九州の中心に位置する熊本県阿蘇市は、雄大な阿蘇カルデラと阿蘇五岳を擁する、自然豊かな街です。広大な草原、雄大な山々、そして温泉など、訪れる人を魅了する観光資源が満載です。今回は、阿蘇市の魅力を余すことなく紹介していきます。
阿蘇市の概要
阿蘇市は、熊本県の東北部、阿蘇地域のほぼ中央に位置する市です。市域の東部と北西部は、大分県に接しています。阿蘇山が形成したカルデラ盆地の中に含まれており、阿蘇五岳と呼ばれる雄大な山々がそびえ立っています。
自然豊かな環境
阿蘇市は、阿蘇山をはじめとする豊かな自然に恵まれています。広大な草原や山々、そして渓谷や滝など、雄大な景観を楽しむことができます。また、阿蘇カルデラは、世界でも有数の規模を誇るカルデラで、その広大さ、そして雄大な景観は、訪れる人を圧倒します。
気候
阿蘇市は、太平洋側気候に属しますが、標高が高いため、気温は低めです。年間降水量は3,009.6mmと多く、特に梅雨期は降水量が多くなります。夏は涼しく、冬は積雪することもあります。
気温と降水量
月 | 最高気温 (°C) | 平均最高気温 (°C) | 平均気温 (°C) | 平均最低気温 (°C) | 最低気温 (°C) | 降水量 (mm) | 平均降水日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1月 | 17.6 | 7.1 | 2.0 | -2.7 | -14.8 | 92.7 | 8.3 |
2月 | 21.5 | 8.9 | 3.4 | -1.8 | -12.5 | 134.8 | 9.5 |
3月 | 24.0 | 12.7 | 6.9 | 1.2 | -8.5 | 197.2 | 12.3 |
4月 | 27.3 | 18.0 | 11.9 | 5.7 | -5.2 | 219.2 | 11.4 |
5月 | 30.6 | 22.5 | 16.7 | 11.0 | 0.6 | 261.3 | 11.3 |
6月 | 32.1 | 24.6 | 20.2 | 16.3 | 6.0 | 667.9 | 16.4 |
7月 | 34.0 | 28.2 | 23.8 | 20.5 | 10.7 | 582.6 | 16.4 |
8月 | 34.9 | 29.3 | 24.2 | 20.5 | 12.5 | 291.0 | 13.2 |
9月 | 33.2 | 26.1 | 20.8 | 16.5 | 4.8 | 247.8 | 11.6 |
10月 | 31.1 | 21.0 | 15.1 | 9.7 | -1.9 | 118.7 | 8.2 |
11月 | 24.8 | 15.4 | 9.2 | 3.6 | -5.4 | 109.7 | 8.5 |
12月 | 20.2 | 9.5 | 3.8 | -1.4 | -10.2 | 86.9 | 8.2 |
- 出典: 気象庁
隣接自治体
阿蘇市は、以下の自治体と隣接しています。
- 熊本県
- 菊池市
- 阿蘇郡: 南小国町、産山村、高森町、南阿蘇村
- 菊池郡: 大津町
- 大分県
- 竹田市
- 日田市
阿蘇市の歴史
阿蘇市の歴史は古く、古事記や日本書紀にも登場します。
古代
- 『日本書紀』に阿蘇国(あそのくに)という国として記される。
- 『筑紫風土記』に肥後国閼宗県(あそのあがた)という県として記される。
- 『国造本紀』によれば、阿蘇国を支配したのは阿蘇国造である。阿蘇氏はその子孫とされる。
中世
- 鎌倉時代には、阿蘇氏は肥後国北部を支配する有力な勢力となる。
- 室町時代には、阿蘇氏は内紛により衰退し、戦国時代には、肥後国の戦乱に巻き込まれる。
近代
- 江戸時代には、阿蘇氏は熊本藩に臣従する。
- 明治維新後、阿蘇市は熊本県の管轄となる。
- 1889年4月1日、町村制施行により、現在の市域にあたる以下の各村が発足。
- 阿蘇郡: 内牧村、黒川村、永水村、尾ヶ石村、山田村、宮地村、古城村、中通村、坂梨村、波野村
- 1901年1月1日、宮地村が町制施行して宮地町となる。
- 1906年4月1日、内牧村が町制施行して内牧町となる。
- 1954年4月1日
- 内牧町、黒川村、永水村、尾ヶ石村、山田村が新設合併して阿蘇町となる。
- 宮地町、古城村、中通村、坂梨村が新設合併して一の宮町となる。
- 2005年2月11日、阿蘇町、一の宮町、波野村が新設合併・市制施行して阿蘇市が誕生する。
