。徳島市に隣接し、ベッドタウンとしての役割も担いながら、伝統を守りつつ発展を続ける姿は多くの人の心を惹きつけます。
概要
石井町は、農業が盛んな一方で、徳島市のベッドタウンとして発展を続けている町です。徳島市との繋がりも深く、これまでに何度か合併の話も持ち上がっていますが、実現には至っていません。また、吉野川の河口堰である「第十堰」は石井町と上板町に位置しており、可動堰化を巡る議論も活発に行われています。
地理
石井町の北側には吉野川が東西に流れ、町の中央部には飯尾川が蛇行しながら流れています。町南側には山地があるものの、ほとんどが平地で、穏やかな地形が特徴です。
主な山
- 気延山
- 茶臼山
主な河川
- 吉野川
- 飯尾川(支流:渡内川、立石谷川、飯尾川放水路)
- 江川
- 神宮入江川
人口
徳島市に隣接しているため、町の中央部周辺はベッドタウン化が進み、人口は増加傾向にあります。2024年8月1日現在、推計人口は約23,907人です。
歴史
石井町の歴史は古く、江戸時代には農村として栄えていました。明治時代には町村制が施行され、石井村が誕生します。その後、周辺の村と合併し、現在の石井町が誕生しました。
主な出来事
- 1914年(大正3年):童学寺越トンネルが完成
- 1923年(大正12年):徳島県立名西高等女学校が開校
- 1934年(昭和9年):下浦駅が開業
- 1938年(昭和13年):森永乳業徳島工場が操業開始
- 1950年(昭和25年):昭和天皇が石井町を巡幸
- 1955年(昭和30年):石井町、浦庄村、高原村、藍畑村、高川原村が合併し、現在の石井町が発足
- 1961年(昭和36年):町章が制定
- 1967年(昭和42年):徳島県農業大学校が徳島市内から石井町に移転
- 1974年(昭和49年):日本ハム徳島工場が操業開始
- 1976年(昭和51年):田中家住宅が国指定の文化財に指定
- 2011年(平成23年):森永乳業徳島工場が閉鎖
行政
石井町は、町長と町議会によって運営されています。
町長
石井町の首長は町長であり、現在は小林智仁氏が務めています。
町議会
石井町議会は、町民の代表によって構成され、町の政策決定や予算の承認などを行っています。定数は14名です。
経済
石井町の経済は、農業、工業、商業が基盤となっています。
工業
石井町には、食品加工や製造業など、様々な工場が進出しています。
- 日本ハム徳島工場:1974年10月に操業開始
- 日本フードパッカー(株)四国:日本ハムグループ
過去の工場
- 森永乳業徳島工場:1938年12月に操業開始、2011年9月30日に閉鎖
商業
石井町の中心部には、JR石井駅を中心とした市街地が広がっています。近年では、国道192号線沿いや県道30号徳島鴨島線沿いに郊外型のロードサイド店が進出し、活気を見せています。
- 大型商業施設:フジグラン石井
- 産地直売所:阿波食ミュージアム
教育
石井町には、充実した教育機関が揃っています。
大学
- 徳島県立農林水産総合技術支援センター農業大学校
高等学校
- 徳島県立名西高等学校
中学校
- 石井町立石井中学校
- 石井町立高浦中学校
小学校
- 石井町立石井小学校
- 石井町立石井小学校尼寺分校
- 石井町立浦庄小学校
- 石井町立高原小学校
- 石井町立藍畑小学校
- 石井町立高川原小学校
その他
- 石井自動車学校
交通
石井町は、鉄道、バス、道路が整備され、交通アクセスも良好です。
鉄道路線
- 四国旅客鉄道(JR四国)徳島線
主要駅: 石井駅、下浦駅
バス路線
- 徳島バス(徳島バス株式会社)
一般路線バス
- 鴨島線
- 石井高原線
- 竜王団地線
- 神山線
- 石井上板線
道路
- 一般国道
- 国道192号
- 国道318号
- 県道
- 徳島県道15号徳島吉野線
