「都会と自然が調和する街」として知られる東京都国立市。緑豊かな環境と充実した教育機関、そして歴史的な建造物が魅力の街です。今回は、国立市の魅力を、歴史、文化、観光、教育、そして住環境など多角的に紹介します。
緑豊かな学園都市の成り立ち
国立市は、東京都多摩地域の中部に位置する、人口約7万7千人の街です。1967年に市制施行されました。
国立市は、もともと「谷保村」と呼ばれていました。武蔵野台地の崖線下に豊富な湧水があり、谷保天満宮を中心とした集落が形成されていました。
1926年、西武グループの創業者である堤康次郎が設立した箱根土地(現在の西武不動産)が、東京商科大学(現・一橋大学)を誘致し、学園都市構想に基づいた街づくりを開始しました。
中央線に「国立駅」が開業し、周辺は「国立学園町」として開発されました。ドイツの学園都市ゲッティンゲンをモデルにしたと言われています。
戦後、米軍基地が隣接する立川市に多く進駐したことから、国立市でも米軍相手の飲食店などが現れ、治安が悪化しました。しかし、市民や学生たちの努力によって、1952年に文教地区に指定され、落ち着いた街並みが形成されました。
現在では、緑豊かな環境と教育機関が充実した、文教都市として知られています。
国立市の魅力
緑豊かな環境
国立市は、武蔵野台地の緑豊かな丘陵地帯に位置しています。市域の約4割が緑地で、都心部と比べて緑が多く、自然豊かです。
大学通りは、桜並木が美しいことで有名です。春には、多くの市民が花見に訪れます。
市域北部には、国分寺崖線と呼ばれる、東京都の貴重な自然が残るエリアがあります。
充実した教育機関
国立市は、古くから教育機関が充実しています。
一橋大学をはじめ、国立音楽大学、東京女子体育大学、桐朋学園などの有名大学や私立学校があります。
国立市には、小学校8校、中学校3校、高校4校、大学・短期大学3校があり、文教都市としての高いレベルの教育環境が整っています。
歴史的な建造物
国立市には、歴史的な建造物が多く残っています。
- 谷保天満宮: 約1100年以上続く歴史を持つ神社。学問の神様として有名です。
- 一橋大学兼松講堂: 1927年竣工のロマネスク風建築で、国の登録有形文化財に登録されています。
- 滝乃川学園本館: 1928年竣工の日本最古の知的障害者施設。国の登録有形文化財に登録されています。
歴史を感じさせる建造物は、国立市が長い歴史を持つ街であることを物語っています。
国立市の暮らし
住環境
国立市は、緑豊かで落ち着いた住環境が魅力です。
都心部へのアクセスも良く、住み心地の良さから、ファミリー層に人気が高い街です。
近年では、おしゃれなカフェやレストランなども増えており、若い世代にも人気が高まっています。
交通アクセス
国立市は、JR中央線と南武線が通っており、都心部へのアクセスも良好です。
- JR中央線: 国立駅から新宿駅まで約30分、東京駅まで約40分。
- JR南武線: 谷保駅、矢川駅から川崎駅まで約30分。
都心へのアクセスが良好であることから、国立市はベッドタウンとしても発展しています。
イベント
国立市では、一年を通して様々なイベントが開催されています。
- くにたち市民まつり: 市内最大の祭り。
- さくらフェスティバル: 大学通りの桜並木を舞台に開催されるイベント。
- 谷保天満宮例大祭: 約1100年以上続く伝統行事。
国立市の魅力を体験しよう
国立市は、緑豊かな環境、充実した教育機関、歴史的な建造物など、魅力が詰まった街です。
都会の喧騒から離れて、ゆったりと過ごしたい方、歴史や文化に触れたい方、教育環境の良い場所で生活したい方におすすめです。
ぜひ、国立市を訪れて、その魅力を体感してみてください。
国立市についてのクイズ
国立市の市制施行は何年ですか?
国立市は1967年に市制施行されました。それ以前は谷保村として存在していました。国立市の成り立ちは、学園都市構想に基づいた街づくりが行われたことに大きく関係しています。特に、1926年に堤康次郎が東京商科大学(現・一橋大学)を誘致したことで、国立市の発展が始まりました。このように、教育機関が集まることで、教育や文化が根付いた地域形成が進んだのです。国立駅が開業したことで利便性も向上し、周辺エリアが開発され、国立市は緑豊かな学園都市として知られるようになりました。このような歴史背景を踏まえると、国立市の成立は地域の教育と文化の発展に大きく寄与していることがわかります。
国立市に存在する大学はどれですか?
国立市には一橋大学が位置しています。この大学は国立市の学園都市としての地位を確立する上で重要な役割を果たしてきました。国立市は教育機関が充実しており、一橋大学のほかにも国立音楽大学、東京女子体育大学、桐朋学園などの有名大学があります。また、小中高の教育機関も整っており、文教都市としての高いレベルの教育環境が整っています。このように国立市は、学術や文化の発展に貢献しており、多くの学生やその家族にとって魅力的な住環境を提供しています。
国立市に登録されている歴史的建造物はどれですか?
国立市には滝乃川学園本館という歴史的な建造物が存在します。この建物は1928年に竣工された日本最古の知的障害者施設であり、国の登録有形文化財に指定されています。国立市にはこのように歴史を感じさせる建造物が多く残っており、その1つ1つが国立市の長い歴史を物語っています。また、谷保天満宮や一橋大学兼松講堂も国立市にある重要な歴史的建造物として知られており、訪れる人々に地域の歴史や文化を学ぶ機会を提供しています。このような歴史的な資源は、国立市を訪れる人々にとって貴重な体験となります。
国立市の交通アクセスに関して正しいものはどれですか?
国立市はJR中央線と南武線が通っており、都心部へのアクセスが良好です。JR中央線を利用すると、国立駅から新宿駅まで約30分でアクセスでき、東京駅までも約40分で到達することが可能です。また、JR南武線を利用すると、谷保駅や矢川駅から川崎駅まで約30分で行くことができます。このため、国立市は通勤・通学にとって非常に便利な地域となっています。都心で働く人々にとっては、通勤時間が短く住環境が整った国立市は人気のベッドタウンとして発展しています。