北海道の南西部、日本海に面した久遠郡に位置するせたな町。雄大な自然と豊かな歴史、そして温かい人情が魅力の町です。
雄大な自然と豊かな歴史が息づく町
せたな町は、日本海に面したリアス式海岸と、標高1,520mの狩場山を中心とした山岳地帯が織りなす、変化に富んだ地形が特徴です。
変化に富んだ地形と豊かな自然
山地と海岸線が織りなす雄大な景観
せたな町は、北部を後志総合振興局との境にある狩場山を中心とした山岳地帯、南東部を遊楽部岳を中心とした山岳地帯が占め、その間に日本海に面したリアス式海岸が広がっています。
主な山
* 狩場山（1,520m）
* 遊楽部岳（1,277m）
* 白水岳（1,136m）
* 毛無山（816m）
主な川
* 後志利別川
主な湖
* 真駒内ダム
主な岬
* 茂津多岬（もつたみさき）：せたな町のシンボル的な存在で、日本海に突き出た断崖絶壁は壮大です。
* 黒羽尻岬（くろばしりみさき）
* ツラツラ岬
* 長磯岬（ながいそみさき）
* 尾花岬（おばなみさき）：離島を除く北海道最西端。
変化に富んだ自然が育む豊かな生態系
山岳地帯には、広葉樹林と針葉樹林が混在し、多様な動植物が生息しています。海岸線には、断崖絶壁や磯場、砂浜など、変化に富んだ地形があり、様々な海洋生物が生息しています。
狩場茂津多道立自然公園
* せたな町の北部と東部にかけて広がる自然公園。豊かな自然と美しい景観を保護しています。
温暖な気候と豊かな水産資源
せたな町は、日本海側の都市の中では冬の降水量が比較的少なく、雪も少ない穏やかな気候です。温暖な気候と豊かな水産資源に恵まれ、古くから漁業が盛んな町として発展してきました。
水産業の隆盛と豊かな食文化
- イカ、ホッケ、アワビ、カキなど、新鮮な海の幸が豊富です。
- 特に、せたな産のホタテは、その美味しさで有名です。
主な漁港
* 須築漁港（すづきぎょこう）
* 久遠漁港（くおんぎょこう）
* 太田漁港（おおたぎょこう）
* 瀬棚漁港（せたなぎょこう）
四季折々の美しい風景
春には、水仙や桜の花が咲き乱れ、初夏の緑は目に鮮やかです。秋には、紅葉が山々を彩り、冬には、雪景色が静寂の世界を作り出します。
歴史と文化が息づく町
せたな町には、長い歴史の中で育まれた文化や伝統が数多く残っています。
アイヌ文化と歴史
アイヌ語で「セタナイ（seta-nay）」（犬・川）に由来すると言われる「せたな」の地名は、古くからこの地に人々が暮らしていたことを物語っています。
- 南川遺跡：縄文時代の遺跡で、当時の暮らしの様子がわかります。
- 親子熊岩：アイヌの人々が神聖視していたと言われる伝説の岩。せたな町のシンボルとして親しまれています。
近代化と発展
明治時代には、開拓が進み、漁業や農業が盛んになりました。
- 荻野吟子：日本初の女医として知られる荻野吟子は、明治時代にせたな町で診療所を開設し、地域医療の発展に貢献しました。
現代のせたな町
現在、せたな町は、自然と文化を活かした観光や、農業、水産業、商工業などの産業振興に取り組んでいます。
魅力あふれる観光スポット
せたな町には、雄大な自然と豊かな歴史に触れることができる観光スポットが数多くあります。
自然と触れ合う
- 茂津多岬灯台：日本海を一望できる絶景スポット。
- 玉川公園：水仙と桜の名所。
- 浮島公園：うぐい沼の上に動く島がある不思議な公園。
- 三本杉海水浴場、ふとろ海水浴場、平浜海水浴場：海水浴を楽しむのに最適な場所です。
- 長磯海岸、太田海岸：美しい海岸線を散策することができます。
- せたな青少年旅行村：自然の中でキャンプやバーベキューを楽しむことができます。
歴史と文化に触れる
- 荻野吟子顕彰碑：日本初の女医、荻野吟子の功績を称える碑。
- 立象山展望台：せたな町の美しい景色を一望できます。
- 太田山神社：古くから地元の人々に信仰されてきた神社。
- 法華寺：歴史ある寺院。
- 瀬棚町情報センター・郷土資料室：せたな町の歴史や文化に関する資料を展示しています。
体験
- シーカヤック：穏やかな海を漕ぎながら、海岸線を満喫できます。
- パークゴルフ：道内屈指のロングコースであるパークゴルフ場を楽しむことができます。
- 新鮮な海の幸を味わう：地元で獲れた新鮮な魚介を味わうことができます。
おわりに
せたな町は、雄大な自然と豊かな歴史、そして温かい人情が魅力の町です。自然と文化に触れ、美味しいものを味わい、心温まる出会いを求めて、ぜひせたな町を訪れてみてください。
せたな町についてのクイズ
せたな町の主な山の中で、最も高い山はどれですか？
せたな町で最も高い山は狩場山で、標高は1,520メートルです。狩場山は町の北部に位置し、周囲の自然景観を特徴づける重要なランドマークとなっています。特に、その美しい姿と豊かな山岳生態系は多くの自然愛好者や登山者を引き寄せています。遊楽部岳や白水岳も美しい山々ですが、それぞれの標高は1,277メートルと1,136メートルであり、狩場山には及びません。せたな町はこうした雄大な山々とリアス式海岸の組み合わせが、豊かな自然環境を提供しています。特に、狩場山周辺は、登山やハイキングを楽しむ人々にとって理想的なスポットで、四季折々の景色を堪能することができます。
せたな町の主な漁港の中で、最も北に位置する漁港はどれでしょうか？
せたな町の主な漁港の一つ、須築漁港は町の最北端に位置しています。この漁港は、新鮮な魚介類を提供するための重要な拠点であり、地元の漁業にとって欠かせない存在です。せたな町全体では、魚介類の豊かな水産資源が自慢で、特に春から夏にかけては新鮮なホタテやイカ、アワビなどが水揚げされます。須築漁港は、町を訪れる観光客にも開放されており、新鮮な魚介を直に購入できる機会が多く、地域経済にも大きな影響を与えています。また、他の漁港に比べて蛸やホタルイカの水揚げが多いことでも知られています。
せたな町にある公園の中で、動く島がある自然公園の名前は何ですか？
浮島公園は、せたな町に位置し、特に「動く島」として知られる不思議なエリアが特徴的です。来場者はここで範囲内の景色を楽しみながら、自然とのふれあいを体験できます。公園内には多種多様な植物や動物が生息しており、散策することでその生態系を直接観察することが可能です。このような自然環境は、特に子供たちや家族連れに人気があり、教育的な観点からも多くの人々が訪れます。さらに、浮島公園は、春には美しい水仙や桜を見ることができるため、四季を通じて楽しめる観光スポットとしても知られています。
せたな町の地名の由来は何ですか？
せたな町の地名は、アイヌ語の「セタナイ（seta-nay）」に由来しています。この言葉は「犬・川」という意味を持ち、実際にこの地に古くから人々が暮らしていたことを示しています。アイヌ文化は北海道の先住民のものであり、せたな町もその文化の影響を色濃く残しています。また、南川遺跡や親子熊岩など、アイヌの人々にゆかりのある場所が存在することからも、その歴史的重要性を読み取ることができます。これにより、せたな町は文化的にも歴史的にも魅力的な地域として、多くの人々に注目されています。