- 徳島県道20号石井神山線
- 徳島県道30号徳島鴨島線
- 徳島県道・香川県道34号石井引田線
- 徳島県道122号板野川島線
- 徳島県道153号石井停車場線
- 徳島県道230号第十白鳥線
- 徳島県道231号高原石井線
- 徳島県道232号平島国府線
- 徳島県道240号西麻植下浦線
観光
石井町には、歴史を感じられる史跡や自然豊かな公園など、魅力的な観光スポットが数多くあります。
公園
- 前山公園
- いしいドーム(飯尾川公園)
- 野鳥の森
社寺
- 王子神社
- 中王子神社
- 東王子神社
- 五社神社
- 多祁御奈刀弥神社
- 桜間神社
- 白鳥神社
- 皇大神宮
- 御瀧神社
- 童学寺(弘法大師学問所、四国別格二十霊場2番、四国三十六不動霊場11番)
- 東禅寺(四国三十六不動霊場10番)
- 蓮光寺(四国三十三観音霊場3番)
- 徳蔵寺(阿波西国三十三観音霊場30番)
- 地福寺
- 森本院
- 浄土寺
- 西方寺
- 光明寺
名所・旧跡
- 下浦の釈迦堂観音
- 市楽の板碑群
- 田中家住宅
- 武知家住宅
- 農大の桜通り抜け
- 矢神のイチョウ
- 阿波国分尼寺跡
催事など
- 三社神社の勇み獅子
- とくしま駅伝
- 石井町内マラソン大会
- さくら祭り
- ふじ祭り
- 納涼夏祭り
銘菓
- ふぢ餅
石井町出身の有名人
- 遠藤彰良(徳島市長、元四国放送アナウンサー)
- 久米航太郎(サッカー選手)
- 佐藤大記(工学者)
- 瀬戸内美八(元宝塚歌劇団星組トップスター)
- 武知邦明(元四国放送アナウンサー)
- 松家幸治(漫画家)
石井町へのアクセス
- 車:徳島自動車道徳島インターチェンジから約10分
- 電車:JR徳島線石井駅から徒歩すぐ
まとめ
徳島県名西郡石井町は、豊かな自然と発展が調和した魅力的な町です。農業、工業、商業が活発で、教育機関も充実しています。歴史的な史跡や自然豊かな公園など、観光スポットも数多くあり、訪れる人々にやすらぎと感動を与えてくれます。ぜひ石井町を訪れて、その魅力を体感してみてください。
石井町についてのクイズ
石井町はどの県に位置していますか?
石井町は徳島県名西郡に位置する町で、徳島市に隣接しています。徳島県は四国地方の北東部に位置しており、自然が豊かな地域です。石井町自体は、豊かな自然環境を有し、農業が盛んです。また、徳島市のベッドタウンとしても発展を遂げています。町内には吉野川や飯尾川などの河川が流れ、家族連れや観光客が訪れる公園や神社なども多く、地域の魅力を高めています。
石井町を代表する工場の一つはどれですか?
石井町には、日本ハム徳島工場があり、1974年から操業を開始しています。この工場は地域の経済に貢献しており、食品加工業として重要な役割を果たしています。一方、森永乳業徳島工場は1938年に操業を開始し、長年にわたって地元経済に寄与していましたが、2011年に閉鎖されました。石井町の工業は地域の雇用や産業の多様化に寄与しており、商業的にも活発です。
石井町にある教育機関の一つは何ですか?
石井町には徳島県立農林水産総合技術支援センター農業大学校があり、農業に関する専門的な教育を提供しています。この機関は、地域の農業技術の向上や、持続可能な開発を支援するために設立されました。また、石井町内には他にも名西高等学校やいくつかの中学校や小学校があり、充実した教育環境が整備されています。
石井町で有名な銘菓は何ですか?
石井町の名物として知られている銘菓は「ふぢ餅」です。ふぢ餅は、地元の特産品を使用した伝統的なお菓子で、訪れる観光客や地域の人々に親しまれています。地元の農産物を使った材料で作られており、風味や食感が楽しめる一品です。石井町の魅力は、食品や観光だけでなく、地元の特産品としての文化や伝統も大切にされています。