阿蘇市の産業
阿蘇市の産業は、農業、畜産業、観光業が中心となっています。
第1次産業
- 農業: 高菜、米、麦、野菜などが生産されています。
- 畜産業: 阿蘇赤牛、阿蘇の馬などが飼育されています。
第2次産業
- 製造業: 食品加工、木製品加工などが行われています。
第3次産業
- 観光業: 阿蘇山、阿蘇神社、草千里ヶ浜など、多くの観光スポットがあります。
- サービス業: 観光客向けの宿泊施設、飲食店などが多くあります。
阿蘇市の観光
阿蘇市は、雄大な自然と歴史文化に触れることができる、魅力的な観光地です。
自然
- 阿蘇山: 阿蘇五岳と呼ばれる雄大な山々がそびえ立ち、カルデラ内には草千里ヶ浜や米塚などの観光スポットがあります。
- 大観峰: 阿蘇カルデラを一望できる絶景スポットです。
- 草千里ヶ浜: 広大な草原で、馬に乗ったり、景色を眺めたりすることができます。
- ミルクロード: 阿蘇山麓を走る、雄大な景色が楽しめるドライブコースです。
- ラピュタの道: 映画『天空の城ラピュタ』の舞台にもなったと言われる、神秘的な道です。
文化
- 阿蘇神社: 阿蘇市のシンボル的な存在であり、日本三大古社の一つに数えられています。
- 国造神社: 阿蘇氏の祖先を祀る神社です。
- 西巌殿寺: 鎌倉時代に建立された寺院で、国の重要文化財に指定されています。
温泉
- 阿蘇内牧温泉: 古くから湯治場として知られています。
- 阿蘇赤水温泉: 阿蘇山麓にある温泉で、泉質が評判です。
その他
- 阿蘇カドリー・ドミニオン: アニマルテーマパークで、クマやサルなどの動物たちと触れ合えます。
- 阿蘇火山博物館: 阿蘇山の火山活動について学ぶことができます。
阿蘇市を訪れる際の注意点
- 標高が高いため、気温が低くなることがあります。服装には注意しましょう。
- 夏でも夜は冷え込むため、防寒対策をしましょう。
- 阿蘇山は活火山のため、噴火の危険があります。最新の情報を確認してから登山しましょう。
- 交通手段は、車やバスが便利です。公共交通機関は限られています。
まとめ
阿蘇市は、雄大な自然と歴史文化に触れることができる、魅力的な観光地です。広大な草原、雄大な山々、そして温泉など、訪れる人を魅了する観光資源が満載です。ぜひ、阿蘇市を訪れて、その魅力を体感してください。
画像提供依頼
荻岳の画像提供をお願いいたします。 (2021年10月撮影)
阿蘇市についてのクイズ
阿蘇市はどの地域に位置していますか?
阿蘇市は九州のほぼ中央に位置しており、雄大な阿蘇カルデラと阿蘇五岳を抱える自然豊かな地域です。この地理的条件により、阿蘇市は多くの観光資源や自然の美しさに恵まれています。熊本県の東北部にあり、隣接する自治体には大分県や熊本県内の他の市町も含まれており、地域間の結びつきも強いです。また、九州の中心に位置するため、交通の便も良く、様々な観光スポットへのアクセスがしやすいのもこの地域の大きな魅力です。
阿蘇市の気候はどれに該当するか?
阿蘇市は太平洋側気候に属しており、標高が高いため、他の地域と比べて気温は低めです。特に年間降水量は多く、梅雨期には降水量が増加するため、湿気が高い季節があります。また、夏は比較的涼しく、冬には積雪が見られることもあります。こうした気候条件は、阿蘇市の美しい自然環境に大きく寄与しており、特に観光シーズンには人々を惹きつける要素の一つです。
阿蘇市の主要な産業は何ですか?
阿蘇市の主要な産業は観光業です。雄大な自然や文化遺産が多く、訪れる観光客が絶えません。阿蘇山や草千里ヶ浜などの観光スポットは、年間を通じて多くの人々を迎え入れ、地域経済に大きな影響を与えています。また、観光業は関連するサービス業や飲食業と連携し、地元の特産品や料理を提供することで、地域の特色を活かしたビジネスが成り立っています。このように、観光業は阿蘇市経済の中で非常に重要な役割を果たしています。
阿蘇市に存在する有名な神社はどれですか?
阿蘇市に存在する有名な神社は阿蘇神社です。阿蘇市のシンボル的な存在で、日本三大古社の一つに数えられています。古来より信仰の対象とされ、多くの祭りや行事が行われています。阿蘇神社はその美しい建築と豊かな自然に囲まれた立地から、多くの観光客や参拝者に親しまれており、特に神社の周囲には自然を楽しむための遊歩道や庭園が整備されています。このように、阿蘇神社は阿蘇市の文化的な中心地として重要な役割を果たしています。